鞍手郡(くらてぐん)は、福岡県(筑前国)の郡。
人口20,933人、面積49.88km²、人口密度420人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の2町を含む。
1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町のほか、下記の区域にあたる[1]。
郡名は欽明天皇の御代、筑紫国造が敵の騎馬兵の鞍の骨を射抜くほどの弓の使い手であり、百済遠征での働きに対して贈られた「鞍橋君(くらじ-)」という尊称に由来するとされる。1970年代までは直方・宮若市域は筑豊炭田の産炭地として栄え、1976年まで炭鉱が存在した。
- 明治初年時点では全域が筑前福岡藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での村は以下の通り。(1町68村)
- 下大隈村、新延村、木月村、上木月村、古門村、植木村、小牧村、猪倉村、新北村、長谷村(はせむら)、八尋村、中山村、室木村、感田村、木屋瀬村、頓野村、上頓野村、野面村、笹田村、金剛村、上境村、中泉村、永満寺村、畑村、下境村、赤地村、御徳村、知古村、山部村、直方町[2]、原田村、長井鶴村、下新入村、上新入村、竜徳村、宮田村、金丸村、磯光村、上大隈村、鶴田村、本城村、南良津村、勝野村、新多村、新山崎村、脇田村、縁山畑村、金生村、福丸村、竹原村、下村、小伏村、湯原村、乙野村、山口村、沼口村、平村、高野村、稲光村、宮永村、黒丸村、水原村、上有木村、下有木村、四郎丸村、芹田村、倉久村、長谷村(ながたにむら)、犬鳴谷[3]
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(1町18村)
- 直方町 ← 直方町、山部村(現・直方市)
- 新入村 ← 上新入村、下新入村、知古村(現・直方市)
- 香井田村 ← 本城村、竜徳村、鶴田村(現・宮若市)
- 宮田村 ← 長井鶴村、宮田村、上大隈村、磯光村(現・宮若市)
- 勝野村 ← 南良津村、新山崎村、新多村、勝野村、赤地村、御徳村(現・小竹町)
- 福地村 ← 上境村、永満寺村、畑村、中泉村、田川郡市場村[一部](現・直方市)
- 下境村(単独村制。現・直方市)
- 頓野村 ← 頓野村、上頓野村、感田村(現・直方市)
- 木屋瀬村 ← 木屋瀬村、野面村、笹田村、金剛村(現・北九州市)
- 植木村(単独村制。現・直方市)
- 剣村 ← 猪倉村、小牧村、中山村(現・鞍手町)
- 古月村 ← 上木月村、古門村、木月村(現・鞍手町)
- 西川村 ← 新北村、八尋村、長谷村[はせむら][4]、室木村、長谷村[ながたにむら][5]、新延村(現・鞍手町)
- 笠松村 ← 四郎丸村、倉久村、上有木村、下有木村、芹田村(現・宮若市)
- 山口村 ← 山口村、沼口村(現・宮若市)
- 中村 ← 平村、宮永村、黒丸村、稲光村、高野村、竹原村(現・宮若市)
- 若宮村 ← 金生村、原田村、福丸村、水原村、金丸村(現・宮若市)
- 日吉村 ← 下村、湯原村、三ヶ畑村(現・宮若市)
- 吉川村 ← 脇田村、犬鳴谷、縁山畑村、小伏村、乙野村(現・宮若市)
- 下大隈村が遠賀郡底井野村の一部となる。
- 明治29年(1896年)7月1日 - 郡制を施行。
- 明治31年(1898年)9月2日 - 木屋瀬村が町制施行して木屋瀬町となる。(2町17村)
- 明治33年(1900年)3月14日 - 植木村が町制施行して植木町となる。(3町16村)
- 明治41年(1908年)12月15日 - 日吉村・吉川村が合併し、改めて吉川村が発足。(3町15村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)4月1日 - 宮田村が町制施行して宮田町となる。(4町14村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 大正15年(1926年)11月1日 - 直方町・新入村・福地村・頓野村・下境村が合併し、改めて直方町が発足。(4町10村)
- 昭和2年(1927年)4月1日 - 香井田村が宮田町に編入。(4町9村)
- 昭和3年(1928年)1月1日 - 勝野村が町制施行・改称して小竹町となる。(5町8村)
- 昭和6年(1931年)1月1日 - 直方町が市制施行して直方市となり、郡より離脱。(4町8村)
- 昭和18年(1943年)2月11日 - 若宮村が町制施行して若宮町となる。(5町7村)
- 昭和26年(1951年)4月1日 - 若宮町・中村・山口村が合併し、改めて若宮町が発足。(5町5村)
- 昭和27年(1952年)8月1日 - 剣村が町制施行して剣町となる。(6町4村)
- 昭和30年(1955年)1月1日 - 剣町・西川村・古月村が合併して鞍手町が発足。(6町2村)
- 昭和30年(1955年)3月31日(5町)
- 植木町が直方市に編入。
- 宮田町および笠松村の大部分(上有木の一部を除く)が合併し、改めて宮田町が発足。
- 若宮町・吉川村および笠松村の一部(上有木の一部)が合併し、改めて若宮町が発足。
- 昭和30年(1955年)4月1日 - 木屋瀬町が八幡市に編入。(4町)
- 平成18年(2006年)2月11日 - 宮田町・若宮町が合併して宮若市が発足し、郡より離脱。(2町)
自治体の変遷
明治22年以前
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明治22年4月1日
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明治22年 - 大正15年
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昭和1年 - 昭和19年
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昭和20年 - 昭和29年
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昭和30年 - 昭和63年
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平成1年 - 現在
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現在
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直方町
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大正15年11月1日 直方町
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昭和6年1月1日 市制
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直方市
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直方市
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直方市
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直方市
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福地村
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新入村
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頓野村
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下境村
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植木村
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明治33年3月14日 町制
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植木町
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植木町
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昭和30年3月31日 直方市に編入
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宮田村
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大正15年4月1日 町制
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宮田町
