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ジャンル | アクションシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) ファミリーコンピュータ (FC) iアプリ EZアプリ Vアプリ Wii Nintendo Switch |
開発元 | カプコン開発部 |
発売元 | カプコン |
デザイナー | 岡本吉起 |
プログラマー | 藤中博和 |
音楽 |
河本圭代 森安也子 |
シリーズ | ソンソンシリーズ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (120.81キロバイト) |
発売日 |
AC![]() ![]() FC ![]() iアプリ ![]() EZアプリ ![]() Vアプリ ![]() Wii ![]() |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 1ボタン |
CPU | MC6809 (@ 2 MHz) |
サウンド |
MC6809 (@ 2 MHz) AY-3-8910A (@ 1.500 MHz)×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 240×240ピクセル 60.00Hz パレット32色 |
『ソンソン』は、1984年に稼働したカプコンのアーケード用アクションシューティングゲーム。
『西遊記』の日本版絵本に着想を得た作品で、1P側がソンソン(サル)、2P側がトントン(ブタ)を操作する。カプコン初のふたり同時プレイが可能なゲームであり、協力プレイできるのが特徴。
後に家庭用ゲーム機などに移植されたほか、続編として『SON SON II』(1989年)が発売された(#移植版、#続編)。
強制スクロールシューティングゲームでありながら移動は4方向のみである。フィールドは6つの段によって仕切られており、左右の移動は自由に行えるが、上下の移動は段ごとにしか行えない。
攻撃は横方向に出るショットのみで、敵を倒しながら進んで行く。パワーアップなどは存在しない。画面上に出現する敵は、全て自機の弾で消滅させることが可能。
三蔵法師、カッパ、馬が大魔神にさらわれてしまった。残されたソンソンとトントンは大魔神を倒し、お釈迦様の巻物を手に入れるために、天竺を目指す旅に出た[1]。
以上の敵は1グループを全滅させると全滅ボーナスが入る。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | ソンソン | ![]() |
ファミリーコンピュータ | マイクロニクス | カプコン | 320キロビットロムカセット[3] | CAP-SS | ||
2 | ![]() 第3集 ここに歴史はじまる ![]() The First Generation |
![]() ![]() |
PlayStation セガサターン |
カプコン | カプコン | CD-ROM | ![]() SS:T-1234G ![]() |
アーケード版の移植、欧州ではPS版のみ発売 | |
3 | カプコン レトロゲーム・コレクション Vol.3 | ![]() |
PlayStation | カプコン | カプコン | CD-ROM | SLPM-87362 | アーケード版の移植、攻略本付属 | |
4 | ソンソン | ![]() |
iアプリ | カプコン | カプコン | ダウンロード (カプコンパ-ティ) |
- | [4] | |
5 | カプコン クラシックス コレクション | ![]() ![]() ![]() |
Xbox PlayStation 2 |
カプコン | カプコン | DVD-ROM | PS2:![]() ![]() ![]() |
アーケード版の移植、日本ではPS2版のみ発売 | |
6 | ソンソン | ![]() |
BREW2.1専用 (EZアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード (クラブ☆カプコン) |
- | [5][6] | |
7 | ソンソン | ![]() |
ボーダフォン3G (Vアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | [7][8] | |
8 | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | ![]() ![]() ![]() |
アーケード版の移植 | |
9 | ソンソン | ![]() ![]() ![]() |
Wii | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | アーケード版の移植 | [9][10] |
10 | カプコンアーケードキャビネット | ![]() ![]() |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | ![]() |
アーケード版の移植 | |
11 | カプコンアーケードキャビネット | ![]() ![]() |
Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | |
12 | Capcom Arcade Cabinet: Game Pack 5 | ![]() |
PlayStation 3 (PlayStation Network) Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | |
13 | Capcom Arcade Cabinet: All-In-One Pack | ![]() |
PlayStation 3 (PlayStation Network) Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 | |
14 | ![]() ![]() ![]() |
INT 2022年7月22日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | アーケード版の移植 無料で提供 |
[11] |
携帯電話アプリゲームとして2005年にiアプリやEZアプリ、2006年にVアプリで配信された際は、オリジナル版では三蔵と共にさらわれていた河童のスイスイが新しくプレイヤーキャラクターとして使用できる仕様が追加された。ソンソンがバランス型、トントンがパワー型、スイスイがスピード型とそれぞれ異なったカラーの性能を持つよう改良された。
2024年6月には、カプコンによる直接の開発ではないが、インディーゲーム形式で開発された「ソンソン デラックス (Son Son Deluxe)」という名前のリメイクゲームがYouTubeで公開されました。このゲームにはソンソンとトントンに加えて、スイスイ、タンタン、サンゾウが追加され、合計5キャラクターから選択できるように拡張されました。それぞれが異なる武器、スピード、射程を持っており、2つのキャラクターをうまく組み合わせてプレイすることがクリアの鍵となる戦略です。天駆けに到達すると経典を1つ収集し、目標は合計7つの経典を集めることです。各城をクリアするとマップの形状が少しずつ変化し、オリジナルのアーケードよりもゲームプレイが向上しました。また、各城をクリアした後に登場するボス戦の背景には雷鳴と稲妻のエフェクトも追加されました[12]。
本作をメインで製作した岡本吉起によると、岡本が前に在籍のコナミ時代から同期だった藤原得郎らとカプコンへ移籍し、それまで販売会社だったカプコンに開発部署が設けられ開発が始まった。岡本はコナミ時代はメカニカル系を、藤原はキャラクター系を製作を担当していたことから、今回は逆転してみるかということでスイッチし、岡本がソンソンを、藤原が『バルガス』をと2ライン体制で開発が始まったという。スイッチした理由については遊び心で大した理由はないとのこと[13]。
『西遊記』をモチーフにした理由は猿を主人公というよりは、ヨーロッパなど海外でキャラ的に受け入られやすい豚を引っかけたのと、日本国内でウケそうなのは猿だろうということから、豚と猿で『西遊記』がモチーフになったとのこと。これは当時起業したばかりで販売能力の弱かったカプコンの事情を考慮し、少しでも市場で売りやすいようにという販売戦略によるものである[14]。
登場する要素として、マップの特定の場所を通過すると生えてくる隠れキャラクター「竹の子」は、『ゼビウス』(1983年)に登場する隠れキャラクター「ソル」のオマージュである[15]。またカプコン創業初期のゲームによくPowと弥七が登場していたのは、当時開発の藤原得郎が、創業間もなかったカプコンを広く世間に認知させるべく、ゲーム中に一目でプレイヤーにこれはカプコンだとわかる共通したキャラクターが必要だという判断から、全てのカプコンのゲームにPowと弥七を出そうというブランディング戦略から行われていた。ナムコゲームにおける「スペシャルフラッグ」的なものを目指したものである。
なお容量の関係で、当初設定されたマップが入り切らなかったため、一部のマップが省略されている。あまり登場しないフーズや、有効利用しにくい場所にPowが置かれている場合があるのは、そのせいである。
また本作のメインBGMには歌詞(音楽の河本圭代が作詞)がついており、ファミコン版の取扱説明書に楽譜付きで掲載されている。
アーケード版
ファミリーコンピュータ版
評価 | ||||||||||
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|
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.55 | 3.09 | 2.88 | 2.87 | 3.73 | 3.09 | 18.21 |
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り18.21点(満30点)となっている[3]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「当時流行した隠れキャラもあり、カワイイキャラがなかなか魅力的。昔のゲームのわりには音も良く、ゲーム音楽も軽快だが、動きの悪さが欠点だ」と紹介されている[3]。