荒野のダッチワイフ | |
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監督 | 大和屋竺 |
脚本 | 大和屋竺 |
製作 | 矢元照雄 |
出演者 |
港雄一 山本昌平 |
音楽 | 山下洋輔クァルテット |
撮影 | 甲斐一 |
編集 | 桜井昭五 |
製作会社 | 大和屋プロダクション |
配給 | 国映 |
公開 | 1967年10月3日 |
上映時間 | 85分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『荒野のダッチワイフ』(こうやのダッチワイフ)は、1967年の日本の映画。別題『恐怖人形』(きょうふにんぎょう)。
拳銃使いの殺し屋ショウ(港雄一)は、ある日、不動産経営者のナカ(大久保鷹)に仕事を依頼される。ナカの恋人サエ(辰巳典子)が誘拐されたのだという。主犯格の男がナイフ使いの殺し屋コウ(山本昌平)だと知ったショウは、コウに殺された自らの恋人ミナ(渡みき)のため、彼への復讐を心に誓う。やがて再会したショウとコウは翌日の「三時」に決闘する約束をして別れるが、女が殺された因縁の「午後三時」と思い込んでいるショウを、コウは「午前三時」に急襲した。
監督・脚本の大和屋竺は本作のアイデアを山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』から発想している。また、アンブローズ・ビアスの短編小説『アウルクリーク鉄橋での出来事』と、その映画化作品であるロベール・アンリコ監督『ふくろうの河』も本作の元ネタとして挙げている。
音楽は監督第一作『裏切りの季節』でもジャズピアニストの佐藤允彦を起用していたが、ジャズ喫茶「新宿PIT INN」で知り合った相倉久人にサウンドトラックの製作を依頼し、これをきっかけとして、山下洋輔カルテットが本作の映画音楽を手がけることになった[1]。
批評家のジャスパー・シャープは、著書『Behind the Pink Curtain: The Complete History of Japanese Sex Cinema』において、本作を「おそらく今までに作られたなかで最も風変わりなピンク映画だ」と評している[2]。