本社の一部が入居する澁澤シティプレイスA棟 (花王本社の前にある) | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒103-8210 東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号 |
設立 |
1940年(昭和15年)5月21日[2] (日本有機株式会社) (1887年(明治20年)6月19日に創業)[2] |
業種 | 化学 |
法人番号 | 4010001034760 |
事業内容 | 家庭用製品、化粧品、食品、工業用製品の製造、販売 |
代表者 |
長谷部佳宏 (代表取締役社長執行役員) 竹内俊昭 (代表取締役専務執行役員) 松田知春 (代表取締役専務執行役員) |
資本金 |
854億2400万円 (2023年12月31日現在)[3] |
発行済株式総数 |
4億6590万株 (2023年12月31日現在)[3] |
売上高 |
連結:1兆5325億79百万円 (2023年12月期)[3] |
営業利益 |
連結:600億35百万円 (2023年12月期)[3] |
純利益 |
連結:438億70百万円 (2023年12月期)[3] |
純資産 |
連結:1兆120億43百万円 (2023年12月31日現在)[3] |
総資産 |
連結:1兆7697億46百万円 (2023年12月31日現在)[3] |
従業員数 |
連結:33,603人 (2019年12月31日現在)[4] |
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 |
日本カストディ銀行(株)(信託口) 5.97% 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 5.25% ステート・ストリート・バンク&トラスト505223 3.98% ステート・ストリート・バンク&トラスト 1.94% |
主要子会社 | 関連会社参照 |
関係する人物 |
長瀬富郎(創業者) 丸田芳郎(元社長) 常盤文克(元社長) 後藤卓也(元社長) |
外部リンク |
www |
花王株式会社(かおう、英語:Kao Corporation)は、東京都中央区日本橋茅場町一丁目に本社を置く大手消費財化学メーカーである。
日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[5][6][7]。
日本を代表する日用品メーカーである。洗剤、トイレタリーで国内では1位、化粧品は2位。世界では化粧品・トイレタリー企業のシェアランキング7位。衣料用洗濯用洗剤の2019年時点のシェアは、約4割となっている[8]。2000年代以降、体脂肪をエネルギーとして燃やしやすくする飲料「ヘルシア」に代表される機能系食品やペット用品なども販売しており、高い収益力を誇っている。用途によって細分化された製品を展開しており、ライオン、P&G、ユニリーバ・ジャパン、資生堂、サンスターなど様々な企業と競合している。原料からの一貫生産と物流・販売システムに強みがあり、国内外に多数の工場や営業拠点をもっている。
化粧品はドラッグストアなどで陳列販売するバラエティ化粧品が中心のソフィーナ、カウンセリング化粧品のエスト、通信販売の「オリエナ」といったブランドがある。2006年1月に投資ファンド3社からなるトリニティ・インベストメントと共同でカネボウ化粧品をカネボウから買収。同社と合計して化粧品分野のシェアは国内4位から資生堂に次ぐ2位に上昇した。
かつてはフロッピーディスクや光磁気ディスク、DATテープ、ブランクMDなどの電子媒体製造販売や一般用医薬品事業にも進出したが、経営判断により1998年から2000年までに撤退した。また、トイレタリー商品の通信販売事業「花王セレクトショップ・はっぴぃ工房」をローカルテレビ局やインターネットなどで展開していたが、2005年3月で終了となった。なお、通信販売事業はその後業態を変え、製造終了品・店頭に見当たらない(近くの店で見当たらない、または行きつけの店で取扱いが無くなった)製品・製品の付属品を扱う「花王ダイレクト販売サービス」や「オリエナ」に継承されている。
代 | 氏名 | 期間 | 出身大学 | 備考 |
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初代 | 長瀬富郎 | 1887年(明治20年)6月 - 1911年(明治44年)10月 | ||
