花巻空港 Hanamaki Airport | |||||||||
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IATA: HNA - ICAO: RJSI | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 岩手県花巻市 | ||||||||
母都市 | 盛岡市・花巻市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 岩手県[1] | ||||||||
運用時間 | 8:00 - 19:30[1] | ||||||||
標高 | 91 m (297 ft) | ||||||||
座標 | 北緯39度25分43秒 東経141度08分07秒 / 北緯39.42861度 東経141.13528度座標: 北緯39度25分43秒 東経141度08分07秒 / 北緯39.42861度 東経141.13528度 | ||||||||
公式サイト | いわて花巻空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
花巻空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2023年度) | |||||||||
旅客数 | 483,044人 | ||||||||
貨物取扱量 | 177 t | ||||||||
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空港の一覧 |
花巻空港(はなまきくうこう)は、岩手県花巻市にある地方管理空港である。いわて花巻空港の愛称がある[1][2]。面積は1,722,278 m2。
花巻空港は花巻市中心部より約4 km(バスで約15分)の北上盆地内にあり、岩手県の中央からやや南西に位置する。周辺には東北新幹線 新花巻駅があり、県央部の一大交通拠点地域を形成している。岩手県で唯一の空港であり、岩手の空の玄関口を担っている。
滑走路は02/20方向に2,500 mである[1]。平行誘導路の整備は2004年に県の財政難により休止されていたが、2009年度より事業再開となった。震災後の2011年6月に平泉の世界文化遺産登録が決定し、これに合わせて工事が進められ、同年7月28日から供用開始した。これに伴い、滑走路両端にあったターニングパッドは撤去されている。計器着陸に対応しており、計器着陸装置 (ILS) は滑走路20にカテゴリIが設置されている。
空港ターミナルビルは長らく滑走路西側にあったが、2009年に滑走路東側に新棟がオープンした[1]。内部は国内線・国際線の設備がある。ボーディング・ブリッジは3基を備える。
空港ターミナルビル(新ターミナルビル)に隣接するエプロンには大型ジェット機用1バース、中型ジェット用1バース、小型ジェット用2バース、プロペラ機用1バースがあり、ほかに小型機用のスポットも有する。なお、岩手県防災航空隊[1]、岩手県警察航空隊の基地[1]、その他民間会社は旧ターミナル側一角のスポットをそのまま使っている。仙台空港から飛来する航空大学校の訓練機も同様に旧ターミナル側を使う。管制塔および気象台も旧ターミナル側敷地にある建物を利用している。航空管制は国土交通省東京航空局管轄で、航空管制運航情報官を配置するレディオ空港での運用となっている[3]。ターミナル空域管制(白神進入管制区)が導入されている[4]。
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元のウィキデータクエリを参照してください.
年間利用客数は2010年頃は減少傾向にあり、名古屋線が運休した2010年度は30万人を割ったものの、FDAの就航による名古屋線の運航再開や日本航空の増便、国際定期便の就航などで、2018年度は約48万人まで回復した[5]。
年度 | 国際線 | 国内線 | 合計 |
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2004年度(平成16年度) | 13,903 | 470,557 | 484,460 |
2005年度(平成17年度) | 19,303 | 478,031 | 497,334 |
2006年度(平成18年度) | 11,590 | 434,036 | 445,626 |
2007年度(平成19年度) | 15,228 | 386,322 | 401,550 |
2008年度(平成20年度) | 11,416 | 349,769 | 361,185 |
2009年度(平成21年度) | 10,409 | 356,512 | 366,921 |
2010年度(平成22年度) | 6,019 | 246,201 | 252,220 |
2011年度(平成23年度) | 3,155 | 299,346 | 302,501 |
2012年度(平成24年度) | 7,270 | 326,133 | 333,403 |
2013年度(平成25年度) | 10,459 | 371,822 | 382,281 |
2014年度(平成26年度) | 14,423 | 382,543 | 396,966 |
2015年度(平成27年度) | 6,064 | 393,362 | 399,426 |
