神韻芸術団種類 |
舞台芸術団 |
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設立 |
2006年 |
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本社 |
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事業地域 |
全世界 |
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売上高 |
45,965,964 アメリカ合衆国ドル (2022年) |
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総資産 |
228,580,466 アメリカ合衆国ドル (2022年) |
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部門 |
神韻ニューヨーク芸術団、神韻国際芸術団、神韻巡回芸術団 |
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ウェブサイト |
shenyunperformingarts.org |
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神韻芸術団 |
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各種表記 |
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繁体字: |
神韻藝術團 |
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簡体字: |
神韵艺术团 |
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拼音: |
Shēnyùn yìshùtuán |
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発音: |
シェンユンイーシュートゥアン |
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日本語読み: |
しんうんげいじゅつだん |
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英文: |
Shen Yun Performing Arts |
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神韻芸術団(シェンユンげいじゅつだん、英名:Shen Yun Performing Arts)とは、中国の古典舞踊や民族舞踊を披露する舞台芸術団体である。米国ニューヨークに拠点を置き[1]、演目は中国の伝統文化、歴史の物語を表現するものが多く[2]、独自のオーケストラ「神韻交響楽団」を有する。
神韻芸術団は、中国共産党の数十年の統治下で破壊された中国
の伝統文化を復興する[1]という目的を持ち、2006年に設立され、2007年に初ステージを披露。当初は90人ほどの団員が在籍していたが、2017年公演では500人あまりの団員が形成する5つの舞踊団とオーケストラに規模を拡大し、北米のみならずヨーロッパ、オセアニア、アジアなど世界各国で巡回公演が行われるようになっている[3]。2007年に初来日した神韻芸術団は東京、大阪で公演を行なって以来、一年に一度来日し、東京、大阪、京都、名古屋、広島、福岡などの大都市で公演を行っている。
神韻は祖国を離れた北米在住の法輪功を信仰する華人たちにより、2006年にニューヨークで設立された[4]。神韻芸術団の最初のツアーは2007年にダンサー、ミュージシャン、ソリストと製作スタッフなど90人のアーティストによって行われた[1][5] 。神韻の目的は中国共産党政府によって破壊された「中国5000年の伝統文化の復興」[1]であるという。初期の公演は、「チャイニーズスペクタクル」[6][7]
、「ホリデーワンダー」[8]
、「新年祝賀祭」、「ディヴァイン パフォーミングアーツ」などの名称で行われたが、現在では「神韻」に統一されている。2016年の時点で、神韻は同時に世界ツアーを行なうことのできる、オーケストラ付きの独立した5つの芸術団に拡大した[1]。 2010年末までに、約100万人が公演を鑑賞した[3]。
神韻は毎年演目を一新し、2時間30分の公演は、中国古典舞踊や古典民族舞踊、ソリストやオペラ歌手による独唱など、およそ20前後の演目により構成される[3][9]。それぞれの演目の前には、バイリンガルのMCが中国語と現地の言語で各演目の紹介を行なう[3][10] 。
神韻の各芸術団には男女合わせて約60人のダンサーが在籍しており、多人数による大掛かりな中国古典舞踊劇は、神韻の主な見所となっている[7]。中国古典舞踊とは、跳躍・回転・宙返り・毯子功(タンズゴン)など豊富な技巧を含む、数千年にわたって継承された包括的かつ豊富な舞踊形態である[5][11]。
神韻の舞踊劇は、木蘭(ムーラン)[12]、西遊記[13]、水滸伝[14]、三國志など、中国の歴史や伝説上の物語を題材とし、イ族、ミャオ族、モンゴル族[15]など、様々な民族舞踊を披露している。
- 古 韻(グー・イン)
- クリスティーナ・リ
- 陳 厚任(チェン・ホウレン)
- 王 琛(ワン・チェン)
- 薛 心壇(シュエ・シンタン)
- 林 孝紘(リン・シャオホン)
- 廖 若山(リャオ・ルォシャン)
- 陳 佳伶(チェン・ジャリン)
