石油ナッツ (resin cheesewood[ 2] またはpetroleum nut)は、トベラ科 トベラ属 に属する樹木である。フィリピン とマレーシア 、特にフィリピンのマヨン山 及びコルディリェラ行政地域 やマレーシアのキナバル山 で見られる木である[ 1] 。最大で30mに達し、トベラ を小さくしたような香りのある花を付け、果実は緑色から熟するとオレンジ色となり、割れる。
石油ナッツという名前は、果実の香りが石油 燃料と似ているところに由来する。果実に点火すると明るく燃え、トーチや蝋燭等のように明かりとして用いることができる[ 3] 。また果実はバイオ燃料 の製造に適している。フィリピンの農地改革省 やココナッツ庁 は、この利用を推奨している[ 4] 。
コルディリェラ行政地域では、石油ナッツはapisang、abkel、abkol、da-il等として知られ、オークやその他のコケの生えた森林樹木に交じって見られる。マツの木ともよく一緒に生育する[ 5] 。
油は蒸留すると、非常に純度の高いn-ヘプタン にできる。
^ a b Sugau, John B. (1995). “Pittosporum resiniferum Hemsl.” . In Soepadmo, E.; Wong, K. M.. Tree Flora of Sabah and Sarawak . 1 ((free online from the publisher, lesser resolution scan PDF versions) ed.). Forest Research Institute Malaysia. pp. 303. ISBN 983-9592-34-3 . http://www.chm.frim.gov.my/backup/TFSSvol1_3.pdf June 27, 2012 閲覧。
^ "Pittosporum resiniferum " . Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA . 2015年10月6日閲覧 。
^ Duke Energy Handbook www.hort.purdue.edu. Accessed May 17, 2007
^ Bengwayan, Michael (First published November 15, 2010). “Petroleum Nut: Sustainable, Wonder Biofuel ”. Pine Tree Cordillera Ecological Center . Ideas Connection. November 17, 2010 閲覧。
^ Malanes, Maurice (December 27, 2011). “Social network paves way for interest in fuel-producing tree ”. Philippine Daily Inquirer . January 2, 2012 閲覧。