ジャンル | ポンコツアクションアドベンチャー |
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対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | アイレムソフトウェアエンジニアリング |
発売元 | アイレムソフトウェアエンジニアリング |
人数 | 1-2人 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 |
通常版:2005年6月30日 愛コレ!(IREMCOLLECTION):2006年9月14日 |
対象年齢 | CERO:B |
その他 | 初回特典 ミニハーモニカ |
『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』(ポンコツろまんだいかつげきバンピートロット)は、2005年6月30日にアイレムソフトウェアエンジニアリングから発売された、PlayStation 2 (PS2) 用ゲームソフト。
北米では、『Steambot Chronicles』(スチームボットクロニクルス)の名称で発売されている(アトラスUSAに委託)。
略称は『ピートロ』、『バンピー』など。
本作は「もう一つの産業革命」と題し、産業革命期初期のヨーロッパをモチーフとした世界を舞台とする。現実との違いは、「トロットビークル」と呼ばれる乗り物が非常に発展、普及していることである。
本作はこのトロットビークルの操縦を基本としたアクションアドベンチャーであり、トロットビークルに搭乗してのアクションバトル(道中、闘技場)のほか、トロットビークルのカスタマイズやトロットビークルを使った輸送貿易などがメインである。他にもトロット楽団のライブや個人による路上での楽器演奏など、様々な要素を持っている。
主人公が着る衣装や多様な食料品、時間帯による人々の生活の変化、などといった細かいところまで設定されており、プレイヤーは実際にこの世界で生活しているような気分を味わえる。アパートに部屋を借りて家具を置いたり、株式市場で株を買い、配当金を受け取ったりもできる。話したことのある人が写真に次々と載っていくアルバムや、カスタマイズや服装が通り名に反映されるなど、遊び要素も多い。
また、主人公の行動に関しても、頻繁に挿入される選択肢を選ぶことで行動を決めたり感情表現したりすることができ、善人としても悪人としてもストーリーを進めることができる。
本作の重要な要素の一つとして、音楽がある。これはトロット楽団との関わりもあってストーリー上にも重要な意味がある。プレイヤーは所持している楽器アイテムを選択し、路上やライブで自由に演奏することができる。操作は音楽ゲームを単純にしたようなミニゲームであるが、楽器ごとに操作法が異なり、それぞれの楽器の特徴をとらえている。譜面も楽器ごとに異なり、組み合わせで様々なアレンジにできる。ライブではもちろん、路上演奏でもおひねりをもらうことができる。
演奏曲に挿入される歌はナディア・ギフォードのもので、オリジナルの英詞曲が使われている。
本作において主人公は基本的に無人格に設定され、ゲーム中に現れる選択肢の選び方次第でプレイヤーは善としても、悪としても遊ぶことができる。終盤からは大きく分けて善人ルートと悪人ルートの2通りのシナリオが用意されており、しかも悪人ルートは3種類のマルチエンディングである。また、選択肢はその後のストーリー展開を決定するだけのものではなく、「主人公=プレイヤー」の意思主張の手段としても大きな意味を持つ。たとえその後の展開が一本道と決まっていても、それを「いやいや」するのか、「使命感を持って」するのかを主張することができる。善悪などのパラメータはなくその時の気分で変えることも許される(ただし、一部は「メモ帳」に記録される)。
選択肢の傾向として、本作では通常こうなるであろうという王道の選択肢の他に、なにかと金をせびるもの、相手に対し変な回答をするもの、敵に対し調子に乗ったりするなど、普通のゲームでは考えられないような選択肢も多く存在する。特に、金をせびるものに関しては、シナリオライターの高は車によって最初から最後まで徹底されている。
このゲームの自由度が高いと言われるのは、必ずしもまじめな展開にしなくともよい、むしろそれを崩すことに面白さを持たせているのも一つの要因である。サブイベントにも特徴があり、普通に完結しプレイヤーに利益があるものはもちろん、完結しても得をするどころか損をしたり、報われなかったりするものが存在し、現実主義が垣間見られるものも多い。
こうした選択肢の傾向は以降の「絶体絶命都市シリーズ」や「パチパラシリーズ」付属の「パチプロ風雲録」シリーズなど、他のアイレム作品にも見られるようになっている。特に途中から本作と同じゲームエンジンを採用した『パチプロ風雲録』はサブイベントの特徴も同様である。
