ジャンル |
パズルゲーム ブロックくずし |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 |
タイトーTG生産開発部 I.T.L. |
発売元 | タイトー |
プロデューサー | 谷口敦 |
ディレクター | 藤渡尊浩 |
デザイナー |
谷口敦 藤渡尊浩 前田千穂 二宮健 福崎真理 金子陽子 藤本一弘 ディスティーノブ 渡部恭久 |
プログラマー |
金子道明 粕谷智昭 南雲泰人 |
音楽 | 渡部恭久 |
美術 | 香宗我部恭信 |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア |
業務用基板 (23.50メガバイト) |
稼働時期 |
1997年10月 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:E(6歳以上) |
コンテンツ アイコン |
セクシャル |
デバイス |
8方向レバー パドルコントローラ 4ボタン |
システム基板 | タイトーF3システム |
CPU | 68EC020 (@ 16 MHz) |
サウンド |
MC68000 (@ 16 MHz) ES5505 (@ 15.238 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×232ピクセル 58.97Hz パレット8192色 |
『プチカラット ジェムストーン王国の世界』(ぷちからっと じぇむすとーんおうこくのせかい、Puchi Carat)は、タイトーのアクションパズルゲーム。日本では1997年10月よりアーケードゲームとして稼働を開始。アーケード版のシステム基板は同社製の「F3システム」を使用している。
開発はタイトーTG生産開発部およびI.T.L.が行い、プロデューサーは『スペースガン』(1990年)を手掛けた谷口敦、ディレクターは『バブルメモリーズ』(1996年)を手掛けた藤渡尊浩、音楽は『ファイターズインパクト』(1996年)を手掛けた渡部恭久が担当している。
後年、様々な家庭用ゲーム機へ移植された。それらについては本項の#移植版にて詳述する。
サブタイトルは公式の表記ではほとんどにおいて省略されており、本項ではサブタイトルなしを記事名としている。
科学と魔法が同居する世界「ジェムストーンズ」を舞台とし、プレイヤーは後述する12キャラクター(双子がいるが二人一組でカウント。隠しキャラも1人存在するので厳密には14キャラクター)の中から1つ選び、他のキャラと対戦して勝ち抜き最終的には12種類集めると願いが叶うと言われる「秘石」を全て集める事を目的とする。
ゲームシステムはタイトー社における『ブロックくずし』ものの元祖『アルカノイド』(1986年)に同社のアクションパズル『パズルボブル』(1994年)の「ぶつけてちぎって落とす」要素を加えている。
当時のACゲームの流行に沿って別プレイヤーと対戦するモード(※)が存在する。(一人プレイでもコンピュータが別キャラを担当して対戦することになる)。
(※)ゲーム中では「たいせんも~ど」と呼称。以下のモードでも実際は「○○も~ど」と表記されているが、本文中では「モード」と表記する。
このほか、ソロプレイヤーのためにキャラクター同士のストーリー展開がメインとなる「おはなし」モードに、ゲームのみプレイしたい人向けの「うでだめし」といった多彩なモードが用意されている。(家庭用ゲーム機で追加されたモードについては後述)
キャラクター操作は『パズルボブル』と異なり始祖的存在の『ブロックくずし』に立ち返ってパドル(ダイヤル式コントローラー)を使用する。(家庭用ゲーム機への移植版でも、何らかの形でパドル操作に対応している場合が多い)
※この項では読みやすいようにモード名の一部に漢字を当てている。
ダイヤル式コントローラーとボタン(ボール発射)で操作するパドルを使ってボールを打ち返し、ボールが当たったブロックは消滅する(特殊なブロックは例外もあり)。ブロックは上部からぶら下がるようにして徐々に下に降りてくるが、他のブロックから切り離されて孤立するとその部分が「ちぎれて」落下する。ちぎったブロックの数に応じて対戦相手のフィールドに攻撃ブロックが送り込まれ、ブロックが画面下部のデッドラインまで到達すると敗北(ゲームオーバー)となる。
通常のブロック崩しと異なりブロックの形は宝石を模した円に近い八角形。また、画面下部には壁があるためボールを下に落としてもミスにはならないが、下の壁にボールが当たる度にブロックが上から追加されるので、あまり頻繁に下に落とすのは危険である(ちぎって落とすブロックを増やすため、わざと下に落とすことも戦略となる)。
プレイヤーキャラクターの数は秘石を持つ12キャラクターに隠れキャラクターである「パトラ子」(同社の別ゲーム『クレオパトラフォーチュン』の主人公)を加えた全13キャラクター。お話モードは12の秘石を全て集めるのが目的のため、通常キャラクターは基本的に全11ステージだが、パトラ子の乱入によって全12ステージとなる場合がある。最初から秘石を持たないパトラ子は全12ステージとなる。