2016年度(平成28年度) | 5,498 | 417,552 | 423,050 |
2017年度(平成29年度) | 19,953 | 427,107 | 447,060 |
2018年度(平成30年度) | 33,204 | 455,012 | 488,216 |
2019年度(令和元年度) | 43,412 | 447,768 | 491,180 |
2020年度(令和2年度) | 0 | 143,212 | 143,212 |
2021年度(令和3年度) | 0 | 208,783 | 208,783 |
2022年度(令和4年度) | 0 | 385,774 | 385,774 |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒025-0003 岩手県花巻市東宮野目第二地割53番地 |
設立 | 1981年6月8日 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 6400001005258 |
事業内容 | 空港ターミナルビルの賃貸及び運営管理等 |
代表者 | 代表取締役社長 髙橋達也[29] |
資本金 | 3億4000万円(2023年3月31日時点)[29] |
発行済株式総数 | 3万4000株[29] |
売上高 | 3億4200万円(2023年3月期) |
営業利益 | 4000万円(2023年3月期) |
純利益 | 2800万円(2023年3月期) |
従業員数 | 16人(2023年3月31日時点)[29] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
岩手県 29.4% |
外部リンク | https://www.hna-terminal.co.jp/ |
空港ターミナルビルは地上3階建てである。自治体および運航会社などが出資した「岩手県空港ターミナルビル」が運営している[1]。
旧ターミナルビルが狭隘となり、混雑時や国際線のチャーター便の対応が難しくなったことから、滑走路東側に大型旅客機の乗り入れにも対応した新しいターミナルビルの建設が計画された。しかし、岩手県の財政難や利用者の減少のため、当初は2007年だった新ターミナルビル完成は2年延期された上、建物や敷地の規模も縮小されたのち、2009年4月9日に供用を開始した[8]。なお、ターミナルビルは国道4号に面していた旧ターミナルのように幹線道路と直結していない立地であったため、幹線道路とのアクセスを担う県道も同時に整備されている。
旧ターミナルビル時代は、長年ボーディングブリッジが1つしか設置されていなかったが、中型機就航に対応するため南側にボーディングブリッジを備えた中型機専用スポットを増設した。このスポットは小型機にも対応でき、同一時間帯の発着が発生した場合でもボーディングブリッジを使用することが可能になった。また、ビルの旅客玄関や車寄せ、駐車場などよりも低い位置にエプロンがある構造だったことから、1階に航空会社カウンター・搭乗待合室・バゲージクレーム・到着口・物販スペース・派出所といった空港の主要機能が集約され、建物内における旅客のフロア上下移動の必要性がほとんど無かった。2階にレストランやビル会社の事務所。3階(屋上)にはささやかながら航空機に関する資料展示スペースと、送迎デッキがあった。
現在は「花巻市交流会館」として再活用されており[32]、花巻市観光協会、花巻市観光課、花巻市国際交流室の事務所、遊覧飛行搭乗者待合室などがあるほか、かつての搭乗待合室やバゲージクレームは観光情報コーナーや一般貸出可能な交流スペース、研修室などに改装されている。
なお、旧ターミナルビルが開館する以前に使用していた空港開港当初の建物が管制塔北側にあり、東邦航空や北日本航空の事務所として活用している。管制室の名残りが屋根上に残っている。
2024年4月1日現在。
航空会社 | 就航地 |
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日本航空 (JAL) (ジェイエア運航) | 札幌/新千歳、大阪/伊丹、福岡 |
フジドリームエアラインズ (FDA)[注 1] | 名古屋/小牧[33][34][35]、大阪/神戸[35][36] |
2024年現在、国内線は全ての路線でJALグループによる運航またはJALとのコードシェアとなっており、全日本空輸(ANA)及びANAグループによる運航便はコードシェアも含めて一つも無い。
2024年4月1日現在。
航空会社 | 就航地 |
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タイガーエア台湾 (IT) | 台北/桃園[37](週2便運航) |
中国東方航空 (MU) | 上海/浦東[38](運休中) |
2024年現在、国際線は2路線が存在し、このうち運航されているのは1路線である。
当空港とのアクセスを担う県道が整備され、釜石自動車道 花巻空港インターチェンジに直結しているほか、途中で国道4号 花巻東バイパスとも接続している。なお、岩手県の公式サイトでは、アクセスルートとして「国道4号花巻東バイパス・花巻空港インター入口立体交差点経由の南回り」と案内されている。
※岩手県交通運行路線は交通系ICカードも利用可。詳細はリンクを参照。