しもきた (列車)

しもきた
しもきた(2009年10月)
概要
種類 快速列車
現況 運行中
地域 青森県
前身 快速「うそり」
運行開始 1993年12月1日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
青い森鉄道
路線
起点 八戸駅野辺地駅
終点 野辺地駅・大湊駅
営業距離 109.8 km (68.2 mi)(八戸 - 大湊間)
運行間隔 下り3本・上り4本
(うち1往復は大湊線内普通列車、上り1本は大湊駅 - 野辺地駅間の運転)
使用路線 JR東日本:大湊線
青い森鉄道:青い森鉄道線
車内サービス
クラス 普通車
座席 全車自由席
技術
車両 キハ100系気動車
八戸運輸区
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 交流20,000 V・50 Hz(八戸 - 野辺地間)[注 1]
非電化(野辺地 - 大湊間)
運行速度 最高110 km/h (68 mph)(ただし大湊線内は85 km/h (53 mph))
テンプレートを表示

しもきたは、東日本旅客鉄道(JR東日本)・青い森鉄道八戸駅 - 大湊駅間などで運転している快速列車である。

運行形態

[編集]

上り4本・下り3本の運転で、運行区間は以下の3通りが存在する。

  • 八戸 - 大湊:上り2本、下り2本
  • 八戸 - 野辺地(野辺地 - 大湊は普通列車として直通[1]):上り1本、下り1本
  • 野辺地 - 大湊:上り1本

2021年3月12日までは、野辺地から青い森鉄道線を西進し、青森駅まで運転する列車が1往復設定されていた。

停車駅

[編集]

八戸駅 - 下田駅 - 三沢駅 - 上北町駅 -(乙供駅)- 野辺地駅 - 陸奥横浜駅 -(近川駅)- 下北駅 - 大湊駅

  • 括弧内の駅は一部列車のみ停車。
青森行列車の停車駅(廃止時点)
青森駅 - 筒井駅 - 東青森駅 - 小柳駅 - 矢田前駅 - 野内駅 - 浅虫温泉駅 - 小湊駅 - 野辺地駅 - 陸奥横浜駅 - 下北駅 - 大湊駅
  • 大湊行き列車は野辺地駅 - 大湊駅間普通列車(同区間各駅停車)

使用車両

[編集]
  • キハ100系気動車(JR東日本八戸運輸区所属)
    • 主にワンマンで運転されるが、増結時などを中心に車掌が乗務する場合もあり、ドアの開閉や集札、乗車券の発売などの業務は車掌が行う。
通常は、1両及び2両編成である。

急行「しもきた」の沿革

[編集]
  • 1959年7月盛岡駅 - 大鰐駅間を運行する準急列車「八甲田」の運行開始。
    • 後に、「八甲田」に鮫駅発着列車を連結する。
  • 1961年10月1日:盛岡駅・鮫駅 - 大鰐駅間の準急「八甲田」を改称し準急「しもきた」誕生。上り列車のみ大畑駅 - 青森駅間運転。「八甲田」の名称は上野駅 - 青森駅間急行列車名称に採用される(「八甲田」については以降「東北本線優等列車沿革」を参照)。
  • 1962年10月1日:準急「しもきた」の鮫編成を分離し、久慈駅 - 盛岡駅間を運行する準急「うみねこ」運転開始。
  • 1965年10月:準急「しもきた」を「みちのく」に改称。
  • 1966年10月1日:急行「うみねこ」廃止、盛岡駅 - 大鰐駅(上り)・碇ケ関駅(下り)間急行「しもきた」復活、運転開始(下り弘前駅 - 碇ケ関駅間普通列車)。
    • 急行「しもきた」は弘前運転区(当時)のキハ58系気動車3両を基本編成(全車普通車自由席)とし、一部区間で付属編成を増結して運行した。盛岡駅 - 八戸駅間で2両、青森駅 - 弘前駅間では5両(うち1両はキロ28形・自由席グリーン車)の増結を行った。
  • 1978年10月2日現在の盛岡駅 - 青森駅間の優等列車状況
    • 寝台特急「はくつる」(上野駅 - 東北本線経由 - 青森駅)1往復
    • 寝台特急「ゆうづる」(上野駅 - 常磐線経由 - 青森駅)7往復
    • L特急「はつかり」(上野駅 - 東北本線経由 - 青森駅)6往復
    • 特急「みちのく」(上野駅 - 常磐線経由 - 青森駅)1往復
    • 急行「くりこま」(仙台駅 - 青森駅)2往復
    • 急行「しもきた」(盛岡駅 - 青森駅 - 弘前駅・大鰐駅)1往復
    • 急行「深浦」(八戸駅 - 青森駅 - 川部駅五所川原駅)1往復
    • 夜行急行「八甲田」(上野駅 - 東北本線経由 - 青森駅)1往復
    • 夜行急行「十和田」(上野駅 - 常磐線経由 - 青森駅)2往復
  • 1982年11月15日:L特急「はつかり」昇格により急行「しもきた」廃止