この世界に広まっているトロットビークルとは、脚で歩行し二本のアームを備えた乗り物である。前輪を可動式のアームにし、悪路での走破力を高めた「前輪長脚クレーン車」を祖とするが、これは耐久力などの理由から実際の使用に耐えられる物ではなかった。トロットビークルは、稀代の天才といわれたナツメッグ博士がこの前輪長脚クレーン車を改良し続けたもので、「移動は車ではなく足で」といった考えの人や、山野で仕事をする人々、重労働者に受け入れられ普及する。しかし、その利便性は悪用にも繋がり、ナツメッグ博士はそれを複雑な心境で見つめている。各部パーツは独立化しており、着脱や装備変更が可能で、状況に応じてカスタマイズすることができる。
架空の乗り物/作業機械であり、説明書等では「よちよち歩きの乗り物」と訳されている。移動のための乗り物であり、車と同じ扱いであるため街中では交通ルールを守る必要がある(ゲーム中では目的地を決めることで自動的に移動し、プレイヤーが気にする必要は無い)。また、一種の重機であり、輸送・農作業・建築などに使用されている。他の作品との大きな違いは、主人公の乗り込む機体が戦闘用ではないという点で、あくまで乗り物・作業機械であり、平和的な機械であることを示している。
ビークルの操作は左右のアナログスティックを用いラジコンのような操作感である。見た目は「自動車の下に下半身があり、左右に腕がついている」といった感じで、愛嬌のあるユーモラスなデザインであり、「産業革命」を意識したレトロな雰囲気を備えている。 主人公が乗るのはラズベリーリーフ社の「カモミールII型」で、最も普及している機体とされているが、街中では見かけることはほとんどなく、工場や闘技場で同型機らしき機体を見ることができる(移動用や警察、消防には別系統の機体が使用されている)。プレイヤーがカスタマイズに使用できるものは、カモミール系のパーツやそれの改造品などである。
町の外に出没し、主人公と敵対することになる盗賊団は汎用ビークルではなく、目的に合わせた自前のカスタマイズビークルを所持・使用しており、勢力ごとに特徴がある。簡易な造りで、小規模勢力でありながら大量配備を実現したキラーエレファント団の「ルースター」、砂漠に適応し、腕をオミットする代わりに強力なガトリング砲を搭載したデザートホーネット団の「イエロー・ワスプ」、二人乗りで、大型の機体に強力な打撃武器を搭載した西の盗賊団の「ビッグフット」などが代表例である。その多くは戦闘に特化しており、主人公のビークルのように汎用性や拡張性をもった物ではない(一般のビークルは「汎用ビークル」と区別される)。ゲームには要塞のような巨大ビークルも数多く登場する。
海外版『Steambot Chronicles』では「Trotmobiles」となっている。また、本作に携わった九条一馬などがアイレムを退社後に設立した株式会社グランゼーラが展開を予定している作品『金沢独立戦線』でも「トロットモービル」なる二足歩行兵器が登場しており、同社の『マンガ・カ・ケール』にも素材として収録されている。
もうひとつの産業革命期。ようやく自動車の普及が始まった頃、2足歩行の乗物「トロットビークル」が発明された。悪路に強く、二本のアームを持つトロットビークルは、農耕、輸送、土木など、さまざまな作業に自動車以上の利便性を持っていたため、みるみる社会の中に溶け込み、人々の生活になくてはならない文明の利器となった。しかし、産業の発達は人々の適応よりも速いペースで進んでしまった。機械の導入で仕事をなくす人々や、機械の力を借りて悪行を繰り返す人々、生活の利便化によって大事なものを失った人も、少なからずいたのである。
主人公であるバニラビーンズは、ウミネコ海岸に倒れているところを、トロット楽団のボーカリストである少女コリアンダー(通称コニー)に助けられる。バニラは記憶を失っており、自分のことが思い出せなくなっていた。ウミネコ海岸を出ようとした時に、向かいの崖に現れた何者かのせいで、崖が崩れ出口を塞がれる。バニラとコニーは協力して出る方法を探し、波打ち際に棄てられていたトロットビークル、「カモミール・タイプII」を見つける。
コニーを助けていくうちにバニラはトロット楽団の一員となり、仲間と協力したり、かつての自分を知る人達と再会したりする。その間にも産業革命期の世界は、さまざまな問題を生み混乱していく。
メイン、サブストーリー共に、機械や産業の発展が本当に幸福につながるのかがテーマとして浸透している。
ソフト付属の解説書で紹介されている人物。
メインストーリー上で関わるキャラクター。以下に挙げる人物のほかにもサブイベントやビークルバトル、ミニゲームなどでさまざまな人々と関わることになる。
2005年9月より、インターネットラジオサイトJAM STATIONにおいて、『バンピートロット ポンコツラジオ』を配信開始。バニラビーンズ役の川島章吾とコリアンダー役の熊坂明子をパーソナリティーに、出演声優やアイレムスタッフをゲストに迎え、開発中のエピソードなどの話題を提供した。
2006年4月にリニューアル。タイトルは『ポンコツラジオ』に、パーソナリティーはダンディリオン役を演じた渡邊正幸になった。
※ 2009年8月現在の『ポンコツラジオ』は、山本兼平と坂戸こまつな にて放送継続中。