- 王 旋(ワン・シュアン)
- 蔡 翹楚(ツァイ・チョーツゥ)
- 曹 永欣(ツァオ・ヨンシン)
- 陳 美容(チェン・メイロン)
- 黄 志立(ホァン・ジーリー)
- 王 項楠 (ワン・シャンナン)
- 秦 歌(チン・グゥ)
- 林 桂宇(リン・グェイユ)
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- 李 博健(リ・ボージェン)
- 宇 寧(ユィ・ニン)
- 孫 讚(スン・ザン)
- 周 暁(ヂョウ・シャオ)
- 陳 俊丞(チェン・ジュンチャン)
- 鄭 道詠(ゼン・ダオヨン)
- 陳 超慧(チェン・チャオフイ)
- 李 宝円(リ・バオユェン)
- 黄 琳捷(ホァン・リンジェ)
- 杜 博寬(ドゥー・ボークェン)
- 肖 嘉祺(シャオ・ジャーチ)
- 郭 ジー貝(グオ・ジーベイ)
- 張 婷堯(ジャン・ティンヤォ)
- 藤 安娜(トゥン・アンナ)
- 呉 凱迪(ウー・カイディ)
- 周 璽知(ジュウ・シジ)
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- 呉 巡天(ウー・シュンテン)
- 林 思楚(リン・スーチュ)
- 車 星鎬(チャ・ソンホ)
- 王 岱薇(ワン・ダイウェイ)
- 張 家瑞(チャン・ジャーロイ)
- 王 君竹(ワン・ジュンヅゥ)
- 宋 艾文(ソン・アイウェン)
- 劉 心怡(リュウ・シンイー)
- 高 偉閔(ガオ・ウェイミン)
- 劉 宇旋(リュウ・ユィセン)
- 馮 松濤(フォン・ソンタオ)
- キャロライン・ランラン・サーコム
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- 範 詠喨 (ファン・ヨンリャン)
- カスパー・マーティグ
- 李 佳蓉(リー・ジャーロン)
- 黄 怡禎(ホワン・イジェン)
- イェヴジェニー・レツニック
- カレン・カチャトリアン
- 戚 暁春(チー・シャオチュン)
- 王 培儒(ワン・ペイルー)
- サーラ・レナー
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- 林 家綺(リン・ジャーチー)
- エリック・ロビンズ
- 汪 逸修(ワン・イーショウ)
- 林 怡瑾(リン・イジン)
- 唐 逸薰(タン・イーシュィン)
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- アストリッド・マーティグ
- アレクサンダー・ウィルソン
- 張 蓬(チャン・ポン)
- 楊 元碩(ヤン・ユェン・シュォ)
- スティーヴン・ルイ
- 蒋 偉風(ジャン・ウェイフォン)
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- 関 貴敏(グァン・グィミン)
- 戚 暁春(チー・シャオチュン)
- 姜 敏(ジャン・ミン)
- 黄 碧如(ホワン・ビールゥ)
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- 耿 皓藍(ガン・ハオラン)
- 鳳 鳴(フォン・ミン)
- 円 曲(ユェン・チュィ)
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- 天 歌(テン・グゥ)
- 喚 醒(フアン・シン)
- 許 珈寧(シュ・ジャニン)
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- ミレン・ナケヴ
- 郭 耿維(クオ・ケンウェイ)
- アントニア・ジョイ・ウィルソン
- 陳 永佳(チェン・ヨンジャー)
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- 任 鳳舞(レン・フォンウー)
- 浄 弦(ジン・シュエン)
- 李 金蔓(リ・ジンマン)
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- 楊 絲雅(ヤン・スーヤー)
- 談 駿毅(タン・ジュンイー)
- 高 原(ガォ・ユェン)
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在籍人員はHPでも参照可能。[16]
神韻芸術団は約90人のダンサーと、オーケストラ、ソリスト、芸術監督や制作スタッフを持つ舞台芸術団として2006年に設立された。2007年のシーズン中に、同芸術団は32公演を行い、推定20万人の人々が鑑賞した。それ以降、同芸術団はダンサー、ソリスト、オーケストラの人数を増やし、現在は5つの芸術団に規模を拡大して世界同時ツアーを行っている。5つの芸術団は1年のうち7か月にわたり世界同時ツアーを行い、北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ラテンアメリカを巡回し、世界140以上の国と地域で公演を行っている[3]。著名な公演会場としては、ロンドンのロンドン・コロシアム、パリのパレ・デ・コングレ、ワシントンD.C.の、ケネディ・センターオペラハウス、ニューヨーク、リンカーン・センターのデビット・H・コーク・シアター[17]などが挙げられる。2010年までに、全世界で推定100万人の観客が神韻公演を鑑賞した[3]。
5大陸で巡回公演が行われているにもかかわらず、神韻は中国大陸では上演されていない。また、中国政府は外国の大使館や領事館を通して政治的圧力をかけ、海外での神韻公演を中止させようとした[18][19][20][21][22][23][24]。中国の外交官は西側諸国の議員に、神韻公演は中国のイメージを故意に汚すプロパガンダであると記述された書簡を送り、公演を鑑賞しないようにと強く要求した[25][26]。
