ジャンル | 縦横両スクロールシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | カプコン第3企画室 |
発売元 |
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デザイナー |
船水紀孝 岡本吉起 竹中善則 |
プログラマー | 青木隆 |
音楽 | 森安也子 |
美術 |
河本憲孝 安田朗 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (720.78キロバイト) |
発売日 |
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デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
CPU | Z80 (@ 4 Mhz) |
サウンド |
Z80 (@ 4 Mhz) YM2203 (@ 4 Mhz) ×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 384×224ピクセル 60.00Hz パレット1024色 |
『サイドアーム 』(HYPER DYNE SIDE ARMS)は、カプコンが開発し1986年より稼働開始したアーケード用の縦横スクロールのサイドビューシューティングゲーム。
人型の機動兵器を操作して敵を倒していく本作は、後に日本国内外において各機種へ移植された(#移植版)。その内CD-ROM²では『サイドアーム スペシャル』として発売された。
8方向レバー、3ボタン(左ショット、右ショット、武器チェンジ)で自機「モビルスーツ」であるα機(1P側)、β機(2P側)を操作して全10ステージ(「ラウンド」 "1 ROUND, 2 ROUND, ..." とよんでいる)を攻略する[1]。攻撃は左方向に撃つ時は左ショット、右方向に撃つ時は右ショットのボタンを押すことで攻撃できる[1]。
特定の敵を倒すと、ときどきアイテム(Pow)が出る。これにショットを撃ち込むことにより様々なアイテム(パワーアップ・パーツ)に変化するので、Pow を撃って欲しいアイテムになったら取得してストックできる[1]。取得した5種類の武器を武器チェンジボタンで好きな時に切り替えて、バリエーションに富んだ攻撃をすることが可能である[1]。
ステージに隠されているα・βが点滅するアイテムを取ると合体ができる。合体をすると攻撃ボタンと連動で8方向ショットが撃てるようになる。2人用で合体した場合はアイテム取得者が自機の移動操作と通常攻撃担当で、もうひとりが攻撃ボタンで8方向ショットを撃つ担当となる。合体時の被弾耐久力は1人用だと2発分、2人用だと1発分で、耐久力が無くなると分離する。
画面スクロールは、最初は右方向であるが、次のラウンドで下スクロールになるなど、スクロール方向がラウンドごとに変化していく[1]。各ラウンドの最後には強力なボスキャラクターが待ち受けていて、これを倒すとラウンドクリアとなり、次のラウンドへと進む[1]。
強力なモビルスーツを操る「ホゾン」の攻撃によって、我らが地球は壊滅的打撃を受けていた[1]。「ホゾン」の武器は、地球の気象条件をも変えてしまうほど強力で、今や地球は最後の氷河期を迎えようとした[1]。そこでヘンリー中尉とサンダース軍曹は、地球を守るため「モビルスーツ」に乗り込み、降下していった[1]。
入手した武器アイテム(パワーアップ・パーツ)はストックすることが可能だが、被弾や衝突などで自機が破壊されるとそのときに装備していた武器は失う。パワーアップ・パーツを取ると、モビルスーツの自機キャラクターの姿も武装を替える。パワーアップ・パーツは同じパーツを取れば、パワーアップ段階も2 - 3段階上がる[1]。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | HYPER DYNE SIDE ARMS | ![]() |
Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum |
Probe Software | GO! | フロッピーディスク | - | - | |
2 | HYPER DYNE SIDE ARMS | ![]() |
PC/AT互換機 | カプコン | カプコン | 5インチフロッピーディスク | - | - | |
3 | HYPER DYNE SIDE ARMS | ![]() |
Amiga Atari ST |
Probe Software | GO! | フロッピーディスク | - | - | |
4 | サイドアーム | ![]() |
PCエンジン | カプコン | NECアベニュー | 2メガビットHuCARD[3] | H54G-1004 | - | |
5 | サイドアーム スペシャル | ![]() |
PCエンジンCD-ROM² | カプコン | NECアベニュー | CD-ROM | HACD9002 | - | |
