I've | |
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基本情報 | |
出身地 | 日本・北海道札幌市 |
ジャンル |
J-POP トランス テクノ・ダンスミュージック ゲームミュージック アニメソング デジタルロック[1] |
活動期間 | 1998年 - |
事務所 | FUCTORY Records |
公式サイト | I've low trance assembly/I've SECONDARY CREATORS |
メンバー | #スタッフおよび#歌手参照 |
旧メンバー | #脱退したスタッフおよび#卒業・脱退した歌手参照 |
I've(アイブ、アイヴ)は、北海道札幌市に本拠地を置く音楽制作プロダクション。雑誌媒体などでは音楽クリエイターチーム、サウンドチームと紹介されることが多い。
美少女ゲーム、テレビアニメ、映画などの主題歌やBGMを制作している他、所属ボーカリストのオリジナルCDやコンピレーションアルバムの発表、CMへの楽曲提供など幅広く活動している。また、外部のボーカリストやクリエイターとのコラボレーション活動、楽曲提供なども行っている。
I'veが手掛ける楽曲(I've Soundと呼ばれる)は主にトランスをベースとした打ち込みサウンドが多いが、クリエイターそれぞれが持つ個性と、タイアップ先の作品のイメージを尊重する手法によって、ポップな楽曲からハードなロックテイストの楽曲、ダンスチューン、バラードや電波ソングまで非常に幅広い楽曲を生み出している。I'veが音楽もしくは主題歌を担当したゲームのパッケージには、そのことを表すロゴマークが付くことがある。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンと提携しており、基本的に所属ボーカリストのシングルやアルバムといったメジャー流通のCDは同社からリリースしている。また、I'veの所属事務所でインディーズレーベルでもあるFUCTORY Recordsからリリースする作品も存在する。
結成初期からビジュアルアーツに所属しており、同社所属のゲームブランドへの楽曲提供は数多く行われている。FUCTORY Recordsがリリースする「I've Girls Compilation」シリーズなどのインディーズCDは、ビジュアルアーツのPC流通ルートを通して販売される。この場合、基本的にFUCTORY Recordsが担当するのはCD製作のみで、発売・販売元はビジュアルアーツとなる。また、コミックマーケットではビジュアルアーツのブースに出店している。
シングルなどは発売日予定日に発売されるが、アルバムは発売延期になることが多い。(例としてI'veのコンピレーションアルバム『COLLECTIVE』は6月発売予定が9月に延期、KOTOKOの3rdアルバム『UZU-MAKI』は11月発売予定が12月になったことがある。また、MELLのファーストアルバム『MELLSCOPE』は当初7月9日発売予定が8月6日に延期、更にその後8月20日に再延期となった。)
2008年からはiTunes Storeで楽曲配信もスタート。
各クリエイターやボーカリストの活動については個々のページを参照
I'veが活動を開始したのは1998年である[2]。当初はI'veの名称は使われず、通信カラオケの音源制作や『Dancemania』シリーズの作曲などを手掛ける傍ら、北海道のゲームブランドに楽曲を提供していた。"I've"として結成された当時のメンバーは高瀬一矢、一法師康孝、中沢伴行、永田善也、板垣直基、三上誠一の6名。
I'veという名称は、1998年の秋に『Lips〜笑顔の行方〜』というPCゲームを制作しようとして、そのブランド名として使われたのが最初である[3]。主人公は「LIPS」というアイドルグループのマネージャーとなり、女子高生や女子大生といった3人の女性メンバーを、一流のアイドルに成長させるために指導する[4]。なお、結局このゲームは制作中止となり、世に出ることはなかった[3]。1999年2月5日に発売されたPCゲーム『吐溜 -TRASH-』のエンディングテーマ2曲「FUCK ME」と「美しく生きたい」および同作品のBGMに、初めて"I've Sound"の表記が使われた[3]。 高瀬一矢は稼ぐ手立てを得るために美少女ゲーム音楽への参入を決めたと2021年のCOSIOとのインタビューの中で話しており、当時のメンバーである三上誠一が自身とつながりのあったビジュアルアーツへ打診してはどうかと提案してきたことがきっかけであると振り返っている[3]。その後、同社の社長の馬場隆博と電話でやり取りした後に、『Lips〜笑顔の行方〜』の企画書を送ったものの馬場にダメ出しされ、最終的に『吐溜 -TRASH-』を制作することになったという[3]。
