ジャンル | シミュレーションRPG |
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対応機種 |
ファミリーコンピュータ (FC) 対応機種一覧
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開発元 | ウィンキーソフト |
発売元 | バンプレスト |
プロデューサー | じっぱ ひとからげ |
デザイナー | 阪田雅彦 |
プログラマー | 庄真宏 |
音楽 | 田中伸一 |
美術 |
知見浩之 阪田雅彦 |
シリーズ | スーパーロボット大戦シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 4メガビットロムカセット |
発売日 |
![]() |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 |
10万本(売上本数)[2] 18万本(出荷本数)[3] |
その他 | 型式:BAP-N9 |
『第2次スーパーロボット大戦』(だいにじスーパーロボットたいせん)は、1991年12月29日にバンプレストが日本で発売したファミリーコンピュータ用シミュレーションロールプレイングゲーム。
SDで表現されたロボットたちが競演する同社のクロスオーバー作品『スーパーロボット大戦シリーズ』第2作目。「第2次」と銘打たれているが、前作であるゲームボーイ用ソフト『スーパーロボット大戦』(1991年)とストーリーおよび世界観のつながりはなく、シリーズカテゴリの一つである「DC戦争シリーズ」の第1作目にあたる。内容は前作から大幅に変更されており、システムの骨子はこの作品で確立された。ルート分岐は無く全26話構成。
開発はウィンキーソフトが行い、前作に引き続きプロデューサーはじっぱ ひとからげ、ゲーム・デザインは阪田雅彦が担当した他、音楽は後にスーパーファミコン用ソフト『第3次スーパーロボット大戦』(1993年)や『スーパーロボット大戦EX』(1994年)を手掛けた田中伸一が担当している。
1995年にゲームボーイ用ソフト『第2次スーパーロボット大戦G』(だいにじスーパーロボットたいせんジー)としてリメイク版が発売された他、1999年にはPlayStation用ソフトとしてリメイク版が発売された。ファミリーコンピュータ版はゲームキューブ用ソフト『スーパーロボット大戦GC』(2004年)の購入者特典としてゲームボーイアドバンスに移植された他、ニンテンドー3DS用ソフト『スーパーロボット大戦BX』(2015年)の初回特典として3DSに移植された。PlayStation版は2011年にゲームアーカイブス対応ソフトとして配信された。
ファミリーコンピュータ版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてシルバー殿堂を獲得した。
ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦シリーズのシステムを参照。
PS版では『スーパーロボット大戦F』のシステムを用いている関係で、上記のほとんどが変更されている。これに伴い、マップのレイアウトもFC版をベースに変更されている。
類まれなる頭脳と、優れたカリスマ性を持つ天才科学者・ビアン・ゾルダーク博士は、長年の緻密な調査により外外宇宙から地球に脅威が迫っていることを知る。自分の主張に耳を貸さない国連ではこの重大な危機に全く対抗できないことを悟ったビアンは、秘密結社・ディバイン・クルセイダーズ(通称:DC)を結成。武力による世界統一、すなわち世界征服を目指した。
DCの電撃戦の前に国連軍は壊滅状態に陥り、またたく間に全世界の8割が制圧されてしまう。さらにはビアンが設計し、自ら操縦する究極ロボ・ヴァルシオンによって、優秀なロボットやパイロットは次々に敗れ、捕虜となっていった。
もはやビアンの目的達成は間近だと思われていたが、まだ抵抗を続ける人々も残っていた。ゲリラ的に活動を続けていた彼らは、ガンダム・マジンガーZ・ゲッターロボの3体のスーパーロボットを要するホワイトベースを中心に力を結集し始める。唯一DCに対抗できる戦力を持ったホワイトベース隊は、各地を転々としながら仲間を集め、敢然とDCに反旗を翻した。
数々の激戦を潜り抜けたホワイトベース隊は、遂にDC本部のあるジャブロー要塞にて、ビアンとヴァルシオンを打ち破る。戦いを終えたスーパーロボットとそのパイロット達は「次なる戦いがいずれ来る」という死に際にビアンが残した言葉を胸に秘めながらも、つかの間の平和に身体を休めるのだった。後にこの戦いは、DC戦争(ビアンの反乱、第2次スーパーロボット大戦とも)と呼ばれることになる。
★マークはシリーズ初参戦作品。
初登場作品は『UFOロボ グレンダイザー』と『魔装機神サイバスター』。『魔装機神サイバスター』は他の登場作品と異なり、原作が存在しないスーパーロボット大戦オリジナルの作品である。本作で主人公であるマサキ・アンドーとサイバスター、およびライバルのシュウ・シラカワとグランゾンが登場。開発当初は『聖戦士ダンバイン』も登場させる予定であったが調整段階でNGとなり、イメージ的に近いものとしてサイバスターが登場した[4]。
本作ではグレートマジンガーのパイロットの剣鉄也[† 1][† 2]とゲッターポセイドンのパイロットである車弁慶が登場しない。そのためグレートマジンガーは兜甲児がマジンガーZから、ゲッターポセイドンは巴武蔵がゲッター3から乗り換える。
