![]() |
テレイグジスタンス(英語: telexistence、遠隔臨場感、遠隔存在感)[1]とは、バーチャルリアリティの一分野であり、遠隔地にある物(あるいは人)があたかも近くにあるかのように感じながら、操作などをリアルタイムに行う環境を構築する技術およびその体系のこと。テレプレゼンス(Telepresence)やサロゲート(Surrogate)とも言われる。
テレイグジスタンスの概念は、舘暲東大名誉教授によって1984年に初めて紹介された[2]。実際には、遠隔ロボットのセンサ情報をオペレータが受けながら、このロボットを制御することにより、遠隔におけるタスクを実行する遠隔操作システムの形式をとる。作業する対象がバーチャルな世界であるようなテレイグジスタンスも考えられる。
この技術を応用し、人間が行く事が困難な場所での危険作業が出来るものとして期待されている。さらには火星、金星開発も人間が直接行って開発するのではなく、地球にいながらテレイグジスタンスの技術を使って開発する事が可能であると考えられている。
2017年に舘暲東大名誉教授(会長)、元三菱商事の富岡仁氏(代表取締役CEO)、元ソニーの佐野元紀氏(取締役CTO)らによりテレイグジスタンス株式会社(Telexistence inc.)が設立され、戦略投資家としてKDDI、Global Brain、国立開発研究法人 科学技術振興機構がシード投資を実行した。2018年にはAirbus Venturesがリード投資家となり数十億円規模のシリーズAを完了させた。