青梅線 | |||
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基本情報 | |||
通称 | 東京アドベンチャーライン(青梅駅 - 奥多摩駅間) | ||
国 | 日本 | ||
所在地 | 東京都 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) | ||
起点 | 立川駅 | ||
終点 | 奥多摩駅 | ||
駅数 | 25駅 | ||
電報略号 | オメセ[1] | ||
路線記号 | JC | ||
開業 | 1894年11月19日 | ||
所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) | ||
運営者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本、全線) 日本貨物鉄道(JR貨物、立川駅 - 拝島駅間) | ||
車両基地 | 豊田車両センター | ||
使用車両 | 使用車両を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 37.2 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 |
三線(立川駅 - 西立川駅間、うち1線は青梅短絡線) 複線(西立川駅 - 東青梅駅手前間) 単線(東青梅駅 - 奥多摩駅間) | ||
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 |
複線自動閉塞式(下記以外) 単線自動閉塞式(東青梅駅以西および青梅短絡線) | ||
保安装置 | ATS-P | ||
最高速度 | 85 km/h | ||
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青梅線(おうめせん)は、東京都立川市の立川駅から西多摩郡奥多摩町の奥多摩駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。駅ナンバリングで使われる路線記号はJC[注釈 1]。ラインカラーは中央線と共通のオレンジバーミリオン(■)が使用されている。青梅駅 - 奥多摩駅間には「東京アドベンチャーライン」という愛称が付けられている[報道 1]。
東京都下多摩地域の北西部を走る。青梅駅以東では中央線電車の乗り入れが多く、東京都区部への通勤輸送の一角を担っている。一方、奥多摩地区への観光路線としての性格も併せ持つ。全線で多摩川左岸に沿って走り、多摩川本流を横断することはない。
全線がJR東日本八王子支社の管轄である。全区間が旅客営業規則の定める「東京近郊区間」「電車特定区間」およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 東京府西多摩郡青梅町青梅192[4] |
設立 | 1893年(明治26年)12月18日[4] |
業種 | 鉄軌道業 |
法人番号 | 9013101004315 |
事業内容 | 旅客鉄道事業、バス事業[4] |
代表者 | 社長 小澤太平[4] |
資本金 | 5,800,000円[4] |
発行済株式総数 | 116,000株(内新株86,000)[4] |
主要株主 | |
特記事項:上記データは1943年(昭和18年)時点[4]。 |
立川駅 - 御嶽駅間は青梅電気鉄道が敷設した私鉄だったが、戦時買収により国有化された。また、御嶽駅 - 氷川駅(現:奥多摩駅)間は奥多摩電気鉄道が建設中の未成線が同時に買収され、国有鉄道として開業した区間である[5]。奥多摩電気鉄道は奥多摩工業と社名を変更し、石灰石の採掘・運送会社として現存している[6]。
国有化後、法人としての青梅電気鉄道はいったん解散を決議したが、実際は解散しなかった。そして買収路線復帰運動の際に受け皿会社として活動を再開した。しかし路線が再び同社の手に戻ることはなく、清算会社としてしばらく存続した後に1995年(平成7年)に解散している。