6 | サイドアーム | ![]() |
505i、506i、FOMA900i、901i、700iシリーズ (iアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード (カプコンパーティ) |
- | ||
7 | Capcom Classics Collection Remixed | ![]() |
PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | - | - | アーケード版の移植 |
8 | Capcom Classics Collection Vol.2 | ![]() |
PlayStation 2 Xbox |
カプコン | カプコン | DVD-ROM | - | - | アーケード版の移植 |
9 | カプコン アーケード キャビネット -レトロゲームコレクション- |
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PlayStation 3 Xbox 360 |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
10 | ![]() ![]() ![]() |
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Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
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ステージ2以降の背景グラフィック、およびキャラクターデザインを担当したのは、カプコン入社直後の安田朗である。ステージ1の背景のみ、岡本吉起が担当した。背景の一部には、アニメ『ザンボット3』に登場する遮光器土偶をモデルにした要塞(4ラウンド)、映画『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵の残骸(5ラウンド)、映画『エイリアン』のデザイナーとしても有名なH・R・ギーガーの世界(9ラウンド)などをモチーフに描かれたものがあり、作画クリエイターの遊び心を垣間見ることができる[2]。
自機「サイドアーム」は、脚部やバックパック部分のデザインがΖガンダムを思わせるものとなっている。また、敵キャラクターにもザクやズゴックそのままのデザインの機体(キャラクター名もそのまま)や[9]、どことなくアッシマーを連想させるデザインの機体が登場したり、パワーアップパーツとして『機動戦士Ζガンダム』劇中で百式が使用したメガバズーカランチャーを装備できたりする。これについて安田朗は、後のインタビューで「制作中がちょうどΖガンダムが放映していた時期で、岡本さんと二人でハマっており、Ζガンダムを観ながら描いたから」と発言している。 2022年配信の『カプコンアーケード2ndスタジアム』版では、一部の敵キャラクターのデザインが差し替えられた。
アーケード版
PCエンジン版
PCエンジンCD-ROM²版
評価 | ||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.78 | 3.40 | 3.51 | 3.43 | 3.39 | 3.35 | 20.86 |
プレイヤーキャラクターをちびキャラ化したものを「モビちゃん」と呼称し、本作から1990年代前半までのカプコン作品に隠れキャラクター[21]やセレクトカーソルなど、マスコット的な扱いとして登場している。
『天地を喰らうII 赤壁の戦い』(1992年)のノーコンティニューエンディングでは、リュウおよびケンの道着を着た2体のモビちゃんが、波動拳・昇竜拳・竜巻旋風脚で戦う寸劇を行う。
また、クロスオーバー作品への出演例としては、『NAMCO x CAPCOM』にて、モビちゃん(1P&2P)が、『ロストワールド』より出演の名無しの超戦士1P&2Pの装備する浮遊兵器サテライト(オプション)として登場している。必殺技「ハイパーダイン・サイドアーム」では、本来の自機ロボット(α機とβ機)の姿に変形して攻撃を行う。また、名無しの超戦士1P&2Pと、同作より出演のシルフィーのMA攻撃の名称が本作のキャッチフレーズである「絶・対・合・体」となっており、こちらでは本作に登場した合体姿で攻撃を行う。一方、『PROJECT X ZONE』にもモビちゃん(1P&2P)が『サイバーボッツ』より出演のデビロットが呼び出すロボットの中に登場し、自機ロボット(α機とβ機)に変形して攻撃を行う。デビロットによると「絶対合体は尺の関係で無し」で、合体はしない。また、モビちゃん以外のキャラクターが登場した例としては、『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にて、 自機ロボット(α機とβ機)が『ヴァンパイア』シリーズより出演のバレッタの援護攻撃要員として登場している。