ジャンル | 縦スクロールシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | セイブ開発 |
発売元 | テクモ |
プロデューサー | 濱田均 |
ディレクター | 濱田均 |
デザイナー | 川口哲也 |
プログラマー |
K.KONDO 川口哲也 S.MORI |
音楽 | 佐藤亜希羅 |
美術 |
T.WADA M.KOMAZAWA T.MATSUZAWA H.MATSUO |
シリーズ | 雷電シリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (2.32メガバイト) |
稼働時期 |
![]() |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | V30 (@ 10 MHz)×2 |
サウンド |
Z80 (@ 3.579545 MHz) YM3812 (@ 3.579545 MHz) OKI6295 (@ 8 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット2048色 |
売上本数 |
![]() 1331ポイント (1990年度ベストインカム第6位)[1] |
『雷電』(らいでん)は、1990年にセイブ開発が制作したアーケード用の縦スクロールシューティングゲーム、並びにその後継シリーズの総称である。販売はテクモ(現:コーエーテクモゲームス)。
自機である超高空戦闘爆撃機「雷電」を操作し、外宇宙生命体の攻撃から地球を守るのを目的としている。
1991年にメガドライブ、FM TOWNS、PCエンジン、スーパーファミコン、PCエンジンSUPER CD-ROM²に移植された他、1994年には北米にてPC/AT互換機、Atari Jaguarに移植された。
また、アーケード版は後にPlayStation用ソフト『雷電プロジェクト』(1995年)に収録された他、2002年には単独でPlayStation用ソフトとして発売された。また、同移植版は2007年にPlayStation 3ならびにPlayStation Portable用ソフトとしてゲームアーカイブスにて配信。さらに、2021年にPlayStation 4版とNintendo Switch版がアーケードアーカイブスの1作品として配信された。
携帯電話用アプリゲームとしては、2002年にmova503i、504i、FOMA用iアプリとして配信された他、2004年には900i用iアプリとして『雷電〜perfect〜』のタイトルで配信、また2005年にはBREW対応端末用EZアプリとして配信された。さらに、2012年にはiPhone、iPad、Android用ソフトとして『RAIDEN LEGACY』のタイトルで配信された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)で、大賞8位、ベストシューティング賞2位を獲得、ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』(1991年)では54位を獲得した。
当時いわゆる「大作主義」が主流だったシューティングゲームの中にあり、本作は極めてシンプルで、異彩を放っていた。これがユーザーに好評を以て受け入れられ、最終的には全世界累計で2万枚以上を売り上げるなどアーケード基板としては大ヒット作となった[2]。
本作のゲームシステムは、『究極タイガー』(1987年)を始めとする東亜プランの縦スクロールシューティングを踏襲したものである。これは、『究極タイガー』の海外版である『TWIN COBRA』などを制作時に参考資料にしていることが理由である。それまではこのような作品は、ゲーマーの間では「東亜系」と呼ばれていたが、東亜プランのシューティングゲームが方向転換しつつあったこともあり、本シリーズがヒットしてからは「雷電系」と呼ばれることが多くなり、同ジャンルのデファクトスタンダードに置き換わった様子も見られた。
インカム低下対策として、プレイヤーの行動次第でランクなどが変化するよう調整が施されているが[2]、本作ではデモ画面でコインを投入するタイミングによってもランクが変わるシステムが実装されている[要出典]。
8方向レバーと2ボタンで自機である「超高空戦闘爆撃機・雷電」・「超高空戦闘爆撃機・雷電マークII」・「ファイティングサンダー」を操作する。ボタンはそれぞれショット、ボンバーが割り当てられており、ショットを押すとメインショットとミサイルを同時発射する。2人同時プレイ可能。
メインウェポンは現在の装備と同じ色のアイテムを取ると1段階ずつパワーアップする。パワーアップは、雷電IIIでは5段階まで、Vを除くでは最大8段階である。
ある程度パワーアップすると自機のフォルムに変化が生じると同時に当たり判定が大きくなる。
サブウェポンも現在の装備と同じ記号のアイテムを取ると1段階ずつパワーアップする。『雷電III』は3段階、他の作品では4段階まで。初代、II、DX、IIIでは初期状態の自機からは発射出来ず、アイテムを取った時点で発射されるようになる。IVの自機であるファイティングサンダーME-02改は、LIGHTモードを選択した時のみサブウェポンの第1段階が標準装備されている。なお、サブウェポンアイテムはIVまで登場し、Vは複数自機(現時点では計3機)が登場している為サブウェポンは各機体一つずつに所有している。
アイテムを取得することで、ボンバーの数を1つ追加する。最大ストックは7個。最大数所持中に取ると5,000点のボーナス。II、DXでは、同一種のボンバーを最大数まで所持している時に更に同種のボンバーを取得すると、50,000点のボーナスになる。
AD2090、地球は外宇宙生命体の攻撃にさらされた。激しい戦いのさなかで、世界連合軍は優れた技術者たちを集め、敵の撃墜された戦闘機をベースに超高空戦闘爆撃機"雷電"を開発した。
しかし、あまりにも優れた機動力、性能のため、実戦に耐えられるパイロットはたった二人のみ。二機の雷電は、地球の存亡を賭けて出撃した。
本作のステージを記述する[4]。
面 | ステージ名 | ボス名 | BGM |
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1 | 田園 | デザートスパイダー | GALLANTRY |
2 | 都市 | フライングフォックス | LIGHTNING WAR |
3 | 海洋 | ファランクスMK-III | ROUGH AND TUMBLE |
4 | 遺跡 | ギジドー | GALLANTRY |
5 | 敵地上基地 | ランドクラウン | FIGHTING THUNDER |
6 | 浮遊大陸 | ガーディアン | ROUGH AND TUMBLE |
7 | 宇宙ステーション | アントノフMa-27 | LIGHTNING WAR |
8 | 敵巨大戦艦 | ドレイネージ=コア | FIGHTING THUNDER |
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | 雷電伝説 | ![]() ![]() |
メガドライブ | マイクロネット | マイクロネット | 8メガビットロムカセット[5] | ![]() ![]() |
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2 | 雷電伝説 | ![]() |
FM TOWNS | KID | 電波新聞社 | CD-ROM | HMC-179 | |
3 | 雷電 | ![]() ![]() |
PCエンジン | エーアイ | ![]() ![]() |
6メガビットHuCARD[6] | ![]() ![]() |
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4 | 雷電伝説 | ![]() ![]() |
