良い統治のための統一国民戦線 එක්සත් යහපාලන ජාතික පෙරමුණ நல்லாட்சிக்கான ஐக்கிய தேசிய முன்னணி United National Front for Good Governance | |
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党首 | ラニル・ウィクラマシンハ |
成立年月日 | 2015年7月5日 |
本部所在地 | 西部州コロンボ県コロンボ |
国会 |
1 / 225 (0%) |
政治的思想・立場 |
保守 経済的自由主義 中道右派 |
シンボル | ゾウ |
良い統治のための統一国民戦線(よいとうちのためのとういつこくみんせんせん、シンハラ語: එක්සත් යහපාලන ජාතික පෙරමුණ, タミル語: நல்லாட்சிக்கான ஐக்கிய தேசிய முன்னணி, 英語: United National Front for Good Governance, 略称:UNFGG)は、スリランカの政党連合。統一国民党を主体とした統一国民戦線(シンハラ語: එක්සත් ජාතික පෙරමුණ, 英語: United National Front, 略称:UNF)として創設され、2001年選挙や2015年選挙では100議席以上を獲得した。しかし2020年選挙では党員の大半が統一人民戦線(SJB)から立候補したため、UNFGGとしての議席数はわずか1議席に転落した。
統一国民戦線は、2001年総選挙において大統領のチャンドリカ・クマーラトゥンガを擁するスリランカ自由党(SLFP)主導の人民連合に対抗するため創設された。創設時には、統一国民党(UNP)に加えてセイロン労働者会議(CWC)、スリランカ・ムスリム会議(SLMC)、西部人民戦線(WPF)が加盟した。同年選挙では225議席中109議席を獲得し、過半数にあと4議席まで迫る圧勝を収めた。しかしUNF政権は2003年10月に大統領クマーラトゥンガが緊急事態宣言を出して以降、その立ち位置が不明確になった。またこの期間中、彼女はUNF党首で首相を務めるラニル・ウィクラマシンハが反政府組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)に対して穏健すぎると批判し、自身がより強硬な路線を採ることを約束した。一方、UNFは戦闘中断によって生み出される経済効果を強調し、内戦を交渉で解決する必要があると主張した。その結果クマーラトゥンガは議会を解散し、2004年選挙の実施を発表した。この選挙においてUNFは新しく結成された統一人民自由同盟(UPFA)に敗れた。また2006年にはCWCがUNFを離脱しUPFAに加盟した。
2010年選挙においてもUNFは敗れ、得票率29.34%、議席数60議席にとどまった。この選挙を受けてSLMCもUNFを抜け、マヒンダ・ラージャパクサ大統領が率いるUPFA政権に加わった[1]。
以前の選挙においてUNPは少数民族政党と組んで選挙戦に挑んでいたが、その多くがUPFAに敗れていた[2][3]。これに対してUNFは改めてラージャパクサ打倒を目標に再結成し、2015年大統領選挙では国家遺産党、スリランカ・ムスリム会議(SLMC)、タミル国民連合(TNA)らの支持を得て選挙戦に臨んだ。選挙戦ではスリランカ自由党(SLFP)を離党したマイトリーパーラ・シリセーナを支持し、勝利を収めた。この選挙開始前にはUNPは自党候補を出すとしていた[4][5][6]。しかし、選挙後にはスリランカ・ムスリム会議(SLMC)やタミル進歩連合(TPA)らと政党連合を結成するようになった[7][8][9][10]。選挙後、大統領に就任したシリセーナはUNP総裁のラニル・ウィクラマシンハを首相に指名した。
2015年7月12日、UNP、SLMC、TPAは国家遺産党(JHU)やSLFPの反ラージャパクサ派の人々らと共に新たな政党連合「良い統治のための統一国民連合」を結成した[11][12][13]。その後全セイロン・ムスリム会議(ACMC)もUNFGGに加盟した[14][15]。UNFGGはシリセーナ大統領の支持勢力であると考えられていたが、彼自身は中立という立場を公式にはとっていた[16][17][18]。
UNFGGは当初JHUの改名によって結成されており[19][20][21]、政党としてもダイヤモンドをシンボルとして登録していた[22][23]。それにも関わらず、UNFGGは選挙においてUNPのシンボル(ゾウ)を使用した[24][25]。
選挙においてUNFGGは45.66%の得票、106の議席を獲得して与党に返り咲いた。一方、UPFAは得票率42.38%、議席数95議席で野党に転落した[26][27]。ラージャパクサもまた首相候補を諦めると発表した[28][29]。その後、野党から42名が与党に移籍し、UNFGGは議席数の3分の2以上を獲得することとなった[30][31]。しかし、2015年8月20日にはSLFP中央委員会がUNPと2年間政府を担うことに同意した[32][33]。ウィクラマシンハは同年8月21日に首相として宣誓を行なった[34][35]。
UNPのワーキング・グループはサジット・プレマダーサを新しい政党連合のリーダーとして指名した。プレマダーサは引き続き首相候補として2020年の総選挙に臨んだ[36]。
選挙年 | 得票数 | 得票率 | 議席数 | 増減 | 与党・野党 |
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2001 | 4,086,026 | 45.62% | 109 / 225 |
0 | 与党 |
2004 | 3,504,200 | 37.83% | 82 / 225 |
27 | 野党 |
2010 | 2,357,057 | 29.34% | 60 / 225 |
22 | 野党 |
2015 | 5,098,916 | 45.66% | 106 / 225 |
49 | 与党 |