1999年6月4日にKeyより発売され大ヒットしたPCゲーム『Kanon』のオープニングテーマ「Last regrets」とエンディングテーマ「風の辿り着く場所」の編曲を高瀬一矢が担当。1999年12月24日に発表した初のコンピレーションアルバム『regret』に先の2曲が収録され、PCゲームファンの間でI'veの名が知られるようになる。以来、それまでにゲームに提供してきた楽曲の一部を、オリジナル曲やリミックス曲と共に「I've GIRL's COMPILATION」としてアルバムに収録して発表する、現在まで続くスタイルが確立される(#ディスコグラフィー参照)。
2002年にはテレビアニメ『おねがい☆ティーチャー』の主題歌とBGM、『シスター・プリンセス RePure』ストーリーズのBGMを担当。それによってアニメファンの間でもI'veの名が広がり始め、以来PCゲームのみならずテレビアニメにも楽曲を提供するようになる。また、この頃にはインターネット上を中心に"謎の音楽集団"と形容されるようになり、ファンによるウェブサイトが次々と開設され、I've Soundというブランドを確固たるものとしていた。
2003年11月27日、秋葉原アソビットシティにて、I'veとしての初イベントとなるアルバム『SHORT CIRCUIT』の発売記念イベントが開催された。このイベントには高瀬一矢、KOTOKO、詩月カオリが参加した。ライブイベントではなくトークイベントという形式で行われた。
2004年4月21日、ジェネオン エンタテインメント(現NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)にてKOTOKOがアルバム『羽-hane-』でメジャーデビュー。続く2005年2月23日に、川田まみがシングル『radiance』で、同年3月16日には、島みやえい子がミニアルバム『ULYSSES』でメジャーデビュー。さらに2006年6月14日に、MELLがシングル『Red fraction』で、同年7月14日に、C.G mixがアルバム『in your life』で、2007年8月1日、詩月カオリがシングル『Shining stars bless☆』で次々とメジャーデビューを果たした。
2005年6月8日、I'veとしては初のコマーシャルソングを担当。タイアップ企業はドワンゴで、楽曲はKOTOKOの「421-a will-」が使用された。
2005年10月15日、日本武道館にて初のライブ『I've in BUDOKAN 2005 〜Open the Birth Gate〜』を開催。約7500人の観客を動員。2006年6月23日には、このライブの模様を収録したDVDを発売。しかし、このDVDは音声品質にクレームが相次ぎ、11月10日、そのクレームに対応する形で『I've in BUDOKAN 2005 〜COMPLETE EDIT〜』が発売されている。初版との交換も可能であったが、12月10日に店頭での交換期間が終了。
2007年4月21日、全国ロードショーされた劇場版アニメ『灼眼のシャナ』が公開された。その主題歌「天壌を翔る者たち」をI'veの女性ボーカリスト5名で結成されたスペシャルユニットLove Planet Fiveが担当。I've初の劇場映画作品への楽曲提供となった。
2007年7月14日から7月16日まで、アルバム『SHORT CIRCUIT II』の発売記念トーク&握手会を開催。14日は大阪・TBホール。15日は名古屋・スペースD。16日は東京・発明会館ホール。応募方法は前作『SHORT CIRCUIT』の発売記念イベントのように、整理券の配布はなく、『SHORT CIRCUIT II』に同封されていたハガキによる応募するという形になった。また、同年7月21日、限定ライブ『SHORT CIRCUIT II Premium Show IN TOKYO』を「東京・新木場STUDIO COAST」にて開催。出演者はKOTOKOと詩月カオリの2名。
2008年2月2日、全国ロードショーにて映画『リアル鬼ごっこ』が公開され、その同名主題歌をKOTOKOが担当し、1月15日には完成試写会(於・スペースFS汐留)で舞台挨拶を行った。I've初の実写作品への楽曲提供となった。その後、川田まみが映画『お姉チャンバラ THE MOVIE』、島みやえい子が映画『ひぐらしのなく頃に』、MELLが映画『斬 〜KILL〜』の主題歌をそれぞれ担当している。
2008年7月19日、台湾の国立台湾芸術大学にてライブ『SHORT CIRCUIT II Premium Show IN TAIWAN』を開催。
2008年9月24日、ジェネオン エンタテインメントより、メジャーにて初となるコンピレーションアルバム『master groove circle』を発売。これまでのコンピレーションアルバムとは違い、I'veがメジャーレーベルで発売した楽曲をDeep ForestやG.M.S.といったアーティスト(サイケデリックトランスのクリエイターが中心)がリミックスしたアルバムとなっている。