青梅電気鉄道が第二次世界大戦前に兼営していた路線バス事業は、子会社であった奥多摩振興(現:西東京バス)に移管された[7]。奥多摩振興は西東京バス青梅営業所の母体となった会社であり[7]、西東京バスが成立する際は奥多摩振興が存続会社となって3社(奥多摩振興のほか、高尾自動車、五王自動車)が合併した[7]。青梅線沿線では、現在も西東京バスの路線が運行されている。また青梅市内の青梅駅 - 御嶽駅間では、青梅線にほぼ並行する形で都営バス青梅支所の路線が運行されている。
国鉄分割民営化によりJR東日本の路線となってからは、イギリスから輸入したクリップ式枕木(レールをボルトではなくクリップで留める)や、利用客が遠隔センターと通信回線を通じて会話する方式の無人式指定券自動券売機「もしもし券売機Kaeruくん」など、新システムの先行導入テストが行われることが多い。
五日市鉄道の拝島駅 - 立川駅間の旅客線の一部と、ともに浅野財閥系列であった青梅電気鉄道と南武鉄道を立川駅において国鉄を介さずに貨物列車を直通させるために敷設したものである。連絡線自体は、当初五日市鉄道が建設しようとしたが、申請した敷設免許がなかなか交付されず、結局は南武鉄道が完成させた。
立川駅 - 青梅駅間は日中時間帯で1時間に5本程度運行されており、五日市線武蔵五日市からの列車が乗り入れてくる拝島駅 → 立川駅間の朝ラッシュ時の最短運転間隔は約2分である。立川駅 - 青梅駅間ではE233系による10両編成または12両編成での運転が基本である。このうち一部の下り列車に、河辺駅・拝島駅で折り返し上りとなるものや留置線に出入りする列車がある。
2015年3月14日のダイヤ改正では、平日ダイヤの朝夕1 - 2本が立川駅発着から東京駅発着へ延長運転され、五日市線とともに1日の運転本数が見直された(青梅線は朝夕。五日市線は日中)。
青梅駅 - 奥多摩駅間は日中約45分間隔(土曜・休日は30分間隔)[報道 3]で運行されており、青梅・五日市線用「青」編成またはH編成の4両編成が使用されている。一部は御嶽駅折り返しの列車も設定されている。
103系が運転されていた2002年頃までは全線を直通する4両編成も多かったが、現在は全列車が青梅駅で運転系統が分離されており、立川駅 - 青梅駅間では10・12両編成が基本となった。
青梅線はかつてより青梅駅を境に輸送量に大きな差があり、運行形態も年を追うごとに青梅駅でほぼ分離されるようになったが、2022年時点のダイヤでは、朝方には平日・土休日ともに、上りは奥多摩駅ないし御嶽駅から、立川駅・東京駅まで直通運転する列車があった。ただし奥多摩駅発の東京行きは平日が5・6時台に2本、土休日は6時台に1本のみの運行となっていた。輸送量の多い東側の区間のうち、立川駅 - 東青梅駅間は複線だが、東青梅駅 - 青梅駅間は単線のままである。また、青梅駅も留置線を除くと2面3線と、運転系統を分離している駅としては小規模であり、運転本数やダイヤの設定における制約となっている。このため、一部下り列車には一駅先の宮ノ平駅で折り返すものもある(青梅駅 - 宮ノ平駅間は上下とも回送)。東青梅駅 - 青梅駅間の複線化は青梅市がJRに要望している[32]ものの、実現のめどは立っていない。
青梅駅以西は2016年3月のダイヤ改正で平日昼間の運転本数が削減された。それによる観光・生活への悪影響を懸念する青梅市などが便数維持を求める要望書を提出した[新聞 2]が、2018年3月のダイヤ改正でも減便された。2018年3月の減便計画について、JR東日本八王子支社は「極めて低調な利用状況に合わせて決めた」とコメントしている[新聞 3]。
一方で、JR東日本八王子支社は2018年7月から、沿線の豊かな自然を象徴するイラスト(ムササビ、鳥、昆虫等)を描いたラッピング列車を運行するなど、観光・行楽需要の開拓を含めた利用促進に努めている[新聞 4]。また、その取り組みの一環として青梅駅 - 奥多摩駅間に2018年9月14日、「東京アドベンチャーライン」の愛称が付けられた[報道 1]。
立川駅 - 青梅駅間では中央線直通列車が多く運行されており、終日にわたって設定されている。正式な列車種別は上下線とも中央線と共通[注釈 3]で、上り列車は青梅線内でも中央線内の列車種別で案内がなされる。
直通する列車は快速のほか、日中の青梅特快・朝ラッシュ時の上り通勤特快・夕ラッシュ時の下り通勤快速がある。日中の1時間に5本のうち、青梅特快1本・快速2本の3本が中央線へ直通する[報道 12]。2015年3月14日のダイヤ改正で、平日の朝に新たに2本と夕方に1本が東京駅発着となった。奥多摩駅と中央線を直通する列車は季節運行の臨時特急「おうめ」のみである。2023年3月18日のダイヤ改正以前は、定期列車で朝に奥多摩発東京行きの快速が平日に2本、土休日に1本設定されていたほか、特別快速「ホリデー快速おくたま」が土休日に3往復、武蔵五日市駅発着の特別快速「ホリデー快速あきがわ」を東京駅 - 拝島駅間で併結して運転されていた。