またグレンダイザーはスペイザーに加えて、ダブルスペイザー・ドリルスペイザー・マリンスペイザーは変形扱いで登場し、それぞれ合体した形態に変形する[† 3]。なお、ダブルスペイザー・ドリルスペイザー・マリンスペイザーが変形可能になると、スペイザーに変形できなくなる。
PS版ではRX-78-2ガンダムがイベントによってGアーマーに変形できるシステム、新たなユニットで『マジンガーZ』に登場するダイアナンAが追加(同時にFC版で離脱していたパイロットの弓さやかが復帰して、最後まで使用可能になる)され、FC版で離脱になっていた一部のユニット・パイロットが最後まで使用可能になった。
登場作品には表記されていないが映画『グレートマジンガー対ゲッターロボ』(1975年)に登場するギルギルガンと、本作オリジナルのパワーアップ形態メカギルギルガンが登場。また、映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』(1975年)からはボング、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989年)からはズゴックEおよびハイゴッグが登場している。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | 第2次スーパーロボット大戦G | ![]() |
ゲームボーイ | ウィンキーソフト | バンプレスト | 4メガビットロムカセット | DMG-AG2J-JPN | 売上本数:20万本(出荷本数)[3] スーパーゲームボーイでは専用のピクチャーフレームが用意されている |
[1] |
2 | スーパーロボット大戦コンプリートボックス | ![]() |
PlayStation | ウィンキーソフト | バンプレスト | CD-ROM | SLPS-02070 | ||
3 | 第2次スーパーロボット大戦 | ![]() |
PlayStation | ウィンキーソフト | バンプレスト | CD-ROM | SLPS-02406 | [1] | |
4 | ファミコンミニ 第2次スーパーロボット大戦 |
![]() |
ゲームボーイアドバンス | ウィンキーソフト | バンプレスト | ロムカセット | - | ファミリーコンピュータ版の移植 『スーパーロボット大戦GC』購入者特典 |
[5] |
5 | 第2次スーパーロボット大戦 | ![]() |
PlayStation 3 PlayStation Portable |
ウィンキーソフト | バンナム | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | PlayStation版の移植 | [6][7] |
6 | 第2次スーパーロボット大戦 | ![]() |
PlayStation Vita | ウィンキーソフト | バンナム | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | PlayStation版の移植 | |
7 | 第2次スーパーロボット大戦 | ![]() |
ニンテンドー3DS | ウィンキーソフト | バンナム | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 『スーパーロボット大戦BX』初回特典 |
[8][9] |
ハードが前作のゲームボーイからFCになったことでグラフィックは大幅に強化された。特にゲッターロボの合体デモはFCの機能を限界まで駆使してゲットマシンの動きを再現し、当時はまだバンプレストに入社していなかった元シリーズプロデューサーの寺田貴信を驚かせた[2]。
前作ではパイロットが登場せずにロボットが擬人化されたオリジナルの世界設定だったが、本作では原作どおりにパイロットが登場し原作の人間関係やエピソードなどが再現され、ストーリー性は大幅に増した。しかし、登場作品の大半が放送終了後で視聴が困難なことから、内容がマニア向けになった。さらに、当時はすでにスーパーファミコンが発売されFCからスーパーファミコンへの移行期であり、メディアでの露出が減っていたことや、クリスマス・年末商戦に間に合わない年明け間近の発売であったことなどから、売上が前作の半分以下にまで落ち込んだ[2]。この結果を受けてバンプレスト側でシリーズ打ち切りが検討されたが、ウィンキーソフト側の懇願により結論は次回作であるスーパーファミコン用ソフト『第3次スーパーロボット大戦』(1993年)の売上で出されることになった[2]。なお、ウィンキーソフトはシリーズが打ち切られた場合他社へ企画を持ち込むつもりだったという[2]。
ファミリーコンピュータ版のテレビCMでは、マジンガーZ、νガンダム、ゲッターロボの3体が、ホワイトベースから出撃するシーンを3Dグラフィックスで描いている。また、兜甲児役の石丸博也、アムロ・レイ役の古谷徹、流竜馬役の神谷明が、それぞれの決め台詞を叫ぶ。
ゲームボーイ版のテレビCMでは、FC版『第2次』、『第3次』、『EX』のCMをつなぎ合わせ、そこにゲーム映像を加えている。ナレーションは神谷明。
評価 | ||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.1 | 3.5 | 3.4 | 3.4 | 3.6 | 3.5 | 21.4 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.1 | 3.8 | 3.9 | 3.9 | 4.2 | 3.8 | 23.6 |