2009年1月1日、翌日のライブ『I'VE in BUDOKAN 2009 〜Departed to the future〜』の前夜祭として『I've 10th Anniversary Museum in TOKYO FM HALL』が東京半蔵門・TOKYO FM HALLにて開催。 このイベントではI've所属のボーカリストたちの写真・衣装展示やプロモーションビデオ・メッセージ・ライブ映像の放映が行われた。 本イベントは、武道館前に特設テントを設置して開催される予定であったが、翌日の武道館ライブ設営のための重機や資材などを運び込む影響から直前に会場が変更された。
2009年1月2日、2度目の日本武道館ライブ公演『I'VE in BUDOKAN 2009 〜Departed to the future〜』を開催。I'veが誕生して10周年を記念するイベント。ゲストとしてブルーマングループ、エリック・ムーケ、IKU、マーティ・フリードマン、森岡賢、田中"Machine"康治が登場した。
2009年3月25日、I've結成10周年を記念したスペシャルCDボックス『I've Sound 10th Anniversary 「Departed to the future」Special CD BOX』を発売。
2011年4月29日、Larval Stage Planningがシングル『君+謎+私でJUMP!!』にて大手レコード会社「Lantis」よりメジャーデビューを果たすことが発表された。I'veのボーカリストがジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン以外のレコード会社からメジャーデビューすることは、これが初となる。
2011年6月29日、島みやえい子が同日発売のベストアルバム『E.P.S -Eiko PRIMARY SELECTION-』の発売を以て、I'veを卒業。
2011年7月1日、I'veサウンド・クリエイターのオフィシャルファンクラブ「IVE's」が発足。
2011年8月1日、 KOTOKOがI'veより独立し、プライベートオフィスである合同会社Orpheecoへの移籍を発表した。
2012年6月29日、I've初のベストアルバム『G.C.BEST I've GIRL's COMPILATION BEST』と『オマイラBEST -SHORT CIRCUIT BEST-』を発売。収録曲はそれぞれ「I've GIRL's COMPILATION」と「SHORT CIRCUIT」のシリーズの中から、I've公式サイト上で行われたファン投票によって選抜された上位人気楽曲で構成された。
2012年7月29日、ビジュアルアーツ創立20周年を記念して横浜アリーナで開催されたライブイベント『ビジュアルアーツ大感謝祭LIVE 2012 in YOKOHAMA ARENA ~きみとかなでるあしたへのうた~』に出演。
2013年2月21日、詩月カオリがI've卒業を発表。
2013年3月20日、MELLが同日発売のベストアルバム『Entrust 〜the name of MELL〜』の発売を以て、I'veを卒業。同時に音楽活動を休止することを発表した。
2014年4月27日、幕張メッセ国際展示場で開催された『ニコニコ超会議3』内で実施された音楽ライブイベント『超音楽祭2014 ~超会議3~』にI've Special Unitとして出演。
2015年3月15日、I've結成15周年を記念した集大成ライブイベント『IVE RADICAL ENSEMBLE of 15th ANNIVERSARY』を東京ドームシティホールにて開催。それに合わせて、同ライブイベントに出演した歴代の女性ボーカリスト12名による、初の全曲書き下ろしの新曲を収録したコンピレーションアルバム『The Time 〜12 Colors〜』を年末のコミックマーケットにて発売。
2015年4月7日と2016年1月18日に、それぞれYouTubeとニコニコチャンネルにて公式動画配信チャンネル「IVE official Channel」を開設。
2016年1月24日、川田まみが年内での歌手活動引退を発表。これを以てI'veの活動初期から所属していた女性ボーカリストが全員卒業する形となった。
2017年8月1日、初期メンバーの一人である中沢伴行がI've卒業・独立を発表。
2018年2月3日、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンがアニメ制作事業25周年を記念し、さいたまスーパーアリーナにて開催されたアニソン・ライブイベント『NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL』にI've SPECIAL UNITとしてIKUと高瀬一矢が出演。
2019年1月1日、柚子乃が同年3月31日を以ってI've卒業を発表。
2019年7月31日、桐島愛里がアーティスト契約終了に伴いLarval Stage Planningが活動終了。I'veも退所。
