この方程式は3つの解を持ち、1つは実数解(p とする、プラスチック数と呼ばれる)、2つは複素共役な解(q, r とする)である。これらを用いて、フィボナッチ数列におけるBinetの公式と同様の公式を得ることができる。
複素解 q, r の絶対値は1より小さいので、 n を大きくすれば q^n, r^n は0に近づく。従って、十分大きな n に対しては、公式は以下のように簡略化できる。
この公式は、大きな n に対してペラン数を高速に計算するのに用いられる。ペラン数列の連続する項の比は p 、つまりプラスチック数に近づき、その値はおおよそ 1.324718 である。ペラン数列・パドヴァン数列におけるプラスチック数は、フィボナッチ数列における黄金比や、ペル数における白銀比に対応するものとなっている。
1の後にはしばらく素数が続いている。全ての素数 p に対して、 P(p) が p で割り切れることが証明されている。しかし、その逆は成り立たない。すなわち、P(n) が n で割り切れるような合成数n が存在する。このような n をペラン擬素数(Perrin pseudoprime)と呼ぶ。「ペラン擬素数は存在するか」という疑問はPerrin自身も考察しており、後にAdamsとShanksが最小のペラン擬素数 271441 = 5212 を発見し[4]肯定的に解決された。2番目に小さいペラン擬素数は 904631 = 7 x 13 x 9941 である。10億未満のペラン擬素数は17個存在する[5]。また、無限に多くのペラン擬素数が存在することがJon Granthamによって証明されている[6]。
^*Füredi, Z. (1987). “The number of maximal independent sets in connected graphs”. Journal of Graph Theory11 (4): 463–470. doi:10.1002/jgt.3190110403.
^*Lucas, E. (1878). “Théorie des fonctions numériques simplement périodiques”. American Journal of Mathematics1: 197–240. doi:10.2307/2369311.
^*Perrin, R. (1899). “Query 1484”. L'Intermediaire Des Mathematiciens6: 76.
^ ab*Adams, William; Shanks, Daniel (1982). “Strong primality tests that are not sufficient”. Mathematics of Computation39 (159): 255–300. doi:10.2307/2007637. MR0658231.