荒俣 宏(あらまた ひろし、1947年7月12日 -)は、日本の博物学研究家、図像学研究家、小説家、収集家、神秘学研究家、妖怪評論家、翻訳家、タレント。元玉川大学客員教授、武蔵野美術大学造形学部客員教授、サイバー大学客員教授、京都国際マンガミュージアム館長、日本SF作家クラブ会員、世界妖怪協会会員。
日本大学藝術学部芸術研究所教授なども歴任している。翻訳家としての筆名に団 精二(だん せいじ)を用いていた。また、雑誌『BOOKMAN』における筆名に本野 虫太郎を用いていた。
東京都出身。中学生にして平井呈一に弟子入りし、平井と交流していた紀田順一郎を紹介されさらに兄事した。幻想小説や怪奇小説に魅かれ、野村芳夫と同人誌を発行するとともに、鏡明と国外作品の翻訳に取り組み、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトやロバート・E・ハワードらの作品を手掛けた。「英雄コナン」シリーズの翻訳を通じて、日本に初めてヒロイック・ファンタジーを紹介したことでも知られている。翻訳の過程で生み出された「魔道」や「魔道士」といった訳語は、のちに日本の幻想小説においても広く用いられるようになった。大学卒業後は日魯漁業(のちのマルハニチロ)でプログラマとして勤務する傍ら、旺盛な執筆活動を続けた。小説家として独立後、伝奇小説の「帝都物語」シリーズがベストセラーとなった。著作で陰陽道や風水を取り上げたことから、それらが広く一般に認知されるきっかけとなった。また、博物学についても関心を持ち、「世界大博物図鑑」シリーズを完成させた。そのほか、神秘学や民俗学などにも関心を持ち、特に妖怪研究では水木しげるに師事した。
元来は漫画家志望で、主に少女マンガを描いていた(『漫画と人生』に、萩尾望都ばりの幻想短編漫画が収録されている)。慶應義塾大学在学中、野村芳夫と同人誌『リトル・ウィアード』を刊行した。さらに、紀田順一郎と『怪奇幻想の文学』の編集、翻訳、解説を担当するとともに、鏡明とヒロイック・ファンタジーの翻訳活動を開始した。
1970年、日魯漁業(のちのマルハニチロ)に入社。同年、初の翻訳書となる『征服王コナン』を団精二名義(ロード・ダンセイニに由来)で刊行した。日魯漁業での勤務の傍ら、紀田順一郎と『幻想と怪奇』の編集に携わるとともに『世界幻想文学大系』の監修に携わった。1977年、初の著書である『別世界通信』を刊行した。
日魯漁業を退社後、平凡社の社屋に半ば住み着きつつ『世界大百科事典』の改訂版の編集に参加し、自らも記事、特に各項目の民俗的コスモロジーに関わる記述を執筆したが、同時期に書いた長編小説『帝都物語』が日本SF大賞を受賞し、一躍、小説家としての道を歩み始める。
世界大博物図鑑の資料として博物学の古書を購入し、1億4000万円の借金を背負うが、『帝都物語』により得た印税1億5000万円で返済する。この古書の図版を基に近代初頭の博物学の黄金時代を紹介する多くの手彩色博物学研究書を編集・出版。博物学書ブームを起こした。これらの博物学研究書の多くを平凡社から出版している。このライフワークから「博物学者」と呼ばれる機会が多いが、自ら自然物の収集を手がけて動植物、鉱物等の研究に携わるのではなく、黄金時代の博物学者の残した遺産を収集、研究の対象としている事を考えると、「博物学研究家」あるいは「博物学史学者」と呼ぶ方が的確であろう。名品・珍品収集の為に、ebayを始めとする世界中の様々な競売に参加している。サラリーマン時代、書籍や名品・珍品を購入する為食事は1日1食で(しかもインスタントラーメン)、出勤時に着用するスーツは10年間同じ物1着で通した。また毎日三食饅頭(まんじゅう)だけで過ごし健康を害しかかったこともよく知られる。
幼少期の夜逃げの記憶が今でもトラウマとなり、本人の心に深く影と傷を残している。夜逃げ生活の中でよく食べていた魚の缶詰を愛好しておりそれが縁で日魯に入社したという逸話もある。幼少の頃より長身で低身長の同学年のなかでも目立つため上級生によくいじめられた。それゆえ厭世的になり隠居に憧れたり、一般からは外れたマイナーなものに目が行く現在の素養ができた。子供時代より体格がよく恰幅もあったため、相撲部屋からのスカウトを受けた経験もある。
