熊本空港 Kumamoto Airport | |||||||||
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熊本空港国内線ターミナル外観(2023年) | |||||||||
熊本空港空撮(2019年2月) | |||||||||
IATA: KMJ - ICAO: RJFT | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 熊本県上益城郡益城町小谷 | ||||||||
母都市 | 熊本市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 熊本国際空港[1] | ||||||||
運用時間 | 7:30 - 21:30 | ||||||||
敷地面積 | 150[2] ha | ||||||||
標高 | 196 m (642 ft) | ||||||||
座標 | 北緯32度50分14秒 東経130度51分18秒 / 北緯32.83722度 東経130.85500度座標: 北緯32度50分14秒 東経130度51分18秒 / 北緯32.83722度 東経130.85500度 | ||||||||
公式サイト | 阿蘇くまもと空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
熊本空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2022年度) | |||||||||
旅客数 | 2,642,798人 | ||||||||
貨物取扱量 | 7,713t | ||||||||
リスト | |||||||||
空港の一覧 |
熊本空港(くまもとくうこう、英: Kumamoto Airport、IATA: KMJ, ICAO: RJFT)は、熊本県上益城郡益城町にある空港。2020年4月1日より、熊本国際空港株式会社に運営が移管され、コンセッション方式で民営化された[1][3]。国際航空輸送網又は国内航空輸送網の拠点となる空港として空港法に基づく区分では第4条第1項第6号に該当する空港として政令で定める空港(国管理空港)に区分されている[4]。愛称は阿蘇くまもと空港(あそくまもとくうこう)。
熊本市から北東へ約20kmの阿蘇山の山麓にある。敷地は上益城郡益城町と菊池郡菊陽町との境界を跨いでおり、公的な住所ならびに空港ビル所在地は益城町となっているが、滑走路のほとんどは菊陽町にあたる。 空港周辺が霧の多い場所であるため、ILSカテゴリーIIIb(CATIII-b)で運用しており、(規定以下の横風・機体側の装備・操縦士の保持資格が整えば)自動着陸が可能である。
国の一般会計からの繰り入れを考慮しない営業損益では、2011年度以降黒字となった[5][6]。空港は2020年4月から、熊本国際空港株式会社に運営が移管し、民営化された。これまでの国内線ターミナルビルを取り壊し、国内・国際線が一体となった新しいターミナルビルが、2023年3月23日に開業した[3]。
陸上自衛隊の高遊原分屯地を併設し、また民間機と滑走路を共用しているため、自衛隊機の発着も見ることができる。CH-47J(A)、OH-6D、UH-1などのヘリコプターが多い。
イギリスの航空・空港関係格付会社スカイトラックス社「世界ベスト空港(World's Best Airport)」国内線部門(調査対象期間:2017年3月~2018年2月)において、熊本空港(当時)が世界第8位に選出された[7]。
“品格あふれる美しさ”“先端技術産業の知の集積”“九州を支える空港 機能”が嵌った『日本一広く美しい空港』を目指すことをコンセプトとし、成果として、高雄、香港、ソウル等への国際線の路線誘致を実現している[8]。
期間:2016年12月~2023年10月
2016年、熊本県は「大空港構想 Next Stage」を策定した。具体的には、当空港を「熊本地震からの創造的復興のシンボル」とし、空港の活性化を他分野にも波及させるような施策を推進している[8]。
期間:2023年10月~2033年度(予定)
2023年10月26日、「新大空港構想」を策定し、その中で次の4つの柱を掲げた[8][9]。
名称 | 運用時間(利用時間) | 種別 |
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熊本空港 | 14時間(7:30~21:30) | 拠点空港 |
福岡空港 | 24時間(7:00~22:00) | |
北九州空港 | 24時間(24時間) | |
長崎空港 | 15時間(7:00~22:00) | |
大分空港 | 14時間(7:30~21:30) | |
宮崎空港 | 14時間(7:30~21:30) | |
鹿児島空港 | 14時間(7:30~21:30) | |
那覇空港 | 24時間(24時間) | |
佐賀空港 | 18.5時間(6:30~21:00) (0:30~04:30) | 地方管理空港 |
現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
元のウィキデータクエリを参照してください.