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宮田町
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昭和30年3月31日 宮田町
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平成18年2月11日 宮若市
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宮若市
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香井田村
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香井田村
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昭和2年4月1日 宮田町に編入
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笠松村
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笠松村
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笠松村
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笠松村
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昭和30年3月31日 宮田町 (下有木・倉久・四郎丸 芹田・上有木の一部)
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昭和30年3月31日 若宮町 (上有木の一部)
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若宮村
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若宮村
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昭和18年2月11日 町制
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昭和26年4月1日 若宮町
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昭和30年3月31日 若宮町
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山口村
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山口村
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山口村
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中村
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中村
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中村
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吉川村
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明治41年12月15日 吉川村
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吉川村
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吉川村
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日吉村
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勝野村
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勝野村
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昭和3年1月1日 町制改称 小竹町
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小竹町
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小竹町
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小竹町
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小竹町
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剣村
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剣村
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剣村
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昭和27年8月1日 町制
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昭和30年1月1日 鞍手町
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鞍手町
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鞍手町
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西川村
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西川村
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西川村
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西川村
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古月村
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古月村
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古月村
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古月村
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木屋瀬村
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明治31年9月2日 町制
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木屋瀬町
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木屋瀬町
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昭和30年4月1日 八幡市に編入 昭和38年2月10日 北九州市の一部
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北九州市
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北九州市
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- 歴代郡長
代 |
氏名 |
就任年月日 |
退任年月日 |
備考
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1 |
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明治11年(1878年)11月1日 |
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大正15年(1926年)6月30日 |
郡役所廃止により、廃官
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- 郡長を務めた主な人物
- ^ 住居表示実施地域の境界は不詳。
- ^ 記載は直方村。
- ^ 記載なし。
- ^ 現・鞍手町長谷。
- ^ 現・鞍手町永谷。