博識ぶりに裏打ちされた活動や、蒐集家としての活動はよく知られている。富士通のパソコンFM TOWNSのCMに本人役で出演したことがある。その博覧強記の人というイメージを生かしてマルチメディア電子図鑑への可能性をアピールする内容で、当時、同社のレギュラーCMタレントだった宮沢りえが図鑑の中の恐竜に扮する趣向であった。また、「博物学者、作家、評論家など、幅広い分野で活躍されるとともに、様々な資料等の蒐集を行われ、現代の『生き字引』にふさわしい博識でもって社会に貢献している」[1] との理由により、2013年2月2日に水木十五堂賞を受賞している[2]。
神秘学・妖怪研究に於いては水木しげるに師事しており、培ってきた幅広く深い知識量は自身の著作に独特の持ち味を与えるほど。水木の漫画の中では、荒俣をモデルとした怪人物「アリャマタコリャマタ」が登場することがある。この「アリャマタコリャマタ」氏は、出版社に住み着いている作家・博物学者であり、神秘世界に通じ、タイ焼きが大好物。普段は人間の仮面を被っているが、その正体は三つ目の妖怪である、という設定がなされている。
各メディアに登場する機会も増え、自他共に「日本オカルト界に荒俣あり」と認められるまでになった(オカルト番組にも頻繁にキャスティングされる)。ただし、妖怪を含め、オカルト的・神秘的な事項に関しては、興味はあるが、その実在性には否定的立場である(この点で師である水木とは一線を画している)。ある番組で女性タレントが「私はUFOを見たことがあるんです」と発言したところ、「平田篤胤が天狗少年の寅吉を自宅に住まわせ、何年もその言動を観察した」という例を出し、「あなたをじっと何十年も観察すれば、その目撃証言が本当かどうかわかるかもしれません」と切り返した。
翻訳活動においては、活動初期にヒロイック・ファンタジーを中心に翻訳し、「魔道」「魔道士」「召喚」「追儺」といった造語を生み出した。
それまで、ごく一部の学者によって学術的に研究されるのみであった風水を、日本で一般向けに紹介し、ブームを生み出したのも荒俣である。
イベントの企画、プロデュースを手掛けることも多く、インターネット博覧会では編集長を務め、2005年日本国際博覧会ではグローバルハウスの監修を担当した。群馬県立自然史博物館での企画展示が評価され、2007年12月26日、長谷川善和とともに科学技術政策研究所により「ナイスステップな研究者」の成果普及・理解増進部門にて顕彰されている[3]。
少年期から様々なジャンルに興味を持ち吸収、その多忙さから予習や復習などの学業に時間が割かれる事が煩わしくテスト一週間前に教科書を丸暗記して凌いだ 。
渾名はマタンゴ。
翻訳活動期に使用していた筆名に団 精二があるが、これはイギリスの幻想作家ダンセイニ卿の名を捩ったものである。
子供の頃の夢は隠居。
幼い頃から海洋生物に興味を持っていた。現在も熱帯魚や死滅回遊魚(海流に乗って水温の低い地域まで流れて来たために冬を越せないで死滅する海水魚)の飼育が趣味。
ビブリオマニア(書籍収集マニア)である。本を買う為に消費者金融に頼った事もある(当時無職だった為融資は断られる)。今まで書籍に費やした費用は約5億円。現在でも毎日本を3 - 4冊読んでいる。また『帝都物語』のヒットによって得た印税1億数千万円のほとんどを古本収集に費やしたという桁外れのエピソードを持つ[4][5](本人曰く「古書店丸々一軒分の本を買うのが以前からの夢だった」とのこと)。なお、有名なパルプ・マガジンである「ウィアード・テイルズ」は、学生時代からずっとコレクションし続けているが、著書『パルプマガジン―娯楽小説の殿堂』(2001年)によると、その時点では、まだコンプリートにはなっていないとのこと。