2016年度の年間利用客数は298万2,198人(国内線294万7,589人、国際線3万4,609人)[17] で、着陸回数、旅客数とも日本の空港で第13位、九州沖縄の空港では第4位となっている[18]。
誘導路を備えた長さ3,000メートルの滑走路1本がある。旧空港では1,200メートル、移転後に2,500メートルで供用を開始し、1977年に3,000メートルに延長された。
現在の旅客ターミナルは国内線と国際線が一体として2023年3月23日に供用を開始した。熊本国際空港株式会社が運営している。旧旅客ターミナルに比べて面積は1.3倍となり、制限エリア内の商業面積は50倍となった。また国内線制限エリア内の商業エリアは国際線旅客も利用可能である(その場合、保安検査を2度受けることになる)。熊本地震の経験を活かし、震度7の揺れにも耐える構造としており、非常ライフラインを72時間確保することができる。またこれを機に保安検査に地方空港初のスマートレーンを導入し、電子機器や水などの取り出しが不要になったことで混雑が緩和された。もう一つ地方空港初としては国際線チェックインにおいて自動バゲージドロップを導入した。
2024年10月26日に新たに商業施設(そらよかエリア)が旅客ターミナル東側に開業完了した。(延床面積1400㎡)
場所 | 店舗名 | 業態 | ||
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ターミナルビル | 1F | 保安検査前 | タリーズコーヒー | カフェ |
和食りんどう | 和食レストラン | |||
あそ~ら ロビー店 | 総合土産 | |||
セブンイレブン | コンビニエンスストア | |||
ポーたま 阿蘇くまもと空港店 | ポーク玉子おにぎり | |||
格之進ハンバーグ | ハンバーグ | |||
迷客夏 Milksha ft. 一流二事 1624 | 台湾牛肉麺・タピオカ | |||
菅乃屋 | 馬肉・馬刺し | |||
ロイヤルホスト | ファミリーレストラン | |||
3F | 国内線
保安検査後 |
あそ~ら ゲート店 | 総合土産 | |
これっと九州沖縄 | 総合土産/バー | |||
JAL PLAZA | 総合土産 | |||
くまもと旬彩館 | 総合土産 | |||
gogaku | ファッション | |||
MIYABI クマモトマーケット | 雑貨/食品セレクトショップ | |||
GIGO | アミューズメント | |||
QSHU HUB | 熊本・九州の PR エリア&ショップ | |||
阿蘇の逸品 | ハム・ソーセージ | |||
おだ商店 | からし蓮根 | |||
平家屋 | にしめ万十・総菜 | |||
五木屋本舗 | 山うにとうふ・油揚げかりふわ | |||
馬肉専門店 菅乃屋 | 馬刺し土産 | |||
杉養蜂園 | 蜂蜜 | |||
お酒の美術館 | スタンディングバー | |||
米白餅本舗 | フルーツ大福・餅 | |||
PREMIUM TENTE | フルーツギフト・ソフトクリーム | |||
TEASTAND Tsuguto | 日本茶・茶粥・茶菓子 | |||
WITCH‘S BEER FLIGHT | クラフトビール専門店/バー/ボトルショップ | |||
珈琲回廊 | ドリンク/焙煎豆販売 | |||
あか牛食堂よかよか | あか牛料理 | |||
コッコファーム | たまご料理 | |||
馬肉料理 菅乃屋 | 馬肉料理 | |||
鮨 福伸 | 寿司・海鮮丼 | |||
味千×桂花ラーメン | ラーメン | |||
国際線 出国審査後 | ASO KUMAMOTO AIRPORT
DUTY FREE SHOP 免税店 |
(化粧品、香水、酒、たばこ、食品、雑貨) |
そらよかエリアはそらよかダイニング、そらよかパーク、そらよかビジターセンターの3つで構成される、旅客ターミナルビル東側のエリアである。このエリアは搭乗客しか利用できないターミナル3Fのテナントとは異なり、搭乗客以外のすべての人も利用できるエリアで、2024年10月26日に正式開業した。
そらよかダイニングの開業は当初新旅客ターミナル開業と同時の2023年春を予定していたが、新型コロナウイルスの世界的流行により今後の需要予測が困難となったことにより、開業を2024年秋へとずらした。そのため見送り客や到着客は出発客に比べ、利用できる店舗数に差があることから、多少の不満の声が上がっていた。その声を受け熊本国際空港は方針を変更し、テナントが決まり次第開けていく方針を示している[33]。23年12月からは商業エリア第1号店となる沖縄の飲食店「ポーたま」が出店し、24年4月からは2号店として岩手のハンバーグレストラン「格之進ハンバーグ」が、10月4日には3号店としてファミリーレストラン「ロイヤルホスト」が、11月20日には熊本の馬肉レストラン「菅乃屋」が、最後に11月30日にに台湾牛肉麺などを提供する「一流二事1624」とタピオカを提供する「迷客夏Milksha」のコラボ店舗がオープンした。現在は飲食店5店舗、イートインスペース、自動販売機ゾーン、フォトコン受賞作品の掲示をそらよかダイニング内で行っている。この他に2024年12月25日にフィットネスジムの「choco ZAP」が出店した。