神韻は、2010年1月に香港で公演を行なう予定だったが、香港政府によって、神韻の制作スタッフの入国ビザ発行が拒否されたため、キャンセルされた[27]。入国ビザの発行拒否は、同年3月に解除された[28]。
- ^ a b c d e “神韻芸術団について”. 2013年1月19日閲覧。 06年に設立された、ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は、中国五千年の神伝文化を復興するという使命を担います。
- ^ “神韻公演について”. 2013年1月19日閲覧。神韻公演は、中国五千年の文明を通して凝集された、優雅、智慧、道徳を咀嚼しながら生み出された中国の伝統文化をお届けします。
- ^ a b c d e f SUSAN HODARA. 5,000 Years of Chinese Music and Dance, in One Night. New York Times. 13 August 2010.
- ^ Wright, E. Assata (22 December 2011). “Shen Yun returns”. Hudson Reporter. http://hudsonreporter.com/view/full_story/16862324/article-Shen-Yun-returns-%E2%80%98Divine%E2%80%99-Chinese-cultural-phenomenon-coming-to-NYC-area-?instance=entertainment_most_popular 2013年1月19日閲覧。
- ^ a b Adriana Rambay Fernandez, Dancing around the world, Hudson Reporter, 22 January 2012.
- ^ Hunt, Mary Ellen (4 January 2009). “Chinese New Year Spectacular in S.F., Cupertino”. San Francisco Chronicle. 2013年1月19日閲覧。
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- ^ 神韻芸術団 中国古典舞踊の紹介(動画)
- ^ 神韻百科「ムーラン従軍」, [1]
- ^ 神韻百科「西遊記」, [2]
- ^ 神韻百科「水滸伝」, [3]
- ^ 神韻百科「民族舞踊と民間舞踊」, [4]
- ^ [5]
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- ^ US Department of State, BUREAU OF DEMOCRACY, HUMAN RIGHTS, AND LABOR,International Religious Freedom Report 2010 Report, 17 November 2010
- ^ Epoch Times Article, Hans Bengtsson, 28 March 2009, "Empty Threats From The Chinese Embassy Backfire"
- ^ Epoch Times Article, Joshua Philipp, 4 June 2010, "Despite Chinese Regime Pressure, The Show Goes On"
- ^ US Department of State, BUREAU OF DEMOCRACY, HUMAN RIGHTS, AND LABOR, Moldova country report, 17 November 2010
- ^ US Department of State, BUREAU OF DEMOCRACY, HUMAN RIGHTS, AND LABOR, Romania country report, 17 November 2010
- ^ US Department of State, BUREAU OF DEMOCRACY, HUMAN RIGHTS, AND LABOR, Ukraine country report, 17 November 2010
- ^ マッシモ・イントロヴィーニャ (2018年11月15日). “神韻(Shen Yun):中国共産党が嫌悪する芸術団 - 今週の特集”. Bitter Winter (日本語). 2019年1月6日閲覧。
- ^ Keegan Hamilton, Chinese Government Kindly Reminds Seattle Officials About the 'Evil Cult' Coming to Town, Seattle Weekly, 6 February 2012.
- ^ Canadian Broadcasting Corporation, http://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/story/2007/01/17/chinese.html, 17 January 2007.
- ^ Agence-France Presse, Falungong decries HK as democracy row deepens, 27 January 2010.
- ^ Sonya Bryskine, Kong Court Upholds Freedom and Shen Yun, The Epoch Times, 10 March 2010.