このほか平日には、2019年3月16日のダイヤ改正で新設された特急「おうめ」が、それまで運転されていた「青梅ライナー」に代わって、朝に上り青梅駅発東京駅行き、夜に下り東京駅発青梅駅行きが1本ずつ運転されている[報道 5]。
かつては、平日に2往復、土休日に1往復、当路線を経由して中央線と五日市線・八高線を直通する列車が設定されており、拝島駅で五日市線直通の東京寄りの6両(1 - 6号車)と、八高線直通の青梅寄りの4両(7 - 10号車)の連結・切り離しを行っていた。また、土休日下りには青梅駅行きと武蔵五日市駅行きの併結直通列車が設定されており、この列車については東京方6両が青梅行き、青梅方4両が五日市線直通武蔵五日市駅行きとなっていた。しかし、2022年3月12日のダイヤ改正により、当路線を経由して中央線と五日市線・八高線を直通する列車は全て廃止された[報道 13]。
乗客は中央線直通列車(特に青梅特快)に集中する傾向がみられる。また、当路線や中央線で人身事故や設備トラブルが生じた場合は直通運転を打ち切る場合が多い。立川駅では上りは中央線と青梅線からの直通列車の同時到着が可能だが、下りはポイントの関係上、中央線と青梅短絡線を経由する青梅線直通列車の同時発車ができないなどの制約がある。
2023年3月のダイヤ改正により、中央快速線のグリーン車導入に伴い、青梅駅 - 奥多摩駅間はワンマン運転4両編成のみとして、中央線東京・新宿方面からの直通運転(「ホリデー快速おくたま」を含む)も青梅駅までに短縮。また青梅駅 - 奥多摩駅間の「ホリデー快速おくたま」も、この区間運転のみの臨時列車に格下げされる。また青梅駅と河辺駅の両駅では、ホームを新設して中央線東京・新宿方面との直通列車は青梅駅までに短縮の上で、平日は上り18本・下り17本、休日(土曜・日曜・祝日)はそれぞれ21本・19本に増発される[報道 9][33]。
平日朝7時30分 - 9時30分に新宿駅を発着する上り中央線直通の通勤特快・快速の進行方向先頭車両(1号車)で女性専用車が実施される。青梅線内の実施区間は立川駅 - 青梅駅間。かつては全線で行われていたが、2007年3月18日改正から6両編成と4両編成の位置が入れ替わったことにより、7 - 10号車のみが運転される青梅駅 - 奥多摩駅間では廃止された。なお青梅・五日市線専用の「青」編成は、通常中央線内で営業運転することはないが、仕様は中央線のH編成とほぼ同一なため、立川方1両(1号車)は女性専用車仕様になっていて、「この車両は、平日/上り新宿駅に7:30 - 9:30に発着する東京駅行きの電車で、女性専用となります」のステッカーがあり、網棚の位置も低いなどの特徴がある。ただし青梅線・五日市線内でのみ運転を完結する列車は、編成種別にかかわらず、女性専用車としては運転しない。
中央線・青梅線立川駅 - 青梅駅間では2025年よりグリーン車導入が予告されているが[報道 11]、女性専用車の取り扱いについては未定[注釈 4][新聞 5]。
青梅線は、青梅鉄道・青梅電気鉄道として開業当初はナローゲージを採用した関係で中央本線との列車・車両の直通ができなかったが、改軌・電化された昭和10年代には観光用の臨時列車として直通列車が運行されたとされ、この列車は現在のホリデー快速「おくたま」「あきがわ」に通ずるものとされている。なお、「おくたま」「あきがわ」とともに運転されていた御嶽駅発着のホリデー快速「みたけ」は2001年を最後に運転されていないが、冬季減便はなくなり、ホリデー快速は年間を通じ土休日に3往復が走っている。
国鉄分割民営化後は東京都内・首都圏で、JR東日本は管内にある観光地の一つとして積極的なPRや列車運行を行っており、特に観光客の減少する毎年秋から春にかけて、八王子支社では「東京のふるさと 青梅・五日市線の旅」と称するキャンペーンを重点的に繰り広げている。とりわけ観光色の濃い青梅駅以西では、2001年から201系展望型電車「四季彩」がこの区間を基本に運行されていたが、201系の全廃とともに2009年7月20日をもって運行を終了した。
