『美女たちのおしゃべり(びじょたちのおしゃべり、미녀들의 수다)』は、2006年よりKBS(韓国放送公社)第2テレビで放送されていた公開視聴者参加型トークバラエティ番組である。2010年5月に終了後、フォーマットを変更した『쾌적한국 미수다 (快適韓国美秀多)』がKBS1で放送されたが、こちらも同年12月に終了した。
韓国在住の外国人美女16人が出演して、アンケートを通じて各国の文化と韓国について韓国の男性芸能人とトークを行う。
2009年8月、番組に出演中のドイツ人女性が、ドイツで6月に出版した [1]『ソウルの眠れない夜 (原題:Schlaflos in Seoul: Korea für ein Jahr)』という本の中で、「韓国の女性は狂的に流行を追う」「菜食主義に対する配慮がない」「理解不能な状況が毎日起きる」「番組はやらせ、台本通りの進行」「韓国に暮らしていても韓国と韓国人を必ず愛する必要はない」など恣意的に韓国を貶める所見を綴ったとされ、非難が殺到した。一方、「正直な感想を批判すべきではない」「うなずける内容も多い」などの冷静なコメントもネット上には多く見られた[2]。また、本の内容についてはユーモラスな「ハチャメチャ韓国適応記」[1]であるにもかかわらず、最初に本の内容を指摘した「ドイツで勉強中の学生」によって「専門翻訳家でもない人が部分だけ抜粋して話が間違って伝わった」とドイツ人女性は語っている。『美女たちのおしゃべり』に関しても、していなかった話まで加えてあったという[1]。
さらに、ニュージーランド出身の出演者がインタビューで韓国の教育熱などを批判し出演停止となったこともあり、「グローバルトークショーがなぜ韓国的な内容で、韓国人の気に入る内容でなければならないのか疑問に思う」「ドイツ人であるからまだいい。日本人あるいは中国人だったらわれわれの反応がどうだったか考えてみよう。そしたら、私たちがどれだけ肌色や国籍で人を差別しているか分かるはず」という見解を述べたブロガーもいた[2]。
2009年11月9日の放送で、ゲストとして出演した韓国人女子大生が、背の低い男性と交際することができるかという質問に「背が低いのは嫌。外見が経済力となる時代に、背が低い男性は루저 (Loser) だと思う。180cmはあってほしい」と述べた。
この発言にネット上では非難の声が相次いだ。番組ホームページや発言者のブログ、通う大学の掲示板にも批判のコメントが続き、発言者の過去の写真や経歴までも拡散された。
この件に関し発言者は「台本に書かれた内容をそのまま話した。“Loser”という単語も、意見の内容も台本どおり」とブログで釈明した[3] が、その後すぐにブログを閉鎖した。また12日には大学の掲示板に同窓生を対象とした釈明文を掲載している。 KBSは11月13日に制作陣の入れ替えを発表したのち、12月には放送通信審議委員会より「該当放送番組の関係者に対する懲戒」措置が下されている[4][5]。
太字は番組内での通称。
※秋夕特集出演者は除外