極度の甘党としても知られており、「若い頃には深鍋に15杯分の汁粉を作って食べていた」「時間を惜しむあまり普通の食事をせず、代わりに編集者の持参するお菓子が主食状態となっていた」「中華料理屋に行っても杏仁豆腐しか食べない」等の逸話を持つ。夏目房之介は、デッドラインを迎えた荒又が女性編集者の自室を大量のアイスクリーム持参で深夜に訪問、手土産と思って冷蔵庫に入れようとするのを制し、机を借りて原稿を仕上げながら一人で完食し帰っていったエピソードをイラストで描いている(『夏目房之介の学問』)。
妹は漫画家の志村みどり。弟は メガロパ海洋生物研究所 所長の荒俣幸男。親戚に日本カイトフォトグラフィー協会の会長の室岡克孝がいる。
最初の妻は杉浦日向子。結婚当初は『美女と野獣』と比喩された。2人を知る知人は「男勝りな性格の杉浦と女性的な性格の荒俣はピッタリだ」と話したが、結婚生活は半年で破綻し、1年で離婚。
二番目の妻は元JALの客室乗務員だった一般人。妻は美的感覚が変わっており、子供の頃からイボガエルを「かわいい」と思っており、客室乗務員時代は高学歴で顔も良いエリートの乗客にこっそり電話番号を渡されても「好みじゃない」と平気で破り捨てていたという。荒俣と初対面した際に一目惚れし、「この人しかいない!」と猛アタックし、結婚。バラエティ番組で特集された際に、本人は「夫の顔は気持ち悪い。仕事も気持ち悪い。でもそこが大好き。一生ついていく」と満面の笑みで語った。
- 1947年7月 - 東京都台東区鶯谷にて金属卸業の父一男、母ミツの長男として生まれる。
- ミッション系幼稚園に入園。
- 1952年 - 非鉄金属卸しの家業が傾いた為、一家揃って東京都板橋区に夜逃げ。アパートの大家と雑貨屋を始める。
- 1953年 - 弟、荒俣幸男誕生。
- 1954年 - 板橋区立板橋第七小学校入学。
- 1959年 - 2度目の夜逃げ。東京都練馬区へ移る。
- 1960年 - 日本大学第二学園中学校入学。
- 下町育ちのため江戸弁を使っており、山の手出身の友達に「おせぇてやるよ」と当たり前にしゃべって笑われたという[6]。
- 既に身長が180cmを超えていたため、相撲の花籠部屋から誘いが来た事がある。
- 『世界恐怖小説全集』と出会い、同誌で翻訳を担当した中の一人、平井呈一に師事する。
- 1963年 - 日本大学第二学園高等学校入学。
- 1966年 - 私淑していた紀田順一郎の出身校である慶應義塾大学法学部に入学。
- 在学中、野村芳夫と怪奇幻想文学についての同人誌『リトル・ウィアード』を刊行。
- 1969年から、紀田順一郎とともに『怪奇幻想の文学』の編集・翻訳・解説を担当。
- 1970年、- 鏡明とともにヒロイック・ファンタジーの翻訳活動を開始。
- 1970年 - 日魯漁業(現在のマルハニチロ)入社。魚と触れ合う事を目的とした入社だったが、プログラマーとしての雇用だったため、9年で退社する(ただし、当時はコンピュータ黎明期で、電算室を一任されたSEとしての仕事も楽しかったと、後に語っている)。また、この年、団精二名義で、初の翻訳書『征服王コナン』(ロバート・E・ハワード著)を刊行。
- サラリーマンとして働きつつ昼夜兼行で翻訳など学術にも精を出し、雑誌『幻想と怪奇』の編集に携わる。この頃は睡眠時間を2 - 3時間に削って時間を捻出していた。
- 1975年 - 紀田順一郎との責任監修で、国書刊行会から『世界幻想文学大系』(全45巻)の刊行が始まる(1986年に完結)。また、伊藤典夫、鏡明、横田順彌と一緒に、初めての渡米。NSFIC(北米SF大会)に参加し、また、「ミスターSF」こと、フォレスト・J・アッカーマン宅を訪ねる。なお、鏡と荒俣はスペイン人に間違われた。また、一同でポルノ映画を観たのだが、よりにもよってそれはラス・メイヤー監督の「スーパー・ビクセン」だった。
- 1977年 - 初の著書にして、幻想文学研究の定番的作品となった『別世界通信』を刊行。
- 1979年 - 日魯漁業退社。埼玉県狭山市に引っ越す。