毎年1月1日未明には武蔵御嶽神社初詣のために、立川駅 - 御嶽駅間で約50分間隔の終夜運転が行われる。この列車は青梅駅 - 御嶽駅間で途中無停車の快速運転を行う。
日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者となっている立川駅 - 拝島駅間で、臨時貨物列車が運行されている。
拝島駅最寄りの在日米軍横田基地向けの石油(ジェット燃料)輸送が行われており、安善駅と拝島駅の間を、南武線と青梅短絡線経由で結ぶ専用貨物列車が基本的には1週間に2日程度、EF65形やEF210形などの電気機関車牽引で運行されている(火曜日と木曜日の運行が多い)。なお、在日米軍所有の横田基地線は非電化単線のため、同線牽引のためのDD200形ディーゼル機関車も、単機で立川駅 - 拝島駅間を貨物列車の入線日に合わせて走行する。2014年3月ダイヤ改正で武蔵野貨物線へ一部経路変更後、運転頻度が多くなり、特に7月以降は月曜から金曜の平日(休日含む)のうち、3日以上、週によっては毎平日運転されるようになっている。
奥多摩地区で採掘される石灰石輸送も全線で長らく行われていたが、1998年(平成10年)8月までに全て廃止され、トラック輸送に切り替えられた。
立川駅以西の中央線と平面交差せずに同線下り線および南武線が青梅線と連絡するために立川駅から西立川駅まで連絡線が設置されている。営業キロは設定されておらず、時刻表にも載っていない。青梅線の渡り線の扱いで、「青梅連絡線」や、JRでは「青梅第三線」と呼称されていたが、現在では「青梅短絡線」が正式名称である。「短絡線」と呼ばれているが、本線より約200m遠回りである。
青梅短絡線を運行する列車は主に、中央線と青梅線を直通運転する下り列車、および南武線と青梅線の直通列車(「ホリデー快速湘南号」等の臨時列車や貨物列車)である。青梅線の線内列車は基本的にこの線路を運行しないが、早朝の一部列車に豊田車両センターからの送り込みの関係で立川駅の4・5番線から発車するものがあり、その列車についてはこの線路を運行する。
貨物列車としては、在日米軍横田基地への航空機燃料輸送のための専用貨物列車(輸送区間は安善駅 - 拝島駅間で鶴見線・南武線浜川崎支線・尻手短絡線・武蔵野貨物線・南武線・青梅線経由)が週に数回運行されている。また、かつて浜川崎駅 - 奥多摩駅間で運行されていた石灰石輸送の専用貨物列車もこの短絡線を利用していた。
E233系青編成(青梅・五日市線専用編成)を除き、中央線(T編成、H編成)と共通の運用となっている。なお、青編成も代走として中央線との運用に就く場合もある[34]。E233系東京アドベンチャーラインラッピング車両は通常、青梅線立川駅 - 奥多摩駅間(および豊田車両センターからの送り込みで中央本線立川駅 - 豊田駅間)のみの運転だが、2020年10月 - 11月の2か月間のみ、中央線快速、五日市線等でも運転され[35]、2021年も同期間に実施されている。
この節の加筆が望まれています。 |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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立川市から、昭島市 - 福生市に向かい住宅地の中を走る。駅間が非常に短く、西立川駅 - 東中神駅間は800 m(0.8 km)という短さで、隣の駅のホームが肉眼で視認できるほどである。このような事情もあり、列車はあまり加速をしない。
中央本線(中央線)からの下りおよび南武線からの直通列車と一部列車は、立川駅から西立川駅まで中央線を立体交差で越える「青梅短絡線」と呼ばれる単線の線路を通る。
青梅短絡線を経由する列車は立川駅を出ると、まもなく中央線の線路から分かれ、南武線方面から延びてくる線路と合流し、土手を登り始める。登ると、まもなく右へカーブ、中央線の上を跨ぐ。その先を数百メートル進み、踏切を越えるところに左手に草が生えた空き地のような場所がある。ここは元々、武蔵上ノ原駅があった場所である。現在は廃駅で、プラットホームも撤去されている。その先は完全に住宅地の中に入り、家々のすぐ横を走っていく。さらに行くと、残堀川を渡り、右手に見えてきた青梅線の本線と合流し、西立川駅となる。
