膣円蓋(ちつえんがい、vaginal fornice)は、子宮の末端を取り巻く膣上端部にある翼状拡張部のこと[1]。
膣の上部は子宮頚の膣部が頭を突っ込んでいるような形になっている[2]。
膣の天井部はこれを取り巻くような形になっており、これが膣円蓋である。膣円蓋は膣の後部で深くなっており、ダグラス窩と接する[2]。
性交時 には後腟円蓋に精液が貯留する[3]。
膣円蓋は後側で深くなり、この部分は臨床上重要となる[4]。
発生学的に膣には2つの起源があるが、膣上端部である膣円蓋は中腎傍管起源[1]、膣下部は尿生殖洞起源である。