- 1981年 -『理科系の文学誌』を刊行。異色の文学史、SF史として話題となる(のちに山形浩生は、この本に大きく影響を受けたと語っている)。
- 1982年 -『大博物学時代』を刊行し、博物学の復権を訴える。この本以降は、従来の「幻想文学・SF関係の論者」から、踏み出した活動を始める。
- 1985年 - 初の小説『帝都物語』シリーズを刊行開始。ベストセラーとなる。
- 1986年 - 路上観察学会の設立に参加。
- 1987年 - 平凡社から、ライフワークである『世界大博物図鑑』(5巻+別巻2巻)の刊行を開始(1994年完結)。
- 1988年2月 - 路上観察学会で知り合った、漫画家の杉浦日向子と結婚。「美女と野獣」と揶揄される。1箇月後に破局、半年後に離婚。
- この頃、長年のファンであった水木しげる宅を訪問し、「弟子にしてください」と頼む。なお、水木も荒俣の『世界大博物図鑑』などを購入しており「すごいヤツがいる」と感嘆しており、「互いにファン」であった。のち、水木の漫画に荒俣が、「アリャマタコリャマタ」というキャラクターとして、頻繁に登場するようになる。
- 1994年8月 - 元JALの客室乗務員の原泰子と再婚。彼女は以降、マネージャー役もつとめる、2009年には荒俣泰子名義で共著「ヨーロッパ・レンタカー旅行完全ガイド イタリア編」を刊行した。『風水先生 地相占術の驚異』を刊行し、のちの風水ブームに影響を与える。また、『漫画と人生』を刊行し、「図像学」的観点から、漫画における「絵」の位置づけ、由来などを論じた。
- 1995年 - 水木しげるが設立した世界妖怪協会に入会。
- 1996年8月 - 境港市において、世界妖怪協会主催の「世界妖怪会議」が開催され、参加する。
- 1997年 - 第1回手塚治虫文化賞選考委員(第12回の2008年まで)。
- 2005年11月から翌年にかけて、荒俣宏・京極夏彦プロデュースにより、「大(Oh!)水木しげる展 なまけものになりなさい」が開催される。
- 2007年4月 - 武蔵野美術大学客員教授に就任。
- 2009年12月 - レーシック手術を受け、視力1.2まで回復するが、公の場では伊達眼鏡を着用。
- 2017年4月 - 京都国際マンガミュージアム館長に就任[7]。
- 「征服王コナン : 英雄コナン・シリーズ」団精二名義訳 早川書房 1970 (ハヤカワSF文庫)
- ロバート・E・ハワード著
- 「冒険者コナン」団精二名義訳 早川書房 1971 (ハヤカワSF文庫)
- ロバート・E・ハワード著
- 「黄金郷の蛇母神」団精二 訳 早川書房 1971 (ハヤカワSF文庫)
- A.メリット著,
- 「不死鳥コナン」団精二 訳 早川書房 1971 (ハヤカワSF文庫)
- ロバート・E・ハワード著,
- 「復讐鬼コナン : 英雄コナン・シリーズ別巻1」団精二 訳 早川書房 1971 (ハヤカワSF文庫)
- ディ・キャンプ&ニューベリイ著,
- 「恐るべき魔女」団精二 訳,金森達 絵 朝日ソノラマ 1972 (少年少女世界恐怖小説 ; 3)
- A.メリット原作,
- 「大帝王コナン」団精二, 鏡明 訳 早川書房 1972 (ハヤカワSF文庫)
- ロバート・E.ハワード著,
- ダンセイニ幻想小説集 荒俣宏 訳編 創土社 1972 (ブックスメタモルファス)
- ダンセイニ 著,
- 「冒険王コナン」団精二 訳,南村喬之 絵 朝日ソノラマ 1974 (少年少女冒険小説 ; 8)
- ロバート・E.ハワード原作,
- 「大宇宙の守護者」,団精二 訳 早川書房 1975 (ハヤカワ文庫)
- クリフォード・D・シマック著
- ラヴクラフト小説全集 1 (短篇 1) 荒俣宏 訳 創土社 1975 (ブックスメタモルファス)
- ラヴクラフト著
- ペガーナの神々 荒俣宏 訳 創土社 1975
- ロード・ダンセイニ 著,
- 「ク・リトル・リトル神話集」(国書刊行会 1976年11月 ISBN 978-4336025807)
- H・P・ラヴクラフトほか著。