西立川駅は国営昭和記念公園の最寄り駅。東中神駅と中神駅の周辺は主に住宅地で、駅前は商店も混在する。昭島駅は昭島市の中心駅であり、郊外型の大型店舗や映画館などが隣接し、買い物客が多い。拝島駅では五日市線、八高線、西武拝島線への乗り換えで多くの乗り降りがある。福生市から羽村市、青梅市にかけて住宅地の中を走るため、特にこの近辺は青梅線内において利用者数の多い駅が集まっている。
2018年3月6日、東京圏主要路線全330駅にホームドアを整備すると発表された。その中には青梅線の立川駅 - 拝島駅間も含まれている[報道 14]。
福生駅は福生市の商業の中心地であり、大型店舗も隣接する。同様に、羽村市の中心駅である羽村駅や、青梅市の中心駅である河辺駅などにも、大型店舗が隣接している。小作駅は工業団地も近いため、利用者数が多い。沿線を通して基本的に住宅地だが、羽村駅から小作駅にかけては畑なども散見される。東青梅駅の手前からは単線となり、青梅駅まで住宅密集地の中をゆっくりと通り抜けて行く。この辺りから、遠くに聳える奥多摩の山並みが進行方向に確認できる。
青梅駅から「東京アドベンチャーライン」の愛称が付けられた区間に入る。次の宮ノ平駅を出ると、トンネルとしては青梅線で最も東側にある日向和田トンネルに入る[37]。御嶽駅を過ぎ奥多摩町に入ると、山並みの中に入り、半径200 m級の急カーブ(制限速度 45 - 50 km/h程度)も非常に多くなる[38]。ローカル色が強くなり、山並みが一望でき、多摩川の渓谷風景も望める[38]。駅周辺の宅地の規模は小さく、各駅の乗車人員は数百人程度である。
E233系の導入を機に、青梅駅 - 奥多摩駅間ではドア扱いは通年で押しボタンによる半自動扱いとなっており、立川駅 - 青梅駅間でも、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所などの停止による電力不足を受け、節電対策及び乗客への配慮として2011年7月下旬より通年半自動扱いとなっている。
愛称 | 駅番号 | 駅名 | 営業キロ | ホリデー快速 | 特急おうめ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
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駅間 | 累計 | ||||||||
JC 19 | 立川駅 | - | 0.0 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 中央線(東京駅まで直通運転)・ 南武線 (JN 26) 多摩都市モノレール: 多摩都市モノレール線(立川北駅:TT12・立川南駅:TT11) |
∥ | 立川市 | |
JC 51 | 西立川駅 | 1.9 | 1.9 | ● | | | ∥ | |||
JC 52 | 東中神駅 | 0.8 | 2.7 | | | | | ∥ | 昭島市 | ||
JC 53 | 中神駅 | 0.9 | 3.6 | | | | | ∥ | |||
JC 54 | 昭島駅 | 1.4 | 5.0 | | | | | ∥ | |||
JC 55 | 拝島駅◆ | 1.9 | 6.9 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 五日市線(立川方面から武蔵五日市駅まで直通運転)・■八高線 西武鉄道: 拝島線 (SS36) |
∥ | ||
JC 56 | 牛浜駅 | 1.7 | 8.6 | | | | | ∥ | 福生市 | ||
JC 57 | 福生駅 | 1.0 | 9.6 | ● | | | ∥ | |||
JC 58 | 羽村駅 | 2.1 | 11.7 | | | | | ∥ | 羽村市 | ||
JC 59 | 小作駅 | 2.4 | 14.1 | | | | | ∥ | |||
JC 60 | 河辺駅 | 1.8 | 15.9 | | | ● | ∨ | 青梅市 | ||
JC 61 | 東青梅駅 | 1.3 | 17.2 | | | | | | | |||
JC 62 | 青梅駅 | 1.3 | 18.5 | ● | ● | ◇ | |||
東京アドベンチャーライン | |||||||||
JC 63 | 宮ノ平駅 | 2.1 | 20.6 | | | ◇ | ||||
JC 64 | 日向和田駅 | 0.8 | 21.4 | | | | | ||||
