近接武器(melee weapon、hand weapon、close combat weapon)は白兵戦(melee)、つまり武器が物理的に直接届く範囲で使用するための手持ち武器である。本質的には使用者の手足の(より強力な)延長として機能する。対義語は遠隔武器であり、こちらは直接届く範囲を超えた距離で交戦するための武器である[1]。
Meleeという用語は、1640年代に生まれ、フランス語のmêléeに由来する。これは、無秩序な白兵戦、近接戦闘、乱闘、または混乱した戦闘を指す。特に、1対1でなく、多くの戦闘員が関与しているものを指していた [2] [3] [4]。
1812年に生まれたウォー・シミュレーションゲームの祖であるクリークスシュピールは、ゲームでの白兵戦をmeléeと呼んだ[5]。以後のウォーゲームでもこれに倣っている[6] [7] [8]。そこから、ゲーマーは他のゲームでも、その種の場面で使用される武器はmelee weaponと呼ぶようになった[9] [10]。
近接武器は大きく3つのカテゴリーに分けることができる[要出典] :
その他、複数のカテゴリーに該当する、もしくは中間的な物もある。ポールウェポンの中ではハルバード、戟、薙刀などは槍を基本に切る・叩くといった攻撃法も可能である。各種の鉤のついた武器、ギサルム、コルセスカ、グレイブの一種のフォーチャード(fauchard)なども単純に分類するのは難しい。一方、鞭などの柔軟な武器は、これらのカテゴリーのいずれにも分類されない。