そらよかパークは旧国際線ターミナルビルを解体後に跡地に整備され、2024年10月26日に開業した。芝生エリアやイベントスペースがあり、阿蘇の米塚をイメージした築山やミストシャワーを設けている。また階段でターミナルビル屋上の展望デッキと直接アクセスすることができる。
そらよかビジターセンターは2023年までの仮設ターミナルを改修する形で整備された。2024年12月中旬に肥後銀行が運営する「くまもとSDGsミライパーク」、レンタカーカウンター、スポーツ自転車レンタルの「しゃりんかん」、アウトドア用品レンタルの「アウトドアトラベラーズ」が開業した。
2020年までの旧ターミナルビルは、現在の旅客ターミナルの場所に移転した1971年に供用を開始。その後、5次にわたり増改築が行われてきた。1階に到着ロビーとチェックインカウンター、2階に出発ロビーと飲食店・物販店が、3階に展望デッキがある。
旧国際線ターミナル 1983年に供用を開始。1階に到着ロビーとチェックインカウンター、2階に出発ロビーと免税店がある。2023年3月の新旅客ターミナル開業と共に運用を終了し、県警によるテロ対策訓練として活用されたのち、解体された。
国土交通省は2018年3月、熊本地震からの復興の加速化や民間のノウハウを活かした利用促進・サービス向上を図るため、2020年4月から運営の民間委託を決定した。運営事業者は、三井不動産を筆頭とする11社によるコンソーシアムが出資する熊本国際空港株式会社である[34]。
熊本国際空港株式会社は、国内線・国際線が一体となった新ターミナルビルを整備し[35][3]、2023年(令和5年)3月23日に計画通り開業した。
また仮設ターミナルはビジターセンターとして改修され、24年12月にはそらよかビジターセンターとして開業する予定である。
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)となる。
※ 語末の★は、格安航空会社(LCC)
2025年1月現在、熊本空港に乗り入れている国内航空会社は6社である。大阪/伊丹線は新幹線との競合路線であるが、時間的にも料金的にもあまり変わらず、ANAが6往復、JALが4往復、AMXが1往復運航している。
航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JAL) [注 1] | 東京/羽田、大阪/伊丹 |
全日本空輸 (ANA) [注 2] | 東京/羽田、名古屋/中部(2025年3月29日をもって運休予定[36])、大阪/伊丹、沖縄/那覇 |
ソラシドエア (SNJ) ・ 全日本空輸 (ANA) | 東京/羽田 |
フジドリームエアラインズ (FDA) ・ 日本航空 (JAL) | 静岡(繁忙期のみの運航)、名古屋/小牧 |
ジェットスタージャパン (JJP) ★・日本航空 (JAL) (JAL国際線との乗り継ぎ時のみ) | 東京/成田 |
天草エアライン (AMX)・日本航空 (JAL) | 大阪/伊丹 |
天草エアライン (AMX)・日本航空 (JAL) ・全日本空輸(ANA) | 天草 |
かつて熊本空港に乗り入れていた航空会社
航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JAL) [注 3] | 名古屋/中部、名古屋/小牧、大阪/関西、神戸、福岡(ソウル便の経由地) |
全日本空輸(ANA) | 名古屋、大阪/関西、宮崎 |
日本エアシステム(JAS) | 札幌/新千歳、東京/羽田、名古屋、大阪/伊丹、高松 |
スカイマーク(SKY) | 東京/羽田、神戸 |
スカイネットアジア航空(現 ソラシドエア)(SNA) | 那覇 |
ジェットスター・ジャパン(JJP)★ | 大阪/関西、名古屋/中部 |
天草エアライン(AMX) | 神戸、松山 |
2016年、スカイマークは経営状況や保有機材など条件が揃えば熊本への再就航も視野に入れると発言した。
2023年10月30日、ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は大阪/関西線の運航再開を前向きに検討するとした。