JC 65 | 石神前駅 | 1.0 | 22.4 | | | | | ||||
JC 66 | 二俣尾駅 | 1.2 | 23.6 | | | ◇ | ||||
JC 67 | 軍畑駅 | 0.9 | 24.5 | | | | | ||||
JC 68 | 沢井駅 | 1.4 | 25.9 | | | | | ||||
JC 69 | 御嶽駅 | 1.3 | 27.2 | ● | ◇ | ||||
JC 70 | 川井駅 | 2.8 | 30.0 | | | | | 西多摩郡 奥多摩町 | |||
JC 71 | 古里駅 | 1.6 | 31.6 | | | ◇ | ||||
JC 72 | 鳩ノ巣駅 | 2.2 | 33.8 | | | ◇ | ||||
JC 73 | 白丸駅 | 1.4 | 35.2 | | | | | ||||
JC 74 | 奥多摩駅 | 2.0 | 37.2 | ● | ∧ |
2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[39]の除外対象となる駅(完全な無人駅)は、宮ノ平駅 - 白丸駅間の各駅である。また、立川駅、拝島駅、青梅駅が直営駅で、その他は業務委託駅である。
数字のみの( ) 内は起点からの営業キロ
( ) 内は立川駅起点の営業キロ
各年度の平均通過人員(人/日)は以下のとおりである。
年度 | 平均通過人員(人/日) | 出典 | |||
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全線 | 立川 - 拝島 | 拝島 - 青梅 | 青梅 - 奥多摩 | ||
2011年度(平成23年度) | 63,257 | 192,413 | 81,832 | 4,077 | [40] |
2012年度(平成24年度) | 63,717 | 193,754 | 82,327 | 4,191 | |
2013年度(平成25年度) | 64,751 | 196,510 | 83,876 | 4,270 | |
2014年度(平成26年度) | 63,427 | 192,836 | 82,120 | 4,083 | |
2015年度(平成27年度) | 64,068 | 194,827 | 82,818 | 4,188 | |
2016年度(平成28年度) | 63,730 | 194,684 | 82,050 | 4,045 | [41] |
2017年度(平成29年度) | 63,266 | 193,943 | 81,111 | 3,979 | |
2018年度(平成30年度) | 63,151 | 194,019 | 80,631 | 4,020 | |
2019年度(令和元年度) | 61,893 | 190,704 | 79,061 | 3,715 | |
2020年度(令和 | 2年度)46,109 | 140,281 | 59,755 | 2,897 | |
2021年度(令和 | 3年度)48,815 | 148,363 | 63,100 | 3,223 | [42] |
2022年度(令和 | 4年度)52,972 | 162,434 | 67,742 | 3,420 | |
2023年度(令和 | 5年度)55,584 | 171,022 | 70,711 | 3,605 | [43] |
立川駅 - 東中神駅間は、富士見街道踏切、新青梅街道踏切、村山街道踏切などの混雑状況から、連続立体交差事業の「検討促進区間」となっていたが[44][45][46]、事業化の採択には至っていない[47]。2023年(令和5年)11月14日、立川市長が会長を務める「三鷹・立川間立体化複々線促進協議会」は、関係機関に対して中央線三鷹駅 - 立川駅間の複々線化と共に、立川駅 - 西立川駅間の三線高架化事業の実現に向けた支援を要望している[48]。
東京都は2015年(平成27年)7月、交通政策審議会答申第198号の検討を行う際に、東青梅駅 - 奥多摩駅間の青梅線複線化の収支採算性と費用便益比(B/C)の分析を行った結果、「累積資金収支黒字転換年が41年以上又は累積資金収支が黒字に転換しない」かつ「B/Cが1.0未満」になったとしている[49]。
中央線三鷹駅 - 立川駅間の複々線化が行われた際に、中央・総武緩行線と相互直通運転を行う構想[50][51]が存在する(詳細は中央線快速#複々線化を参照)。