『百眼の巨人アーガス』 | ||||
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ウィッシュボーン・アッシュ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、フォークロック、プログレッシブ・ロック | |||
レーベル | MCAレコード/デッカ・レコード | |||
プロデュース | デレク・ローレンス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ウィッシュボーン・アッシュ アルバム 年表 | ||||
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『百眼の巨人アーガス』(原題:Argus)は、イギリスのロック・バンド、ウィッシュボーン・アッシュが1972年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
アンディ・パウエルは、ザ・フーと共にツアーを行った際にピート・タウンゼントの作り出したコード進行に感銘を受け、それが「ブローイン・フリー」の作曲に繋がったという[4]。「剣を棄てろ」にはルネッサンスのキーボーディストとして知られるジョン・タウトがゲスト参加しており、アンディ・パウエルは後に、その返礼としてルネッサンスのアルバム『燃ゆる灰』のレコーディングに参加した[5]。
アルバム・タイトルはスティーヴ・アプトンの発案で、ギリシア神話の巨人アルゴスに由来している[6]。ヒプノシスがデザインしたジャケットは、ケン・ラッセルの監督映画『肉体の悪魔』(1971年)で使われた衣装を借りて、フランスのプロヴァンスで撮影された[6]。
イギリスでは1972年5月20日付の全英アルバムチャートで初登場3位となり[7]、バンド唯一の全英トップ10アルバムとなって、合計20週トップ100入りした[1]。アメリカでは13週にわたりBillboard 200入りを果たして、1972年7月29日に最高169位を記録した[3]。ノルウェーではバンド初のアルバム・チャート入りを果たし、3週トップ40入りして最高21位を記録した[2]。
William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「様々なスタイルの音楽を、彼ら独自の方法で融合して個性的なサウンドを作り上げた作品」「"The King Will Come"や"Warrior"における中世的な感触の歌詞は、音楽に荘厳な色を与える手法として、当時のブリティッシュ・ロック界で広く用いられていたが、これらの曲では、ツイン・リード・ギターやジャムのスペースを伴ったアレンジが巧みに機能している」と評している[8]。
1991年の再発CDには、シングル「ブローイン・フリー」のB面曲「ノー・イージー・ロード」がボーナス・トラックとして追加された[9]。また、2002年リマスターCDには、1972年8月21日のメンフィス公演のライヴ録音を収録したプロモーションEP『Live from Memphis』からの3曲が追加収録された[10]。
全曲ともメンバー4人の共作。
アディショナル・ミュージシャン