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『赤ちゃんはいいな』(Baby Puss、1943年12月25日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。
飼い主の娘の赤ちゃんごっこにつき合わされていたトム。オムツを付けられ無理やりベビーベッドで寝かされウンザリしたトムだったが、娘に与えられた哺乳ビンの中に好物のミルクがあったため上機嫌になり、ふざけ半分に喃語を飛ばしながらミルクを飲んでいた。
そんな「ミルクの時間」を満喫するトムを目撃したジェリーは、子守唄用のレコードを流し赤ちゃんのマネをしてトムを冷やかす。怒ったトムはジェリーを追いかけ、ジェリーはドールハウスに逃げ込む。ドールハウスの中ではジェリーが入浴のフリをして誤魔化していたものの、トムに見つかってしまう。そこでジェリーは人形の服を着てメスネズミに変装して誤魔化そうとするが、服が脱げてしまったためにバレてしまう。トムはジェリーをドールハウスから引き出そうとするが、娘に見つかりベッドに戻されてしまう。娘は赤ちゃんはずっと寝ていないと駄目だと言い、「今度起きたらひまし油を飲ませるからね」と警告し、再び部屋を出る。
その後トムは「ミルクの時間」を満喫していたが、ジェリーはブッチら野良猫3人組にトムが赤ちゃんごっこをしている姿を見せる。そして3人組はジェリー同様に赤ちゃんのまねをして冷やかし、トムはカンカンに怒る。いたずら紛いの子守ごっこは段々エスカレートし、トムからミルクを横取りしたり、金魚鉢に放り投げオムツをびしょ濡れにしたり、オムツ交換の「手術」を経て、からかう様に「Mamãe eu quero(I want my mamma)」を歌い踊り始める。しかし、娘にそれが見つかってしまい、ブッチらはトムを残して逃げ出す。
娘から一方的に「おとなしくしない悪い子」と責め立てられた哀れなトムは、忠告通りひまし油のお仕置きを受ける羽目に。ジェリーはトムの尻尾をくるみ割り機で挟んで口を無理やり開けさせ、油を飲ませる。ひまし油のあまりの苦さに吐き出すトム、そしてその姿を見て大笑いしていた所へ余った油を口いっぱいに受けたジェリーは、2匹仲良く同じポーズで吐き出すのだった。