2024年1月25日、FDAは2024年夏ダイヤを発表し、静岡線を引き続き運休するが、GWやお盆休みなど大型連休のみは運航すると発表した。また高知線を同期間にチャーター便として運航し、半分の座席数を一般販売した。同社は定期便化を見据えたトライアル運航だとしている。
2021年1月1日、熊本国際空港は仙台線の新規開設を誘致すると発表した。
2023年8月2日、蒲島熊本県知事並びに鈴木北海道知事は札幌/新千歳線の開設の実現を目指すと表明した。AIRDOは同路線を2024年2月と7月に計4往復チャーター便として運航した。
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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東京国際空港 | 約160万人 | 上位 | 8位
大阪国際空港 | 約 | 46万人上位49位 |
2025年1月現在、熊本空港に乗り入れている海外航空会社は7社であり、4都市に合計週41便が運航されている。そのうちソウル/仁川線はトリプルトラック、台北/桃園線はダブルトラックとなっており競合が激しく、各社増便や機材大型化を進めている。月曜日と木曜日はすべての国際線が発着するため1日7便の国際線が運航される。
航空会社 | 就航地 |
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大韓航空 (KE) | ソウル/仁川 (週7便) |
アシアナ航空 (OZ) | ソウル/仁川 (週3便)※2025年3月2日まで週4便に増便 |
ティーウェイ航空 (TW) ★ | ソウル/仁川 (週7便) |
イースター航空 (ZE) ★ | 釜山 (週7便) |
チャイナエアライン (CI)・ 日本航空 (JL) | 台北/桃園 (週5便)、高雄 (週3便)※2025年2月3日より運航再開予定 |
スターラックス航空 (JX) | 台北/桃園(週7便) |
香港航空 (HX) | 香港(週4便) |
過去に熊本空港に乗り入れていた航空会社
航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JL) | ソウル/金浦 (1979年〜1994年) |
大韓航空 (KE) | ソウル/金浦 (1979年〜1981年)(1991年~1997年) |
エアプサン (BX)★ | 釜山 (2017年〜2018年)《定期チャーターで20席ずつ一般販売》 |
エアソウル (RS)★ | ソウル/仁川 (2017年〜2019年) |
ティーウェイ航空 (TW)★ | 大邱 (2018年〜2019年) |
チャイナエアライン (CI) | 高雄 (2015年〜2020年) |
マンダリン航空 (AE) | 高雄(2013年〜2015年)《プログラムチャーター》 |
香港エクスプレス航空 (UO) ★ | 香港 (2017年〜2019年) (2023年〜2024年) |
乗り入れを計画したが就航に至っていない航空会社
航空会社 | 就航地 |
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エアロK (RF) | 清州 2023年12月〜 、ソウル/仁川 2024年〜 |
マンダリン航空 (AE) | 台中 |
遠東航空 (EF) | 台北/桃園(週3便)2016年7月6日~ |
タイガーエア台湾 (IT) | 台北/桃園 |
ジェットスター香港 (JM) | 香港 |
中国東方航空 (MU) | 上海/浦東(週3便)2014年春~ |
中国南方航空 (CZ) | 北京/首都(大連経由) |
春秋航空 (9C) | 南寧、桂林 |
ラオス国営航空 (QV) | ルアンパバーン(週2便)、ヴィエンチャン(週2便)ともに2020年3月18日〜[38]。 |
タイ・エアアジア X (XJ) | バンコク/ドンムアン |
2021年1月1日、熊本国際空港は成都線の定期便を誘致していることを明らかにした。
2023年6月27日、韓国の新興LCCであるエアロKは、今後清州線の開設を計画していることを明らかにした。 また2023年8月2日、韓国聯合紙は清州〜熊本線を2023年10月〜12月の間から開設する計画だと報じたが、路線開設には至っていない。 2024年5月15日、エアロKは3年間の清州空港の使用義務が終了しソウル/仁川発着路線を開設できるようになったことから、東京/成田、ニャチャン、熊本線の3路線を年内にも開設することを発表した。このうち東京/成田線とニャチャン線は開設済みだが、熊本線は開設に至っていない。果たして2路線とも開設するのかは不透明だが、エアロKは2025年以降の機材の受領次第としており、その実現性は曖昧な状態となっている。
