セクションZ

セクションZ
ジャンル 縦横両スクロールシューティング
対応機種 アーケード
ファミリーコンピュータ ディスクシステム
開発元 カプコン第2企画室
発売元 カプコン
デザイナー 西山隆志
プログラマー 有馬俊夫
音楽 河本圭代
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(528.25キロバイト
発売日 アーケード版:1985年12月
ファミコン版:
日本の旗 1987年5月25日
アメリカ合衆国の旗 1987年7月
欧州連合の旗 1989年9月27日
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80 (@ 6 MHz)
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2203 (@ 1.5 MHz)×2
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×240ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
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セクションZ』は、1985年12月カプコンが稼働したアーケード用の縦横両スクロールシューティングゲーム

1987年5月25日には一部ゲームシステムを変更し、ファミリーコンピュータ ディスクシステムにて発売された。

ゲーム内容

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8方向レバ-で自機を動かし、ショットと、攻撃方向の左右切り替えに用いる二つのボタンを併用し操作する。

アルファベットのAからZまでのセクションを進んでいき、セクションZのボスである人工生命体エルブレインを破壊するのが目的。

A-E・K-0が横スクロール、F-J・P-Tが縦スクロールになり、反時計回りのように進んでいく。

セクションE、J、O、Tにはボスが登場する。ボスを倒すと次のセクションに進める。ループゲームで、セクションZのボスを倒すと再びセクションAから始まる。

残機制で、敵に当たる、敵の攻撃に受ける、電撃レーザーに触れる、ピンボールの玉にぶつかるのいずれかでミスとなり、残機が1つ減る。残機がなくなるとゲームオーバー。

タイトル画面に出てくるスコアランキングのネームには、これまでカプコンが販売してきた作品の名前が入っている[1]

他機種版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 セクションZ 日本 198705251987年5月25日
アメリカ合衆国 1987071987年7月
ヨーロッパ 198909271989年9月27日
日本 ディスクシステム
アメリカ合衆国 NES
ヨーロッパ NES
カプコン第2企画室 カプコン ディスクカード両面 日本 CAP-SCZ
アメリカ合衆国 NES-SZ-USA
ヨーロッパ NES-SZ-EEC
- アレンジ移植
2 Capcom Classics Collection アメリカ合衆国 200509272005年9月27日
ヨーロッパ 200511182005年11月18日
日本 200605022006年5月2日
PlayStation 2
Xbox
カプコン カプコン DVD-ROM PS2
アメリカ合衆国 SLUS-21316
ヨーロッパ SLES-53661
日本 SLPM-66317
- アーケード版の移植
3 Capcom Classics Collection Remixed アメリカ合衆国 200605222006年5月22日
ヨーロッパ 200607212006年7月21日
PlayStation Portable カプコン カプコン UMD アメリカ合衆国 ULUS-10097
ヨーロッパ ULES-00347
- アーケード版の移植
4 Capcom Classics Collection 日本 200710112007年10月11日
PlayStation 2 カプコン カプコン DVD-ROM SLPM-66852 - 廉価版
5 Capcom Arcade Cabinet 日本 201302192013年2月19日
ヨーロッパ 201302202013年2月20日
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
6 Capcom Arcade Cabinet 日本 201302202013年2月20日
ヨーロッパ 201302202013年2月20日
Xbox 360
(Xbox Live Arcade)
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
7 Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 2 アメリカ合衆国 201305042013年5月4日
(PSN)
アメリカ合衆国 201305052013年5月5日
(XBLA)
PlayStation Network
Xbox Live Arcade
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
8 Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack アメリカ合衆国 201305212013年5月21日
(PSN)
アメリカ合衆国 201305222013年5月22日
(XBLA)
PlayStation Network
Xbox Live Arcade
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
9 カプコンアーケードスタジアム INT 202102182021年2月18日
Nintendo Switch カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
10 カプコンアーケードスタジアム INT 202105252021年5月25日
PlayStation 4
Xbox One
PC(Steam)
カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植

ファミリーコンピュータ版

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ディスクシステム用ソフトとして、1987年5月25日に発売された。ゲームの仕様は大幅に変更されている。

  • 全60セクションで、20セクションは1ステージとなり、全3ステージ。各ステージの最後にはボスがあり、それを倒すとステージクリア。
  • 縦スクロールがなくなり、完全な横スクロールシューティングになった。
  • 各セクションの終りにある転送機を通じて2つの違うセクションへ行くことが出来る。一部は赤色の状態で、別セクションにいるジェネレーターを破壊すると、それを解放し、新しいセクションへ行けるようになる。
  • 残機制とエネルギー制の併用になった。エネルギーは弾を受けると1つ減り、エネルギーが無くなると残機が減る。また、敵に直接ぶつかる、もしくは画面スクロールに挟まるとエネルギーの残量にかかわらず、残機が1つ減る。
  • BボタンとAボタンに直接、左方向・右方向への射撃が割り当てられている。
  • 敵を倒すとエネルギー補給、スピードアップ、パワーアップパーツを手に入れられる。パーツ強化を含め、合計4種類のショットが使える。また、撃つためにエネルギーを消費する特殊武器がある。
  • 一部のセクションは隠し部屋が存在する。ショット撃ちにより入り口を発見し、進入できる。中にはワープ、エネルギー補給やパーツ発見のいずれかがある。
  • 特定のボスやジェネレーターを破壊すると最大エネルギーを増やすアイテムを入手できる。初期エネルギー上限は20で、99まで増やせる。

スタッフ

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アーケード版
  • ゲーム・デザイン:西山隆志
  • プログラマー:有馬俊夫[2]
  • グラフィックデザイン:貞本友思[3]
  • 音楽:河本圭代
ファミリーコンピュータ版
  • ゲーム・デザイン:TOMO、AKIRACHAN(北村玲)
  • キャラクター・デザイン:YASUKICHI(岸本泰明)、ORAN
  • 音楽:YAMACHAN(山鹿久美)、KUWACHAN(河本圭代)
  • プログラマー:ICHI

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通26/40点(FC)[4]
ファミリーコンピュータMagazine14.68/25点(FC)[5]
ユーゲー肯定的(FC)[6]
ファミリーコンピュータ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.05 2.89 2.86 2.98 - 2.90 14.68
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「オプション装備の使用方法は『ボタン同時押しで召喚したパーツを回収して使用する』というロボットアニメを思わせるもので、召喚→敵弾を避けつつ回収の流れは実に燃えるものがあります」、「本作はアーケード版『セクションZ』に、前年発売された事実上の続編ともいえるロボットシューティング『サイドアームズ』のエッセンスを加えたオリジナル作品なのです」と評している[6]

関連作品

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脚注

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  1. ^ ただし『戦場の狼』は海外版である「COMMANDO」名義。また、『ガンスモーク』は稼動時期が近いせいか未収録となっている。
  2. ^ https://twitter.com/ichi_no_tsuki
  3. ^ https://game.capcom.com/cfn/sfv/column/122150
  4. ^ a b セクションZ まとめ [ファミコン] / ファミ通.com”. KADOKAWA CORPORATION. 2018年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月4日閲覧。
  5. ^ a b 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、68頁。 
  6. ^ a b 「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、66頁、雑誌17630-10。 

外部リンク

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