電波人間のRPG | |
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ジャンル | RPG |
開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
1作目 |
電波人間のRPG (2012年2月8日) |
最新作 |
New 電波人間のRPG FREE! (2024年7月22日) |
「電波人間のRPG」(でんぱにんげんのアールピージー)は、ジニアス・ソノリティが開発、発売しているRPGシリーズ。サウンドディレクションはベイシスケイプ[1]。
現実世界で飛び交う電波[注 1]の周りを漂っているという「電波人間」と呼ばれる生き物を、プレイヤーがゲーム機を通じて捕まえ、ゲーム内の世界でチームを編成して冒険させるという作品。電波人間は「縄張り」ごとに固有の姿をしており、その場所に電波が存在する限り、そこへ行けばどのプレイヤーも同じ電波人間を捕まえることができる[3][4]。また、シリーズ1作目『電波人間のRPG』から『電波人間のRPG3』までは、電波人間をQRコードに変換してニンテンドー3DS本体のカメラで読み込むことが可能となっている。
電波人間は様々な姿をしているが、単に見た目が違うだけではなく、以下のように体の特徴が個々の能力を表している。
電波人間は台詞のテキストに合わせて声を発するが、この声には、株式会社日立超LSIシステムズが開発した音声合成ソフトウェア「Ruby Talk」を使用している[5]。
対応機種 | ニンテンドー3DS |
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開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
2012年2月8日[6] 2012年9月27日[7] 2012年12月6日[7] |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象)[8] ESRB:E(6歳以上)[9] PEGI:7 [10] |
『電波人間のRPG』(でんぱにんげんのアールピージー、英題:THE DENPA MEN: They Came By Wave)は、2012年2月8日より配信されたニンテンドー3DS用ソフト。
捕まえた電波人間がいる「電波人間ハウス」からメンバーを選んで最大8体のパーティーを編成する。電波人間ハウスでは、電波人間の話を聞いたり装備を整えたりすることができる。
本作には一般的なRPGのようなフィールドはなく、ダンジョンの探索がメインとなる。ボスを倒してダンジョンをクリアすると次のダンジョンが解放される。
対応機種 | ニンテンドー3DS |
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開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
2012年9月26日 2013年5月30日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
『電波人間のRPG2』(でんぱにんげんのアールピージーツー、英題:THE ''DENPA'' MEN 2: Beyond the Waves)は、2012年9月26日より配信されたニンテンドー3DS用ソフト。物語は、前作『電波人間のRPG』の続きとなっている。
本作より、ダンジョンだけでなく一般的なRPGのようにフィールドを移動する要素が加わった。また、街中で植物を栽培したり釣りをしたりすることができる[11]。
ニンテンドー3DS本体のすれちがい通信機能を用いたダンジョン「暗闇のどうくつ」が各所に存在する。このダンジョンは内部が暗闇に覆われており、通常は「すれちがいランプ」をともして30秒だけ探索できるが、他のプレイヤーとすれちがうことで10秒ずつ延長される[12]。
ニンテンドー3DS本体をインターネットに接続してパーティーを登録し、他のプレイヤーのパーティーと対戦できるモードが追加された[13]。
対応機種 | ニンテンドー3DS |
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開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
2013年8月7日 2014年5月8日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
『電波人間のRPG3』(でんぱにんげんのアールピージースリー、英題:THE ''DENPA'' MEN 3 The Rise of Digitoll)は、2013年8月7日より配信されたニンテンドー3DS用ソフト。物語は、1作目『電波人間のRPG』よりも前の出来事となっている。
電波人間を捕まえる場面で、電波人間がカラーボールを投げつけてきて視界不良にしたり、逆にプレイヤー側が空間にあるエネルギーボールを取得してビームを放ち電波人間を痺れさせたりという駆け引き要素が追加された。一方、あらかじめ指定した条件に合った電波人間を自動で捕まえる「オートアンテナ塔」も追加された。
捕まえた電波人間は、拠点のデンパ島などにある自分の家で暮らす。また、電波人間の家のインテリアをコーディネートする要素もある[14]。
インターネットに接続する新要素として、プレイヤー同士でアイテムを売り買いできる「バザー島」、パーティーに入れていない電波人間を貸し借りできる「レンタル島」がある。
通常の通貨とは別に「ジュエル」があり、「ジュエルショップ」で様々なアイテムと交換できる。ジュエルはゲーム内の各所やすれちがい通信で手に入るほか、課金して入手する方法もある。
対応機種 | ニンテンドー3DS |
