酸化水銀(さんかすいぎん、Mercury oxide)とは、水銀の酸化物である。酸化数が+2の酸化物のみが知られている。有毒である。
従来、酸化水銀(I)ないしは黒降汞(こくごうこう)と呼ばれていた黒色の粉末は、酸化水銀(II)と金属水銀との錯体である[1]。水銀(I)塩の水溶液を塩基性にして得られる。
酸化水銀(II)(さんかすいぎん(II)、Mercury(II) oxide)は、化学式が HgO と表される猛毒の固体である。赤色の赤降汞(せきこうこう)と黄色の黄降汞(おうこうこう)とが存在する。