野間文芸賞(のまぶんげいしょう)は講談社初代社長、野間清治の遺志により設立された財団法人野間文化財団が主催する文学賞。純文学の小説家・評論家に授与される。野間三賞のうちの一つ。
- 1941年、財団法人野間奉公会が野間文芸賞と野間文芸奨励賞の野間賞を創設。戦後両賞とも一時中断。
- 1953年、野間文芸賞再開。
- 当初はその業績に応じて作家個人に贈られていたが、現在では基本的に中堅以上の作家の小説・評論作品に対して贈呈されている。
- 受賞は選考委員の合議によって決定される。
- 受賞者には正賞として賞牌、副賞として300万円(第42回から、それ以前は200万円)が授与される。
以下は授賞者による[1]。
- 第10-14回 - 石坂洋次郎、伊藤整、亀井勝一郎、川口松太郎、川端康成、中島健蔵、丹羽文雄、舟橋聖一、吉川英治
- 第21回 - 石坂、伊藤、井上靖、大岡昇平、河上徹太郎、川口、中島、中村光夫、丹羽、平野謙、舟橋
- 第24-29回 - 石坂、井上、大岡、河上、川口、中島、中村、丹羽、平野、舟橋、安岡章太郎
- 第30回 - 石坂、井上、大岡、川口、中島、中村、丹羽、平野、安岡
- 第32回 - 石坂、井上、川口(書面解答)、佐多稲子、中村、丹羽、安岡
- 第33回から第35回 - 井上、川口、佐多、中村、丹羽、安岡、吉行淳之介
- 第36回から第37回 - 井上、大江健三郎(第36回欠席)、川口、佐多、中村、丹羽、安岡、吉行
- 第38回から第39回 - 井上(第39回欠席)、遠藤周作、大江、佐多、中村(第39回欠席)、丹羽、安岡、吉行
- 第40回 - 井上、遠藤、大江、佐多、三浦哲郎、丹羽(欠席)、安岡、吉行
- 第41回から第43回 - 井上(第42回以降欠席)、遠藤、大江、佐多(第41回不参加、第43回欠席)、丸谷才一、三浦(第41回不参加)、安岡(第41回不参加)、吉行
- 第44回から第46回 - 遠藤(第45回以降欠席)、大江、大庭みな子、川村二郎、丸谷、三浦、安岡、吉行
- 第47回から第48回 - 江藤淳、大江(第48回欠席・書面回答)、大庭、川村、三浦、安岡
- 第49回 - 江藤、大江、大庭(欠席)、川村、河野多恵子、三浦、安岡
- 第50回から第51回 - 江藤(第51回欠席)、大江、大庭(第50回以降欠席)、川村、河野、坂上弘、日野啓三、三浦、安岡
- 第52回 - 大江、川村、河野、坂上、日野、三浦、安岡
- 第53回 - 秋山駿、大江、川村、河野、坂上、津島佑子、日野、三浦(欠席)、安岡
- 第54回から第55回 - 秋山、川村、河野、坂上、津島、日野(欠席、書面回答)、三浦(第54回欠席、第55回欠席・書面回答)、安岡
- 第56回から第58回 - 秋山、川村、河野(第58回欠席)、坂上、津島(第58回欠席)、三浦(第57回欠席)
- 第59回から第60回 - 秋山、川村、坂上、高樹のぶ子(第59回欠席)、高橋源一郎、津島、三浦(第59回欠席)
- 第61回 - 秋山駿、坂上弘、高樹のぶ子、高橋源一郎、津島佑子、三浦哲郎
- 第62回 - 秋山駿、坂上弘、高樹のぶ子、高橋源一郎、津島佑子
- 第63回 - 秋山駿、佐伯一麦、坂上弘、高橋源一郎、津島佑子
- 第64回から第65回 - 秋山駿、奥泉光、佐伯一麦、坂上弘、高橋源一郎、津島佑子、町田康
- 第66回 - 奥泉光、佐伯一麦、坂上弘、高橋源一郎、津島佑子、町田康
- 第67回 - 奥泉光、佐伯一麦、坂上弘、高橋源一郎、多和田葉子、津島佑子、町田康
- 第68回から第69回 - 奥泉光、佐伯一麦、高橋源一郎、多和田葉子、町田康
- 第70回から - 奥泉光、佐伯一麦、多和田葉子、町田康、三浦雅士
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