- リリス 荒俣宏 訳 月刊ペン社 1976 (妖精文庫)
- ジョージ・マクドナルド 著,
- 「トールキンの世界」(晶文社 1977年1月 ISBN 978-4794958730)
- リン・カーター著。
- 「ロイガーの復活」団精二 訳 (早川書房 1977年5月 ISBN 978-4150401405)(ハヤカワ文庫. NV)
- コリン・ウィルソン著,
- ジャンビー 荒俣宏 訳 国書刊行会 1977 (ドラキュラ叢書 ; 第9巻)
- H.S.ホワイトヘッド 著,
- 「時のはざま」,団精二 訳 早川書房 1977 (ハヤカワ文庫. SF)
- ドナルド・A・ウォルハイム, テリー・カー 編
- 「ペガーナの神々」(早川書房 1979年3月 ISBN 978-4150200053)
- ロード・ダンセイニ著。
- 「五つの壷」(早川書房 1979年6月 ISBN 978-4150200077)
- M・R・ジェイムズ著。紀田順一郎との共訳。
- 「犯罪オンライン」(早川書房 1981年6月 ISBN 978-4152074768)
- ジョン・マクニール著。
- 「イシュタルの船」(早川書房 1982年4月 ISBN 978-4150200398)
- A・メリット著。
- 「魔法の国の旅人」(早川書房 1982年12月 ISBN 978-4150200473)
- ロード・ダンセイニ著。
- 「マッド・サイエンティスト」(東京創元社 1982年4月 ISBN 978-4488672010)
- スチュアート・デイヴィッド・シフ編。
- 「地霊―聖なる大地との対話―イメージの博物誌 14」(平凡社 1982年1月 ISBN 978-4582284140)
- ジョン・ミシェル著。
- 「ボアズ・ヤキンのライオン」(早川書房 1984年11月 ISBN 978-4150200695)
- ラッセル・ホーバン著。
- 「フローラの神殿」(リブロポート 1985年4月 ISBN 978-4845701599)
- R・J・ソーントン著。
- 「フローラの神殿」(早川書房 1985年4月 ISBN 978-4845701599)
- R・J・ソーントン著。
- 新装版(早川書房 1990年5月 ISBN 978-4845704736)。
- 「黄金の鳥」(リブロポート 1986年2月 ISBN 978-4845702138)
- J・B・オードベル、L・J・P・ヴィエイヨー著。
- 「リリス」(筑摩書房 1986年10月 ISBN 978-4480020918)
- ジョージ・マクドナルド著。
- 「鉄の夢」(早川書房 1986年12月 ISBN 978-4150106980)
- ノーマン・スピンラッド著。
- 「妖精族のむすめ」(筑摩書房 1987年7月 ISBN 978-4480021519)
- ロード・ダンセイニ著。
- 「妖精詩集」(筑摩書房 1988年6月 ISBN 978-4480022318)
- W・デ・ラ・メア著。
- 「異時間の色彩」(どうぶつ社 1990年2月 ISBN 978-4150201357)
- マイクル・シェイ著。栗原知代との共訳。
- 「ジョン・グールド鳥人伝説」(どうぶつ社 1990年2月 ISBN 978-4886222534)
- モゥリーン・ランボルン著。
- 「ケルト民話集」(筑摩書房 1991年9月 ISBN 978-4480025647)
- フィオナ・マクラウド著。
- 「黒魔術の帝国―第二次世界大戦はオカルト戦争だった」(徳間書店 1992年7月 ISBN 978-4193549027)
- マイケル・フィッツジェラルド著。
- 「ラヴクラフト―恐怖の宇宙史」(角川書店 1993年7月 ISBN 978-4041690192)
- 荒俣宏編。H・P・ラヴクラフト、コリン・ウィルソン著。
- 「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」(小学館 1993年5月 ISBN 978-4093870481)
