祇園坊(ぎおんぼう)とは、現在の広島県広島市安佐南区祇園相田原産の柿の品種・祇園坊柿[1][2][3][4][5][6][7][8]を使用した和菓子の一種[4]。
原産地の広島の形状は柿ようかんであるが[2][4][6][7]、京都府で「祇園坊」という名称の和菓子は形状及び、製法も異なる。京都の「祇園坊」という名称について「京都の和菓子ドットコム」等では、名前の祇園は京都の祇園ではなく、広島の祇園という土地名からと説明されている[8][9]。京都の「祇園坊」は干し柿に似た形状を呈するが、求肥に餡を詰め、白砂糖をまぶして作られ、柿を乾燥させた干し柿とは異なる[8][10][11]。
砂糖が高価で希少だった時代には、渋柿を材料として作られた干し柿が貴重な甘味料であり、非常に一般的に多くの家庭で食べられていた。このような背景から柿を原料とした和菓子が作られ、以来現代に至るまで日本で最も親しまれている和菓子の一つとなっている[要出典]。
- ^ 上記祇園地区の都市化の影響で[6]、今日では広島県北部の安芸太田町で広く栽培され、当地の特産品となっている[12][13]。同じ広島県内の西条町名産の西条柿より大きい[14]。
- 季の和菓子 5.求肥製「祇園坊」, Kyo-gashi Kyoto Confectionery.
- 京都の美味しい 干し柿(ほしがき) 吊るし柿(つるしがき) のお菓子 - 大原女家(おはらめや)「祇園坊(ぎおんぼう)」をたべてみた!, 京都の和菓子ドットコム.
- ふるさとブランド 祇園坊柿, すこぶる広島 Winter, vol. 57, Hiroshima Prefecture, 2005-1-31.
- 祇園坊柿/JA広島市 秋の味 真空パックで, The Japan Agricultural News, 07-11-19. [リンク切れ]
- こんなにもある柿のいろいろ 第五十四回 「祇園坊(ぎおんぼう)」, 柿にまつわるおもしろ雑学 大かき八年 No. 54, 御菓子本舗「槌谷」, 2006-2-10. [リンク切れ]