ジャンル | レースゲーム |
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対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | 元気 |
発売元 | 元気 |
人数 | 1〜2人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 |
2003年7月24日 2004年9月16日(the Best) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
DUALSHOCK 2 GT FORCE |
『首都高バトル01』(しゅとこうバトルゼロワン)は、元気が2003年7月24日に発売したPlayStation 2用レーシングゲームで、首都高バトルシリーズの一作。
前作『首都高バトル0』のアップグレード的存在で、基本的なシステムは同様だが、多くの部分で変更が加えられている。
また、本シリーズで初めてメーカー公認の実車を収録した作品でもある。
2年前、首都高最強の走り屋「迅帝」が、一人の走り屋に敗れた。彼と共に首都高を牛耳っていた『十三鬼将』も散り散りになり、再び首都高を混沌が包み込む。さらに、首都高の弱体化に呼応して、名古屋、大阪でも新たな勢力が生まれていった。
本作では、阪神高速道路から構成される阪神エリア、名古屋高速道路および東名阪自動車道(現・名古屋第二環状自動車道)から構成される名古屋エリアが追加され、従来の首都高速道路に関しても、横浜環状(横羽線〜狩場線〜湾岸線〜大黒線で構成)が追加された。その一方で八重洲線は削除されている。
阪神エリアに関しては、湾岸線・大浜出入口から堺線・堺出入口まで一般道路である国道26号線で接続しており、沿道には店舗や信号機が見られる。
名古屋エリアでは、東片端JCT〜1号楠線〜楠JCT〜東名阪自動車道〜名古屋西JCT〜5号万場線〜新洲崎JCT(新州崎と誤植)で環状ルートが形成されている。なお新洲崎JCT以東の2号東山線は、環状線へ直接戻ることができないため環状線内にありながら走行できない路線となっている。
QUESTモードではエリア毎にライバルが存在し、各エリアのボスを倒すことでゲームが進行する。ライバルの総数は600名で、前作の1.5倍[1]。
本作では従来のSPバトルにおいて、1対1以外の対戦形式も用意されるようになった。これは同社製のPS2用ゲーム『湾岸ミッドナイト』に登場したシステムを移植したものである。
晴天に加え、新たに雨天・雷雨・雪の天候が設定された。天候は1日ごとに各エリア個別で設定される。
追加された3つの天候はいずれも路面ミューが低下し、晴天時より滑りやすくなっている。路面が濡れているため、晴天時とは逆に排水性が高いノーマルタイヤが最もグリップが高くなる。また外気温が低いため、油温と水温(後述)も上がりにくくなっている。
タイムアタックモードやフリー走行モードでは、コース選択時に晴天と雨天を選択することができる。
本作で可視化されたパラメータ。文字通りエンジン内のオイル温度と冷却水温度を表しており、長時間のアクセル全開やブーストアップで上昇し、回転数を低めに抑えると緩やかに下降する。
一定以上の危険な数値に達するとオーバーヒートを起こし、マフラーから白煙を噴いてエンジンパワーが急激に低下する。
ピットエリア(後述)に入るか、ガレージに戻ると数値はリセットされる。
前作では封鎖されたエリアに突入すると、強制的にガレージに帰還させられていたが、本作ではそういったエリアの一部や未収録エリア、PAなどが新たに「ピットエリア」に設定された。走行中にピットエリアに入るとピット画面に移行し、セッティングの変更やライバルリストの閲覧、コースの走行方向の変更を行うことができる。また、油温・水温を初期数値にリセットする効果もある。バトル中にピットエリアに入ると本線に強制的に戻され、バトルは即座に終了し引き分けとなる。
前作以上に多くの部分でチューニングやドレスアップができるようになっている。本作ではボディ全体のテクスチャのデザインを行えるボディペイントが追加され、ボディ各部のテクスチャを自由にデザインできるようになった。また、PS2のUSB端子にマウスを接続すると、カーソルをマウスで操作することができる。
その他、実在のタイヤメーカーのホイールも採用しているほか、窓の透明度やボディの反射率、ヘッド、テールライトのアイラインなど、非常に細かい部分でのデコレーションが充実している。
ただし、一部車種には外観に変化が加わるようなカスタマイズがほぼ不可能なものも存在する。カスタムカーのドレスアップは今作から不可能となった。
ナンバープレートのカスタム機能は健在。フロントナンバープレートに関しては、位置や有無も変更できる。
前作のLPSを引き継いだシステム。総走行距離が2,000 kmを超えたノーマルカーで行うことができる。搭載するエンジン自体を別のものに取り替える(エンジンスワップ)ため、気筒数やターボチャージャーの有無で特性も大きく変わる。高額なチューニングだが、ノーマルでの最高レベルチューンを超えるスペックを手に入れる事ができる。全ライバルを倒すことで、走行距離にかかわらず実行可能な全ての車でできるようになる。
『伝説の幻』と位置づけられている。プレイヤーのこれまでの走行パターンを記憶したボスが登場。
プレイヤーと同一の車種が半透明の姿で登場し、走行ラインを妨害してもすり抜けて行き、パワーもプレイヤーを上回るように設定されている。通り名は「不明」であり、勝利してもライバルリストには載らず、その後は一切登場しない。
なお、前作以前でラスボスを務めていた「???」は登場しない[2]。
前作までは実車の型式そのままの名称や、デザインが瓜二つなボディを持っていてもあくまで「架空の車種」とされていた本シリーズだったが、本作からは自動車メーカーからのライセンス許可を受け、登場する車はすべて公認された実車となった。
これによって車名も実際のものとなり、モデリングの質も上昇した。海外の車種も増加し、これまでのダッジ・バイパーの他、ゼネラルモーターズ(シボレー・ポンティアック)、フォード、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、ゲンバラ(ポルシェのコンプリートカー)、デ・トマソ、ロータス・カーズが登場する[3]。
ただしライセンス取得の関係上、ホンダの車種は収録されていない。
本作の首都高は「サーキット」という設定で、それに基づき細かな演出が変更されている。前述のピットエリアもそのひとつである。
前作に比べ車種は大幅に減少し、ノーマルカー77台+スペシャルカー・カスタムカー37台の合計114台となった。
など、他にも多く存在する。
また、すべてのライバルを倒すとキープガレージという名前で車種を引き継ぎ最初からすべての車種・パーツが購入可能かつ最初からエンジンが換装可能な状態(いわゆる「強くてニューゲーム」)で2周目が開始できる。