スーパーファミコン | マイクロニクス | ![]() ![]() |
8メガビットロムカセット[7] | ![]() |
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5 | SUPER雷電 | ![]() |
PCエンジンSUPER CD-ROM² | エーアイ | ハドソン | CD-ROM | HCD2023 | |
6 | RAIDEN | ![]() |
PC/AT互換機 | Imagitec Design | Acer | CD-ROM | - | |
7 | RAIDEN | ![]() |
Atari Jaguar | Imagitec Design | アタリ | ロムカセット | J9005 | |
8 | 雷電プロジェクト | ![]() ![]() ![]() |
PlayStation | セイブ開発 | ![]() ![]() ![]() |
CD-ROM | ![]() ![]() ![]() |
アーケード版の移植 |
9 | 雷電プロジェクト | ![]() |
PlayStation | セイブ開発 | 日本システム | CD-ROM | SLPS-91002 | 廉価版 |
10 | 雷電 | ![]() |
mova503i、504i、FOMA (iアプリ) |
カムツス | サイバード | ダウンロード (ゲームの殿堂!!!) |
- | |
11 | MajorWaveシリーズ アーケードヒッツ 雷電 |
![]() |
PlayStation | セイブ開発 | ハムスター | CD-ROM | SLPM-86613 | 『雷電プロジェクト』から雷電のみをシングルカットした廉価版 |
12 | 雷電〜perfect〜 | ![]() |
900i (iアプリ) |
カムツス | サイバード | ダウンロード (ゲームの殿堂!!!) |
- | |
13 | 雷電 Vol.1 | ![]() |
A5501T、A5504T BREW対応端末 (EZアプリ) |
カムツス | サイバード | ダウンロード (ミニゲー☆天国! 50) |
- | |
14 | アーケードヒッツ 雷電 | ![]() |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
セイブ開発 | ハムスター | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | 上記廉価版と同一内容 |
15 | RAIDEN LEGACY | ![]() |
iPhone/iPad Android |
DotEmu | DotEmu | ダウンロード | - | アーケード版の移植(海外用の基板ベース) |
16 | 雷電 | ![]() |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
セイブ開発 | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植(最初期の基板ベース) 海外版も収録 |
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で27点(満40点)[22]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.87点(満30点)となっている[5]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.09 | 3.02 | 3.29 | 3.57 | 3.02 | 2.88 | 18.87 |
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計28点(満40点)[23]、『月刊PCエンジン』では85・85・75・80・85の平均82点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・8・9・8の合計33点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.48点(満30点)となっている[6]。 また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で203位(485本中、1993年時点)となっている[6]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「シューティングマニアを難易度の高さと、そのおもしろさでうならせた業務用からの移植作。移植度もほぼ完璧で、敵の攻撃は激しい。業務用に比べれば、横長画面で多少難易度が落ちているものの、かなり難しい」と紹介されている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.40 | 3.40 | 3.83 | 4.28 | 3.30 | 3.28 | 21.48 |
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.66点(満30点)となっている[7] 。また、『SUPER FAMICOM Magazine』1993年8月情報号特別付録の「スーパーファミコンオールカタログ'93」では、「業務用で難解縦スクロールシューティングとして有名な『雷電』の移植だが、家庭用ゲーム機向けのため、難易度はやや下げられている」と紹介されている[7]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で91位(323本中、1993年時点)となっている[7]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.55 | 3.68 | 3.75 | 3.75 | 3.45 | 3.48 | 21.66 |
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計29点(満40点)[24]、『月刊PCエンジン』では85・90・95・80・80の平均86点(満100点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.31点(満30点)となっている[26]。 また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で68位(485本中、1993年時点)となっている[26]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「シューティングマニアにも好評だった業務用からの移植作品。すでにHuカードで出ていた作品をCD-ROM²にしたもので、オリジナルステージが2つ追加され、音楽がCD音源になり、内容がパワーアップしている」と紹介されている[26]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.69 | 4.33 | 3.87 | 4.13 | 4.20 | 3.09 | 23.31 |
『雷電』シリーズとは別に、スピーディなゲーム展開を目指した『ライデンファイターズ』シリーズがある。ライデン(雷電)の名を冠しているが、スタート時に複数機の中から自機を選択、オプション機(SLAVE)の追加など新機軸が盛り込まれ、ゲームの展開も早く、従来のシリーズとは雰囲気がかなり異なる。元々は、雷電シリーズとは関係ない別作品として開発されていた。雷電シリーズの自機は後に追加されたもので、しかも隠しキャラ扱いとなっていた。
2008年3月に上記3タイトルを纏めて完全移植した『ライデンファイターズ エイシズ』(RAIDEN FIGHTERS ACES)がXbox 360で発売された。
また、直接的な続編・関連作ではないが、『雷電』シリーズからの単発派生作として『バイパーフェイズ1』(1995年、アーケード)がある。