2代目 | 長瀬富郎 (2代)(初代長瀬富郎と同名の息子)[20][21] | 1927年(昭和2年) - | ||
3代目 | 伊藤英三 | 1948年(昭和23年) - 1971年(昭和46年) | 愛知薬学校(後の名古屋市立大学薬学部) | |
4代目 | 磯部愉一郎 | 1951年(昭和26年) - 1954年(昭和29年) | 花王油脂 | |
5代目 | 丸田芳郎 | 1971年(昭和46年) - 1990年(平成2年) | 桐生高等工業学校(後の群馬大学工学部) | |
6代目 | 常盤文克 | 1990年(平成2年) - 1997年(平成9年) | 東京理科大学理学部、理学博士(大阪大学) | |
7代目 | 後藤卓也 | 1997年(平成9年) - 2004年(平成16年) | 千葉大学工学部工業化学科 | |
8代目 | 尾﨑元規 | 2004年(平成16年) - 2012年(平成24年) | 慶應義塾大学工学部管理工学科 | |
9代目 | 澤田道隆 | 2012年(平成24年)6月 - 2020年(令和2年)12月 | 大阪大学工学部プロセス工学科 | |
10代目 | 長谷部佳宏 | 2021年(令和3年)1月 - 現任 | 東京理科大学工学部工業化学科、工学博士 |
2009年10月から、CIを「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」(日本国外では英語で「Enriching lives, in harmony with nature」と表記される)に改めると共に、月のマークの「花王」ブランドにおいては、日本・アジアのコンシューマープロダクツ事業分野、ケミカル事業分野において、日本語表記の「花王」から英語表記の「kao」に変更した[22][注釈 1]。製品への反映は同年9月から始められており、従来の「花王」ロゴと混在する状態がしばらく続いていたが、2011年6月現在は一部の製品を除くほとんどの製品が新ロゴへの切り替えを終えている[注釈 2]。
2010年からはパッケージ正面に用途名を表記するようになった。これまで花王では特定の用途に合わせてブランド名を策定(例えば、「アタック」や「ニュービーズ」は洗たく用洗剤、「ハミング」は柔軟剤)したうえで、パッケージの裏面には品目名が表記されていることから、ユーザーには用途が理解されていると考えられていた。しかし、柔軟剤入り洗剤(「ニュービーズNeo」など)といった多機能な製品が発売されるようになり、製品名では用途がわからないという指摘があったことから、全ての製品においてパッケージ正面に用途名を表記するようになった。既に新ロゴへの切り替えを終えた製品を含め、順次用途名を表記したパッケージへと切り替えられている[23]。
2021年10月にコーポレートスローガンが12年ぶりに改定され、「きれいを こころに 未来に」(日本国外では英語で「Kirei-Making Life Beautiful」と表記される)に変更された[24]。
1890年発売の花王石鹸は当時「顔洗い」(かおをあらう)と呼んでいた化粧石鹸の高級な品質を訴求するため、発音が「顔」に通じる「花王」と命名したものである[25]。当時は「香王」「華王」なども候補に挙がっていた。
このとき「美と清浄のシンボル」として使われた「月のマーク」は何度か形を変えている。
上弦の月を採用した「月のマーク」は、同じ家庭用品メーカーであるP&Gのブランドマークとしても知られており[注釈 3]、花王は北米およびヨーロッパ市場向けには月のマークのない「Kao」のロゴのみの製品を販売しているが、日本でも2022年1月以降にリニューアル並びにパッケージデザインの変更を受けた製品より月のマークのない「Kao」のロゴのみへの切り替えを開始している。
なお、一時期販売されていた情報関連商品(フロッピーディスク、音楽録音用DATなど)では上記変遷と異なる「KAO」ロゴを表記していたほか、「月のマーク」の採用有無が時期により異なる(当該項目を参照)。
花王単独の「一社提供」で協賛する場合、社名変更とCI導入後の1985年頃から2007年頃まで一社提供専用のクレジット(白地に若草色で全面に「花王(月マークを大きく)」、右下に「提供」という文字を入れたもの。ナレーションも統一されていた)が放送されていたが、一部の一社提供番組では2000年代に入ってからそれを使わず、通常の各放送局の字幕出しと各放送局アナウンサーのコメントによる提供に切り替えられた。