2023年8月18日、新大空港構想の有識者会議にて上海線の誘致をめざすとした提言がされた。また2025年1月18日、中国東方航空は2025年7月に熊本〜上海/浦東線を運航開始予定であることが明らかとなった。詳しい時期や便数は定かではないが、熊本国際空港社長はデイリー運航を目指したいとしている。
2023年12月2日、香港航空の張有強会長は、熊本空港の人員などの受け入れ環境が整えば、翌年3月の夏ダイヤから週7往復(毎日運航)に増便を検討すると発言した。2024年4月25日現在、週4往復に増便して運航している。
2024年2月28日、台湾の民進党国会議員である邱志偉議員は、チャイナエアラインと交通部(国土交通省に相当)半年以内の熊本〜高雄線の運航再開を呼びかけた。また2024年5月16日、台湾民航局は2024年冬スケジュールから熊本〜高雄線を再開させる方針を示した。2024年9月4日、チャイナエアラインが熊本~高雄線を2025年1月から週3往復で再開することが報じられたが、詳しい再開日やダイヤは未発表となっている。2024年11月16日、チャイナエアラインは熊本~高雄線を2025年2月3日より運航再開することが決定した。2024年11月29日、チャイナエアラインは正式に熊本〜高雄線を2025年2月3日より週3往復で再開することを発表した。実に5年ぶりの運航再開となる。またこの他にもチャイナエアラインは熊本〜台北/桃園線をデイリー運航に増便することを検討中である。
2024年6月4日、スターラックス航空の梁文龍客運商務長は、熊本〜台北/桃園線の高搭乗率が維持できているため今後の増便を検討していると発言した。そのため、同路線の需要増に伴い2024年10月27日からは熊本初となるA330-900neo型機を投入することが決定した。この他にスターラックス航空は熊本〜台中線の開設を検討しており、熊本でのさらなる事業拡大を計画している。
2025年1月8日、カナダのエドモントン空港公団は、2027年を目処に熊本までの直行便を開設させる方向で調整を進めていることが明らかとなった。エドモントン空港公団は、熊本にTSMC工場が立地したことや、熊本県が熊本空港周辺で進める再エネタウン化に着目し、同じく再生可能エネルギー関連が集積するエドモントン国際空港との交流を深めたいとしている。まずは2026年夏にチャーター便の運航から始めるとし、もし定期便が実現すれば熊本空港にとって初の北米路線・長距離国際線となるだけでなく、日本とエドモントンを結ぶ唯一の直行便となる[39]。
熊本県は豊肥本線の支線として空港に乗り入れる空港連絡鉄道の建設を検討している。分岐点として「三里木駅」「原水駅」「肥後大津駅」の3案が検討されたが、有識者による検討委員会で「肥後大津ルートが妥当」と判断された[40]。県は今後、国やJR九州と調整を進め、2034年度末の開業を目指す[40]。2022年11月29日、蒲島郁夫熊本県知事と古宮洋二JR九州社長が肥後大津ルートを採用することで合意した[41]。
他にもニッポンレンタカー・トヨタレンタカー・ニコニコレンタカーといったレンタカー店や、個人経営の有料駐車場などが点在する。
熊本空港が現在地に移る以前の旧空港は現在の熊本市北東部(長嶺・月出地区)に存在した。この空港は戦時中に陸軍の飛行場(東町に存在した旧三菱重工熊本航空機製作所に付属)として建設された後、1960年に民間転用された。当時は住居表示実施前であり、空港敷地の地名は健軍町(滑走路の一部は熊本市合併前の飽託郡託麻村)であったので一般的には「健軍空港(健軍飛行場)」と呼ばれ、広く熊本県民に親しまれていた。滑走路の総延長は1200mであり、当時の東京までの所要時間(途中経由地あり)はプロペラ機で5時間15分であった。 市街地にも近く立地的には便利であったが、滑走路が短くジェット化に対応することが難しかったことから1971年に現在地(高遊原)に移転した。
現在、空港ターミナルの跡地は熊本県立大学のキャンパスとなり、滑走路の南側の一部は片側一車線の道路として転用されたが、のちの1999年に「国体道路」の一部として取り込まれた際に片側二車線に拡幅された。現在でも当時の滑走路部分(旧免許センター跡・ジョイフル熊本帯山店 - 市営長嶺団地・モスバーガー長嶺日赤通り店の場所)までは道路が一直線に伸びている。また、滑走路跡を公共用地として転用したことから、国体道路のこの部分の北側には道路に沿って旧免許センター・熊本県赤十字血液センター・熊本赤十字病院・日赤熊本健康管理センター・熊本県身体障害者福祉センター・熊本県児童福祉相談所・業務スーパー長嶺店(旧:RKKカルチャーセンター(解体済み))・市営長嶺団地と、公共の施設や公営団地が帯状に連なっている。