大湊線優等列車沿革

[編集]
  • 1968年昭和43年)10月1日:青森駅 - 鮫駅・大湊駅間で急行「なつどまり」運転開始(青森駅 - 野辺地駅間は併結運転)。運行開始当初、「なつどまり」は、大湊線内の途中停車駅は、陸奥横浜駅のみだった[2]
  • 1978年(昭和53年)10月2日:「なつどまり」を快速列車に格下げ(運転区間・併結運転はそのまま)。
    • 急行時代の停車駅:青森駅 - 浅虫駅(現・浅虫温泉駅) - 小湊駅 - 野辺地駅 - 乙供駅 - 上北町駅 - 三沢駅 - 下田駅 - 陸奥市川駅 - 八戸駅 - 本八戸駅 - 陸奥湊駅 - 鮫駅
    • 大湊線内停車駅:陸奥横浜駅 - 下北駅 - 大湊駅
  • 1988年(昭和63年)3月13日:快速「なつどまり」を分割。大湊駅発着を快速「うそり」、鮫駅発着を快速「うみねこ」とする。青森駅 - 野辺地駅間における併結運転は上り列車のみ引き続き実施。「うそり」はキハ40系による3往復とし、大湊線内でのワンマン運転開始。
  • 1993年平成5年)12月1日:青森駅 - 大湊駅間の快速「うそり」をキハ100系による快速「しもきた」に名称変更。5往復に増発。
  • 1999年(平成11年)5月横浜町の「菜の花フェスティバル」に合わせて、1往復を「菜の花トレイン」としジョイフルトレイン「Kenji」で運転。
  • 2000年(平成12年)
    • 5月:「菜の花フェスティバル」に合わせ、前年と同様に1往復を「Kenji」で運転。
    • 12月2日:1往復が小柳駅矢田前駅に停車となる。
  • 2001年(平成13年)5月:快速「しもきた」1往復をジョイフルトレイン「エーデルワイス」で運転。
  • 2002年(平成14年)
    • 7月:八戸駅 - 大湊駅 - 蟹田駅 - 八戸駅間臨時快速「きらきらみちのく」運転開始。
    • 12月1日:東北新幹線八戸延伸に伴い、青森駅発着の1往復を八戸駅発着にする。また青森駅発着1往復が停車していた小柳駅・矢田前駅は通過となる。
  • 2010年(平成22年)12月4日:東北新幹線新青森開業に合わせ、快速「しもきた」の八戸駅発着1往復から2往復に増発。これに伴い青森駅発着の「しもきた」は3往復から2往復に削減。青森駅発着は東青森駅、八戸駅発着は上北町駅・下田駅(1往復のみ)に新たに停車となる。
  • 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により、青森駅発着の快速「しもきた」のうち1往復を八戸駅発着とし、快速「しもきた」は八戸駅発着3往復・青森駅発着1往復となる。また青い森鉄道線内がワンマン化され、全区間ワンマン運転となる。
  • 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正により、青森駅発着の快速「しもきた」が浅虫温泉駅 - 青森駅間で各駅停車となる。
  • 2018年(平成30年)3月17日:同日実施のダイヤ改正で、青い森鉄道の電車による快速列車が廃止され、本列車が青い森鉄道線内で運行される唯一の快速列車となる。
  • 2021年令和3年)3月13日:同日実施のダイヤ改正で青森駅発着便が廃止され、新たに大湊線完結の上り列車が設定される。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 但し、気動車を使用。

出典

[編集]
  1. ^ 令和3年3月13日青い森鉄道ダイヤ改正時刻表 (PDF) - 青い森鉄道
  2. ^ 『東奥日報』1968年10月1日付け夕刊記事(『新青森市史通史編第四巻 現代』(青森市・2014年3月31日発行)441頁より)

関連項目

[編集]