父ありき | |
---|---|
There Was a Father | |
監督 | 小津安二郎 |
脚本 |
池田忠雄 柳井隆雄 小津安二郎 |
製作 | 磯野利七郎 |
出演者 |
笠智衆 佐野周二 |
音楽 | 彩木暁一 |
撮影 | 厚田雄治 |
編集 | 浜村義康 |
配給 | 映画配給社 |
公開 | 1942年4月1日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『父ありき』(ちちありき)は、1942年(昭和17年)公開の小津安二郎監督の日本映画。
父親と息子という親子関係を深くそして繊細に描いた作品。1937年小津の出征前に脱稿した脚本を改作したもので、戦時色濃厚な時期の映画だけに戦後になって多くの箇所がカットされた。1989年「大アンケートによる日本映画ベスト150」(文藝春秋発表)第138位にランキングされている。1919年5月の16歳の時、修学旅行に訪れた大阪・道頓堀で、同級生がボートに乗って転覆した出来事が、当作品におけるボート転覆場面の元になったと考える者もいる[1]。
妻に先立たれ、男手一つで息子を育ててきた金沢の教師・堀川は、修学旅行の事故の責任をとり辞表を出す。息子を連れて故郷の長野県に戻った堀川は村役場で働くことになる。息子の良平は中学に進み寄宿舎に入り、堀川は単身上京してもう一働きして良平を進学させてやりたいと話す。その後、良平は仙台の帝大に進み秋田の学校で教職につく。父は、金沢時代の同僚だった平田の娘を貰ってはどうかと良平に聞く。良平は照れながらも任せると言うが、数日後、堀川は急に倒れあっけなく息を引き取った。そして、良平とふみは秋田県へ向かうのだった。
本作を原作とするテレビドラマが、1958年9月5日・9月12日・9月19日の3回にわたって、KRT(現:TBS)系列の『サンヨーテレビ劇場』で放送された。映画の脚本を手掛けた小津安二郎・池田忠雄・柳井隆雄の3名が「原作」名義になっている。
なお『サンヨーテレビ劇場』は本作から金曜22:00 - 22:30(JST)で放送される。
KRT系列 サンヨーテレビ劇場 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ああ江田島
(火曜20:30 - 21:00) |
父ありき
(ドラマ版) |
|
KRT系列 金曜22時台前半枠 | ||
父ありき
(ドラマ版) |
梵火
|