著者 | クリスチアナ・ブランド |
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国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
ジャンル | 犯罪小説 |
出版社 | Dodd, Mead and Company |
出版日 | 1944年 |
出版形式 | 印刷本(ハードカバー、ペーパーバック) |
ページ数 | 199ページ |
『緑は危険』(みどりはきけん、Green for Danger)は、1944年に発表されたイギリスの小説家クリスチアナ・ブランドの探偵小説で[1]、その巧妙な筋書き、興味深い人物造形、戦時下の病院という場面設定などが高く評価されている。後に映画化され、1946年の映画『青の恐怖』(原題は小説と同じ Green for Danger)が制作され[2][3]、映画史家たちによってミステリー小説の黄金時代 (Golden Age of Detective Fiction) における最も優れた映画化作品のひとつと見なされている。
第二次世界大戦下の1944年、イギリスの田舎の病院で、殺人事件が起こる。コックリル警部 (Inspector Cockrill) は、麻酔中に死んだ患者が事故死ではなかったと明らかになった後に、婦長殺しの犯人探しにあたる。途中の時点でコックリルは、「私の存在は、棺を覆う布のように病院全体に及んだが、それはとてつもなく楽しいことだった (My presence lay over the hospital like a pall - I found it all tremendously enjoyable)」と述べる。さらに看護婦に対する殺人未遂事件が起こり、被害者が重体になると、警部は殺人犯の正体を明かすべく捜査体制を組み直す。