自分が誰であり、何であり、なぜ存在しているのかを自分で見出し、確信しなければならない……そのように追い求めるべき進路を自覚したら、次はそれを遂行するための条件を理解することである。しかる後に、成功にとって異質もしくは邪魔なあらゆる要素を自分自身から取り除き、前述の条件を制するのに特に必要な自分の中の部分を発達させなければならない。(Crowley, Magick, Book 4 p.134)
Magick という語自体は magic の初期近代英語の綴りであり、ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパの『隠秘哲学論』の1651年英訳版 Three Books of Occult Philosophy, or Of Magick などの書物に用いられている。アレイスター・クロウリーは自分の実践と儀式をステージマジック(奇術)と区別するためにこの綴りを選び、以来、この用語はクロウリーの教義の要素を取り入れた人々によって再び広まった。
^Crowley, Aleister. Magick, Book 4. p. 127. "魔術的操作とは何か?事実上〈意志〉によって引き起こされるあらゆる事象であると定義してよい。ジャガイモ栽培も銀行業務もわれわれの定義から除外してはならない。魔術的行為の非常に単純な例をひとつ挙げよう。鼻をかむことである。"
^John Symonds; Kenneth Grant (1973). “Introduction”. In Crowley, Aleister. Magick. Samuel Weiser. ISBN978-0-7100-7423-2. "Magick のアングロ・サクソン的 k は、クロウリーの奇抜な表現のほとんどと同様に、かれの行ったような魔術の種類を示すための手立てである。Kはアルファベットの11番目の文字であり、11は魔術をあらわす基本的な数字である。なぜなら11はクリフォト - 魔術を行う前に克服すべき悪魔的にして混沌とした諸力の地下世界 - の数字とされているからである。Kには他にも魔術的含意がある。それは創造的エネルギーの力ないし「シャクティ」的側面に相当する。というのも k は古代エジプト語の khu、すなわち魔術的力なのである。特に、〈大作業〉の特定の局面において魔術師が用いる棒(すなわち男根)の補完物であるクテイス〔κτείς〕(膣)を表している。"
^Crowley, Aleister. “A Lecture on the Philosophy of Magick”. The Revival of Magick. p. 207
^Magick in Theory and Practice, Book 3 of 4 by Aleister Crowley