2020年8月10日、Leinaが同年8月を以ってI've卒業を発表。
2021年4月、I've結成20周年を記念し、2012年12月を以って活動停止状態となっていたKOTOKOとI'veクリエイターによるパンク・ロックバンド"Outer"の復活が発表された[5][6]。6月23日にはメジャーデビュー作品となる1stスタジオ・アルバム『Rebellious Easter』がNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより発売[6][7]、7月4日には東京・豊洲PITにて一夜限りの復活ライブ『Outer one-night stand GIG "Rebellious Easter"』が開催された[6][8]。
2022年12月15日、2002年からのウェブサイト(www.ive.mu)[10]を新たなウェブサイト(ive-sound.jp)へリニューアル[11][12]。
この節の加筆が望まれています。 |
各ボーカリストのソロ活動のCDについてはそれぞれの項目を参照。ここではユニットやコンピレーションアルバム等のディスコグラフィーを掲載する。
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
発売元:ジェネオン エンタテインメント(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
発売元:ランティス
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
発売日 | タイトル | 規格品番 | 参加ボーカリスト | |
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1st | 1999年12月24日 | regret | ICD-66001 | 美妃 彩菜 AKI MARY MELL R.I.E MIKI 島みやえい子 |
2nd | 2000年7月14日 | verge | ICD-66002 | MAKO AKI R.I.E MELL 島みやえい子 Lia MIKI 彩菜 SHIHO |
3rd | 2002年6月26日 | disintegration | ICD-66002 | KOTOKO MELL 島みやえい子 MOMO SHIHO Lia |
4th | 2003年10月30日 | LAMENT | ICD-66007 | SHIHO 島みやえい子 KOTOKO 詩月カオリ MOMO 川田まみ MELL |
5th | OUT FLOW | ICD-66008 | ||
6th | 2005年9月30日 | COLLECTIVE | ICD-66013 | |
7th | 2010年9月24日 | EXTRACT | ICD-66021 | KOTOKO 川田まみ 桐島愛里 MELL MOMO 島みやえい子 |
8th | 2012年8月31日 | LEVEL OCTAVE | ICD-66032 | KOTOKO Lia Larval Stage Planning 朝見凛 川田まみ 詩月カオリ 桐島愛里 舞崎なみ MAKO |
9th | 2014年9月26日 | Evidence nine | ICD-66038 | KOTOKO 川田まみ Pixy Lab. 舞崎なみ 桐島愛里 朝見凛 Larval Stage Planning 柚子乃 |
10th | 2016年1月1日 | The Time 〜12 Colors〜 | ICD-66043 | 川田まみ RINA marriage blue 北村みのり 柚子乃 島みやえい子 KOTOKO Larval Stage Planning IKU 詩月カオリ SHIHO MOMO |
11th | 2017年7月29日 | ALIVE | ICD-66050 | RINA 川田まみ 柚子乃 Larval Stage Planning 桐島愛里 Lily on the FIeLD KOTOKO IKU 黒崎真音 marriage blue 島みやえい子 |
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
製作:I've(FUCTORY Records)/発売元:ビジュアルアーツ
発売元:キングレコード
発売元:キングレコード
オムニバス参加、発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
発売元:チャプター・ワン / digibeatレーベル[15]、流通:日本コロムビア
いずれも発売元:digibeat、流通:日本コロムビア→コロムビアミュージックエンタテインメント。[16]
※発売元がビジュアルアーツの作品は、基本的にゲーム流通に乗るため、大手レコード店では販売されないので注意が必要。