至聖三者大聖堂(しせいさんしゃだいせいどう、英語:Holy Trinity Cathedral、ロシア語:Троицкий собор トローイツキイ・サボール)とは、至聖三者を記憶する正教会の大聖堂。当記事では非カルケドン派のものも含めた世界各地に存在する至聖三者大聖堂の一覧を掲載する(下方)。大聖堂のみならず、修道院や通常の聖堂にも至聖三者を記憶する「至聖三者修道院」「至聖三者聖堂」「至聖三者教会」は数多くあり、当記事の一覧でも若干扱う。
「至聖三者」とは「三位一体の神」を意味する日本正教会の用語である。「三位」「一体」それぞれの語は日本正教会でも忌避されないが、「三位一体」のようにセットで用いられる事は日本正教会ではまれであり、「三位一体聖堂」「三位一体大聖堂」といった表記は日本正教会では用いられない。単に「聖三者」とも奉神礼では呼ばれるが、修道院や聖堂の名には「至聖三者」を用いる慣例がある。
トロイツキー大聖堂もしくはトロイツキー聖堂とも呼ばれるが、これはロシア語で「至聖三者」(Троица)を意味する形容詞"Троицкий"をそのまま片仮名で転写したものである。したがって、非スラヴ語圏の正教会(グルジア正教会、ルーマニア正教会、ギリシャ正教会など)の至聖三者大聖堂には、トロイツキー大聖堂との呼称は滅多に使われない。
各国ごとに挙げる。国名を冠した正教会名の並びは五十音順。修道院、および大聖堂ではない聖堂も含んでいる。