- リチャード・ゴードン・スミス著。大橋悦子との共訳。
- 「魔法使いの弟子」(筑摩書房 1994年5月 ISBN 978-4480028662)
- ロード・ダンセイニ著。
- 「カラカウア王のニッポン仰天旅行記」(小学館 1995年3月 ISBN 978-4093871167)
- ウィリアム・N・アームストロング著。樋口あやことの共訳。
- 「タオの言葉」(紀伊國屋書店 1996年8月 ISBN 978-4314007344)
- マルク・ドゥ・スメト著。
- 「聖なる大地」(創元社 1996年12月 ISBN 978-4422215020)
- 荒俣宏監修。ブライアン・リー・モリノー著。月村澄枝訳。
- 「古代エジプトの言葉」(紀伊國屋書店 1996年11月 ISBN 978-4314007412)
- フランソワ=グザヴィエ・エリー著。
- 「必携風水学」(角川書店 1997年2月 ISBN 978-4042751014)
- デレク・ウォルターズ著。
- 「図説オカルト全書」(原書房 1997年11月 ISBN 978-4562030279)
- オーエン・S・ラクレフ著。藤田美砂子との共訳。
- 「隠された聖地―マグダラのマリアの生地を巡る謎を解く」(河出書房新社 1997年12月 ISBN 978-4309202679)
- ヘンリー・リンカーン著。平石律子との共訳。
- 「シリウス・コネクション―人類文明の隠された起源」(徳間書店 1998年3月 ISBN 978-4198608248)
- マリー・ホープ著。
- 「本の歴史」(創元社 1998年12月 ISBN 978-4422211404)
- ブリュノ・ブラセル著。木村恵一との共訳。
- 「ゴードン・スミスの日本怪談集」(角川書店 2001年8月 ISBN 978-4047913752)
- リチャード・ゴードン・スミス著。
- 「ロード・オブ・ザ・リング―『指輪物語』完全読本」(角川書店 2002年2月 ISBN 978-4047914070)
- リン・カーター著。
- 「ナイトランド」(原書房 2002年5月 ISBN 978-4562035106)
- ウィリアム・ホープ・ホジスン著。
- 「JOBUTSU PROJECT:Listen in clear light from Tibetan book of the dead」(長崎出版 2002年11月 ISBN 978-4860950019)
- フユェン著。写真高田淳生。
- 「ホワイトプルームマウンテン」(アスキー 2006年7月 ISBN 978-4756147820)
- ポール・キッド著。
- 『ペロー童話集』ハリー・クラーク 絵 新書館 2010
- ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ作 ハリー・クラーク絵『ファウスト』新書館 2011
- 『アンデルセン童話集』文春文庫、2012
- チャールズ・R・ダーウィン『新訳ビーグル号航海記』平凡社 2013
- 『イマジン』荒俣宏 訳 講談社 2013 (講談社の翻訳絵本)
- ノーマン・メッセンジャー 作,
- 『異次元を覗く家』アトリエサード (ナイトランド叢書) 2015
- ウィリアム・ホープ・ホジスン 著,
- 『魔術師の帝国 1』安田均 編,安田均, 鏡明共訳 アトリエサード (ナイトランド叢書 2017
- クラーク・アシュトン・スミス 著,
- フロールチェ・ズウィヒトマン 文, ルトウィヒ・フォルベーダ 絵『世界幻妖図鑑 ドラゴンから妖怪〈YOKAI〉まで』日本語版監修. フレーベル館, 2020
- 出演初期は「奇人変人」扱いであったが、最近はテレビなれして、一見「普通の人」化しつつある。
- 水木しげるの漫画作品 - 「アリャマタコリャマタ」として度々登場している。
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