英雄牧歌劇(えいゆうぼっかげき、Pastorale héroïque, パストラル・エロイク、パストラル・エロイック)とは、フランスのバロック・オペラの1ジャンル。
最初にこの名前を冠された作品はジャン=バティスト・リュリのオペラ『アシスとガラテア』(1686年)だったが、パストラルなテーマの音楽作品はその前からフランスの舞台にあった。英雄牧歌劇は通常、パストラル詩に関連した古典的なテーマを描き、叙情悲劇が5幕であるのに対して、3幕ものだった。しかし音楽悲劇同様、寓意的なプロローグを持っていた。その後、ジャン=フィリップ・ラモーが『ザイス』(1748年)や『ナイス』(1749年)といった英雄牧歌劇を書いた。