陳の定理;素数 p で p+2 が素数か、あるいは二つの素数の積となるものが無限に存在することを述べた定理;この陳景潤による密接に関係した今一つの定理に、十分大きな偶数は、素数と、高々素因数が二つの数との和として表される、というものがある。これらは現在、双子素数予想及びゴールドバッハ予想に最も肉薄した結果である。
The fundamental lemma of sieve theory;(大雑把に言えば)N 個の数の集合をふるう時、 を十分小として、 の反復により篩に残った元を正確に評価できることを述べたもの。この補題は素数をふるい出す際に必要な の反復と比べても、かなり劣ってはいるが、それでも概素数に関する結果を導くには十分用いることができる。
The Friedlander–Iwaniec theorem; の形に表せる素数が無限に存在することを述べた定理。
上のような問題において、篩法はほとんど唯一の攻略法として非常に強力なものとなっているが、parity problem として知られている障害により本質的に有効範囲が制限されていると考えられている。これは篩が、ある数の、素因数を偶数個持つか奇数個持つかを判別するのに重大な困難があるという内容であるが、いまだ解明されてはいない。
Tenenbaum, Gérald (1995), Introduction to Analytic and Probabilistic Number Theory, Cambridge studies in advanced mathematics, 46, Cambridge University Press, pp. 56-79, ISBN0-521-41261-7