腕試しモードについて、【パドルがボールを打ち返して作ることができる弾道は8種類しかない】ので、完全なパターンゲームとなり、練達者はゲーム画面で一切弾をおいかけることはせず、パドルのポジション(かんたんは33箇所、ふつう、むずかしいは37箇所ある)を順にあわせるというプレイを行っていた。 そのため実際にハイスコア争いが行われた際、パターンが煮詰まってからは完全に同じスコアになる現象が続出しカウンターストップでもないのに「全国X名にて達成」と記録されることがあった。(例:マイコンベーシックマガジン1998年8月号)
おはなしモードで10クレジット以上使ってクリアするとエンディングが変化。1クレジットクリアすると真のエンディング。ノーマルエンディングもある。
ここは科学と魔法が同居する世界「ジェムストーンズ」。その象徴であるオプティカル神殿には12種の「秘石」が埋め込まれていた。しかし、盗人のグロッシュラーが秘石を盗んでから魔法の勢力が強い者が世界を支配するようになっていった。
「12個の秘石が集まると願いが叶う」人々はそう信じていた。
そして時が流れ、科学文明が発展してくると、魔法で国家権力を握っていた者はその権力を保持するため伝説の秘石の噂を流して事態を沈静化させようとしていた。
名前の由来は各々の秘石(=生まれ月の誕生石)から。
移植された大半の家庭用ゲーム機には標準でパドルコントローラーが存在していないので、通常のパッドコントローラーで操作することが基本となるが、パドル操作に対応しているケースも多い。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | プチカラット | 1998年6月25日 1999年 |
PlayStation | タイトーCP生産開発部 I.T.L. |
タイトー Evolution Entertainment |
CD-ROM | SLPS-01435 SLES-02070 |
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2 | プチカラット | 1999年4月23日 2000年 |
ゲームボーイカラー | タイトーCP生産開発部 I.T.L. |
タイトー Evolution Entertainment |
8メガビットロムカセット | DMG-ACUJ-JPN DMG-AIQP-EUR |
通信ケーブル対応 スーパーゲームボーイ対応 |
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3 | プチカラット | 2000年6月22日 |
PlayStation | タイトーCP生産開発部 I.T.L. |
タイトー | CD-ROM | SLPM-86545 | 廉価版 | |
4 | プチカラット | 2000年7月1日 |
ゲームボーイ | タイトーCP生産開発部 I.T.L. |
タイトー | フラッシュロムカセット (ニンテンドウパワー) |
- | ゲームボーイ版の移植 | |
5 | タイトーメモリーズ 上巻 | 2005年7月28日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66057 | アーケード版の移植 | |
6 | Taito Legends 2 | 2006年3月31日 2007年5月16日 |
PlayStation 2 Xbox |
Empire Interactive | Destineer | DVD-ROM | PS2: SLES-53852 SLUS-21349 |
アーケード版の移植 | |
7 | Taito Legends 2 | 2006年3月31日 2007年7月10日 |
Windows | Empire Interactive | Destineer | CD-ROM | - | アーケード版の移植 | |
8 | プチカラット | 2008年9月24日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
※移植担当企業は未発表 | タイトー | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | PlayStation版に仮想対応 | [1][2][3][4] |
9 | プチカラット | 2012年8月29日 |
PlayStation Vita | ※移植担当企業は未発表 | タイトー | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
- | PlayStation版に仮想対応 | |
10 | プチカラット | 2022年3月2日 |
イーグレットツー ミニ | 瑞起[5] ※移植担当企業 |
タイトー | SDカード ※本機専用カード。市販製品へのコピー・上書き不可 |
アーケード版の移植。 拡張セット(後述)のSDカードに収録された10作品の一つ |
評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)となっている[6]。
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)となっている[7]。
※ 下記は非公式の私家版ゲームデータベースサイトにおける本作の当該ページ。(記載はすべて英語)