開発元 | Apple |
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最新版 |
10.0 (404)
/ 2021年10月25日 |
対応OS | macOS |
種別 | フォントマネージャ |
ライセンス | プロプライエタリソフトウェア |
公式サイト | Font Bookユーザガイド |
Font Book (フォントブック)は、Appleが開発するmacOSのフォントマネージャ。Mac OS X 10.3 Panther以降、システムに付属する。
ユーザが新しい.otfまたは.ttfフォントファイルをクリックすると、デフォルトで開く。「フォントをインストール」ボタンを押すことで、フォントは所定のフォントフォルダにコピーされ、すべてのアプリケーションで使用できるようになる。
システムのフォントフォルダにインストールされているすべてのフォントのブラウザとしても使用できる。ユーザは、フォントのリストを表示して、既定の「サンプル」、「レパートリー」(フォントがカバーするすべての文字・グリフ)、ユーザが設定した「カスタム」でフォントのデザインなどを確認できる。
日本語フォントに対するデフォルトのサンプルテキストは、宮沢賢治『ポラーノの広場』の一節である[1]。JIS X 0213:2014の例示字形(JIS2004字形)を標準とするヒラギノProN/StdNフォントが附属するようになってからは、JIS X 0208-1990の例示字形(JIS90字形)から変更のあった「祇辻飴葛蛸鯖鰯噌庖箸」という漢字10字が追加された。
macOS Sierra (10.12) 以降、追加フォントとされたものを有効にする役割も担っている。日本語フォントではクレー、Osaka、凸版文久明朝、凸版文久ゴシック、凸版文久見出し明朝、凸版文久見出しゴシック、筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシック、游明朝体、游ゴシック体、游教科書体が該当する[2]。
フォントの属性(プロパティ)を変更する編集ツールは備えていないので、Font Bookを使用して、フォント名の変更、マージ、分割、カーニングルールの変更や小さな大文字の個別のスタイルへのエクスポートによるフォントの再設計または変更を行うことはできない。