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開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 | 2014年7月23日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『電波人間のRPG FREE!』(でんぱにんげんのアールピージー フリー)は、2014年7月23日より配信されたニンテンドー3DS用ソフト。基本プレイ無料(課金要素あり)。物語は、『電波人間のRPG2』の続きであることが示唆されている。一方、本作の主人公は、前作までの主人公とは異なる。なお、前作までは過去作の電波人間を呼び出すことができたが、本作以降の作品ではできなくなっている。
電波人間の新たな要素として「転生」と「出生」がある。
ゲームの進め方は、各ステージであらかじめ指定された目的の達成を目指すステージクリア型となっている。ステージに挑む際にはスタミナゲージを消費し、足りない場合は遊ぶことができない。ゲージは、時間経過で自然回復するほか、ジュエル(ゲーム内アイテム・課金アイテム)の使用でも回復する。また、メインのステージのほかにゲーム内イベントが定期的に開催されている。
すれちがい通信を用いた新要素として、他のプレイヤーのパーティーと1度だけ対戦できる「すれちがいバトル」がある。
ニンテンドーeショップのサービス終了に伴い2023年3月28日をもって配信が終了したが、Ver1.17への更新により、一部オンライン要素を除き引き続き遊ぶことができる[16]。
対応機種 | Android、iOS |
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開発元 | ジニアス・ソノリティ |
発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード販売(Google Play、App Store) |
発売日 |
2017年2月28日(Android版) 2017年3月9日(iOS版) |
必要環境 |
Android 4.4以上、RAM 2GB以上(Android版) iOS 8.0以上(iOS版) |
『New 電波人間のRPG』(ニュー でんぱにんげんのアールピージー)は、2017年2月28日にAndroid版が[20]、同年3月9日にiOS版が[21]リリースされた。2019年5月8日をもってサービスを終了している[22]。
ニンテンドー3DS向けに展開していた従来のシリーズ作品では周囲のWi-Fi情報から電波人間が生成される仕組みだったが、本作ではGPSの位置情報を基に探し出す方法に変更されている[2]。また、フィールドが廃止された[2]ほか、パーティーの構成人数も従来の8人から5人に減り、うち1人はサポートユニットとなっている。過去作の電波人間を連れてくることはできない[23]。電波人間の出現範囲はプレイヤーの周囲にある住宅の密集度合に左右される[2]。出現するのは日本国内限定で、海上や日本国外では出現しない[2]。
電波人間を仲間に加える方法として、従来のもののほかに、ゲーム内アイテム・課金アイテムのジュエルを消費する「電波人間ガチャ」がある。ガチャの電波人間は、通常よりもレアな特徴を持つ個体が多い[24]。
目的が指定された各ステージをクリアすることでプレイヤーランクが上昇する。なお、本作の電波人間にはレアリティに比例したコストが設定されており、パーティーの編成には、プレイヤーランクに応じたコストの上限以内に収める必要がある(つまり、ランクが低いうちは高レアリティの電波人間を編成できない)[24]。
ジニアス・ソノリティの代表取締役である山名学は4Gamer.netとのインタビューの中で、前作の『電波人間のRPG FREE!』の運営の拡充に限界がきていたため、2015年に株式会社ポケモンと共同開発したスマートフォン向けアプリ『ポケとる』のノウハウを生かしてスマートフォン向けの『電波人間のRPG』を作れるのではないかと考えたことが本作を作るきっかけと述べ、一方で、『電波人間のRPG FREE!』でできなかったことを実現しようとしたら時間がかかってしまったと振り返っている[2]。
前述のように電波人間の出現方法をGPS方式に変更した理由について、iOSの規定ではWi-Fiの情報をアプリに反映することが禁じられているうえ、Androidの開発元であるGoogleはプライバシー保護の観点からWi-Fiの情報をアプリに反映することを推奨していないためとしている[2]。山名は、GPSの位置情報を使うことでゲーム内のイベントで特殊な電波人間を出現させやすくなり、全国規模のイベントもできるようになったと述べている[2]。
4Gamer.netの猫他士郎は、「ステージ上の隠しエリア探しは、幼少時に遊んだRPGを思わせ、手探りの冒険の達成感を再認識させられた。めんどくさいと思う者もいるかもしれないが、スマートフォンで遊べる家庭用ゲーム機向けのRPGが好きな人にはおすすめである。」と評した[25]。
対応機種 | Nintendo Switch |
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発売元 | ジニアス・ソノリティ |
人数 | 1 - 4人 |
発売日 | 2024年7月22日 |
『New 電波人間のRPG FREE!』(ニュー でんぱにんげんのアールピージー フリー、英題:THE NEW DENPA MEN)は、2024年7月22日から配信されているNintendo Switch用ソフト。基本プレイ無料[26]。
最大4人のプレイヤーで協力してレアな電波人間を捕まえる「みんなでキャッチ」が新たに追加された。また、戦闘で倒した敵の絵が描かれた「あかし」を集める「あかしコレクション」要素がある[26]。そのほか、島の要素にカジノが追加された。
電波人間の要素としては、FREE!に比べ以下の変更点がある。
物語は、『電波人間のRPG FREE!』の続きであることが示唆されている。一方、本作の主人公は、前作までの主人公とは異なり、名前と外観は固定となっている。また、他作品では主人公をパーティーから外して探索することができたが、今作ではパーティーの先頭で固定されている。
以下の電波人間はプレイヤーが捕まえるものではなく、固有の人物として物語内に登場する。