新CIとなった2009年10月からはA-Studio(TBS系列)とドラマチック・サンデー→あすなろラボ→全力教室→ワンダフルライフ(フジテレビ系列)でそれぞれ全面に白地・若草色で「Kao(月マークを大きく)」の共通提供表示を採用しているが、アナウンスは今までどおり各放送局のアナウンサーが録音したコメントを使用している[注釈 4]。
2012年4月から、放送されている複数スポンサー提供番組において、CM提供時間が縮小傾向にあり、特に1分30秒以上のCMを提供する筆頭スポンサーの番組が大幅に縮小されていたが、2020年10月度の改編現在は、下述の一社提供を含む4番組が90秒以上の提供となっている。
月マークの表示については、90秒以上の提供の場合は正式な月マークと同じ大きめのもの、60秒以下のものは小さめのものを基本としていたが、60秒筆頭提供の番組でも、初頭スポンサーとして単独クレジットされる場合にはフレーズ読みはないが、90秒以上提供時と同じものを使う番組もあった(下記表のうち、2017年6月中旬ごろまでのもので、60秒以下提供の場合の☆マークが付いた番組がそれに当たる)。2017年6月下旬ごろから提供する時間に関わらず、全て正式な月マークと同じ大きめのものしか使われなくなった。
前述したコーポレートスローガンの改定を受け、2021年10月より月マークのロゴが廃止された。原則として90秒以上の筆頭提供番組と一部の60秒筆頭提供番組(下記の一覧において◎を付けた番組)では前述のスローガン付ロゴマークを掲載したクレジット表示に改められた。なお、商品CMにおいては、先行で同年9月放映分から社名の「Kao」の文字のみとなり[注釈 5]、既存のTVCMの一部も順次、「Kao」のみのロゴマーク改定版に切り替わっている。
またこれまで、一部のバラエティーやドラマ番組[注釈 6]、提供番組に特定の出演者が出演したとき、及び30秒1回のいわゆる「ご覧のスポンサー」の扱いである番組のCM提供である場合は、協賛表示を自粛する「パーティシペーション」(PT)となるもの、あるいは社名は露出せず花王の製品ブランド(例・「ヘルシア緑茶」「メリーズ」「アジエンス」など)をクレジットに使う場合があったが、2011年7月以後段階的にではあるものの、これらの番組でも花王の社名を協賛表示する番組が増えており、新規スポンサー番組に30秒1回のみの提供となるケースが増えたほか、上記の広告縮小のため、それまで60秒以上筆頭の扱いだった番組が30秒の一般スポンサーに降格したもの、さらには子会社のカネボウ化粧品から提供スポンサード枠を継承したものもある。
ただし、一部例外の事例もある[注釈 7]。
以上「キュレル」
日本テレビ・テレビ朝日・TBSの各系列では深夜と早朝を除き時間帯に関係なくスポットCMが放映されているが、特にフジテレビ系は大量に放映[注釈 55] されている。テレビ東京系や独立局ではあまり流れていない。
など。
など
※☆は花王石鹸時代に出演(1985年9月まで)
※★は花王コルゲートオーラルプロダクツ時代に出演(1977年から1985年3月まで)
※同業他社のCMに現在出演しているもしくは出演経験があるタレント、複数の製品CMに起用されているタレント、一旦当社製品のCMの起用経験があり、別の製品で再起用されるタレントも多い。
エコナに発ガン性物質があるとして、花王は「エコナ」全製品を販売自粛に追い込まれた。
2011年9月16日、約1,200人(主催者発表)の市民が、花王がフジテレビジョンの“偏向報道”を支える大口スポンサーであるとして、花王本社のまわりでデモを行った[33]。
2015年3月31日、株式会社オリエンタルランドが運営する東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの参加企業(オフィシャルスポンサー)となることが発表された[34]。
同年7月1日に東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」および東京ディズニーシーの「トイビル・トロリーパーク」、「トイ・ストーリー・マニア!」の計3か所の提供を開始すると同時に、新スポットとして、ボタン操作や手をかざすとミッキーマウスの形をした泡が出てくる「ハンドウォッシングエリア」の提供も開始された[35]。
ダイエーにて花王製品を安売りされ、さらに多額のリベートを要求されたことに反発して、1965年から10年にわたってダイエーとの取引を停止したことがあった。その後、住友銀行が仲裁に入り1975年に和解し、現在はダイエーでも(他のイオングループ各店舗と同様に)花王製品は取り扱われている。
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