この項目「迷光」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:en:Stray light) 修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2024年6月) |
光学系において、迷光(めいこう、英: Stray light)とは設計上意図されていない光を指す用語である。設計意図とは異なる光源からの光の場合もあれば、光源は設計意図と同一だが意図通りの経路を通らなかった光である場合もある。迷光は光学系の暗さを損うためSN比およびコントラスト比を低下させるため、系のダイナミックレンジの制限要因となることが多い[1]。ヒトの眼における迷光は眼内迷光と呼ばれる。
分光測色計などの単色光を扱う光学測定器においては、迷光は系内に存在する意図した波長(色)以外の光と定義される。迷光レベルは、機器の最も重要な仕様の1つである[2]。 たとえば、強くて狭い吸収バンドが、迷光のために実際のサンプルの吸光度よりも小さいピーク吸収を持っているように見える場合がある。これは、サンプルの光透過度を測定する能力は迷光レベルによって制限されるためである。このような光学系における迷光を減らす1つの方法は、分光器を2重にすることである。分光器を2重にした際の信号対迷光比は、各分光計の比の積となる。そのため、それぞれ迷光比が10−3分光器を2つ直列にした系の迷光比は10−6となり、はるかに大きなダイナミックレンジが得られる。
分光測色計中の迷光を測定し、補償する手法も開発されている[3]。ASTM規格E387では、分光測色計中の迷光を、迷光放射束(SRP)および迷光放射束比(SRPR) を用いて推定する方法について記載されている[4]。
分光測色計中の迷光レベルの校正を補助するための基準物質も市販されている[5]。
可視光天文学においては、スカイグロー起因する迷光により、暗い天体を検出する能力が影響を受ける。ここでいう迷光は天体と同じ位置に収束する別光源からの光をいう。
太陽のコロナ観測にもちいられるコロナグラフの設計においては、迷光が大きな問題となる。
迷光の光源にはさまざまなものがある[6]。たとえば、以下のようなものがあげられる。
数多くの光学系設計プログラムにより迷光をモデル化することができる。たとえば以下のようなプログラムがある。
モデル化された迷光を参照することにより、設計した系の内部の迷光を最小限に抑えることができる。