ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | ナムコ開発部 |
運営元 |
ナムコ ミッドウェイ |
デザイナー |
佐藤英治 (企画) 佐藤茂 (基板設計) |
プログラマー |
大野木宜幸 黒須一雄 |
音楽 | 大野木宜幸 |
美術 | 小野浩 (ドットデザイン) |
シリーズ | マッピーシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (52.78キロバイト) |
稼働時期 |
1983-5-25[1] 1983 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
2方向レバー 1ボタン |
CPU | MC6809 (@ 1.536 Mhz) |
サウンド |
MC6809 (@ 1.536 Mhz) Namco C15 (@ 1.536 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット32色 |
その他 | 型式:MP |
『マッピー』(MAPPY)は、1981年にマイクロマウス大会のために開発されたロボット、および1983年5月25日[1]にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)よりリリースされたアーケードゲーム。
本項目では、コンピューターゲームを中心に記述する。
このゲームは1984年11月14日に発売されたファミリーコンピュータ版をはじめとして、さまざまな機種に移植されている(詳細は#移植版を参照)。アーケード版はアメリカでは、当時のほかのナムコのゲームと同じくミッドウェイ社(後のミッドウェイゲームズ)がライセンス生産および販売していた。
ロボットのマッピーは、1980年にマイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボットである『ニャームコ』とともに、本作のキャラクターとして登場する。こちらは#ロボットのマッピーとニャームコで後述する。
主人公であるネズミの警察官・マッピーを操り、トランポリンやパワードアを上手く使って泥棒猫・ニャームコとその手下の猫・ミューキーズを避けながら、ステージに点在する盗品の数々を取り返していく、アイテム回収型アクションゲーム。広告のキャッチコピーは『痛快!! 追いかけっこゲーム』[2][注釈 1]。
ゲームデザイナーは佐藤英治[3]。ゲーム内で使われている音楽は大野木宜幸によるもので、すぎやまこういちは「ゲームセンターで初めて気に入った音楽が『マッピー』だった」と語っている[4]。
本作は企画の立ち上げから、2年近い開発期間を経て発売に至った[注釈 2]。開発コードは「V-14」。
マッピーを2方向レバーで左右に動かし、ボタンでマッピーの向いている先にあるドア(距離があってもかまわない)を開閉する。
舞台はニャームコ達のアジトである洋館「ニャームコ屋敷[2][5]」である。画面は建物を真横から見た形で、6階建てになっている(移植版は4〜5階建てのものもある)。2ブロック目以降(ラウンド4以降)は屋根裏へ行けるようになり、階数+1フロア分を移動できる。屋根裏は屋根の奥にキャラクターが描画されるため見通しが悪くなっている。キャラクターは床の上を左右に移動できるが、上下の階へ移動する際は床の切れ目にあるトランポリンを使用する。全ての盗品を回収するとラウンドクリアになる。
ラウンド開始後、一定時間が経過すると "HURRY" の文字が画面を横切り、音楽のテンポが上がると同時にミューキーズが2匹追加され、ネコ達の動きも早くなる。さらに一定時間経過するとご先祖様が登場する。ラウンドが進むごとにネコが増えて移動速度が速くなり、最終的にはマッピーの倍以上にまで達するうえに、"HURRY" までの時間も早くなる。
ドア・ベル・落とし穴によって気絶したネコ達は、一時的に動かなくなり、時間経過で再び動くようになる。気絶したネコ達にマッピーが触れてもミスにならない。また、マイクロウェーブに巻き込まれて画面外に出されたネコ達は、中央上部から再出現する。
ミスになる条件は以下の通り。ミスをする毎に残機を1つ失い、残機が全て無くなるとゲームオーバーになる。
ボーナスラウンドでは、トランポリンを破って画面外に落下しても残機は減らないが、その時点でボーナスラウンドが終了する。
ニャームコたちが、いたずらして持ってきた品物(盗品)。屋敷内には、5種類のターゲットが2個ずつ、合計10個が散らばっている。
マッピーがターゲットに触れることで回収でき、種類に応じた得点を獲得する。盗品を1つ回収すると、次に何かのターゲットを回収するまで、同じ種類のもう片方が点滅する。点滅している盗品を回収するとその獲得得点が1回目は2倍に、さらに同じラウンド内で連続して点滅したターゲットを回収すると、倍率が1倍ずつ、最大6倍まで上昇する。点数の低い順番(ラジカセ→ラジカセ→テレビ→テレビ→マイコン→マイコン→モナリザ→モナリザ→金庫→金庫)で回収すると、合計8,500点になる。
ニャームコがターゲットに触れると、一定時間ターゲットの裏に隠れる。この状態のターゲットを回収した場合は、ミスにならず追加のボーナス点(+1,000点)が得られる。この1,000点を多く取るパターンの場合は、ターゲットの順番は適度に入れ替えたほうが良い場合もある。
3ラウンド(ゲーム開始後は2ラウンド)クリアごとにボーナスラウンドがある[注釈 3]。
床がなく、壁・天井・トランポリンだけで構成されたステージで、赤い風船15個とニャームコ入りの大風船1個が配置されており、音楽が鳴っている間にすべての風船を割ることが目的になる。途中でトランポリンを破って画面外に落ちたり、音楽が終了したり、ニャームコ入りの大風船を割るとラウンド終了となり、結果が表示される。ボーナスラウンドでミスをしてもマッピーの数は減らない。
赤い風船は1個200点、ニャームコ入りの大風船は1個2,000点、パーフェクトの場合は5,000点のボーナスが加わり、最高で10,000点となっている。
ボーナスラウンドの風船配置は4パターンで、風船の回収順序を覚えてしまえばパーフェクトを取ることは容易である。ただし3パターン目と4パターン目は、マッピー自身ですべての風船を時間内に割ることはできなくなっており、3パターン目では大風船直上の2つのうちの上側の風船、4パターン目では大風船の右上の風船を、大風船を割って飛び出すニャームコに割らせる必要がある。
全256面。ROUND 1からROUND 16までが1周で、ROUND 17ではROUND 1と同じ屋敷に戻るが、ミューキーズたちの数が増えて追いかけるスピードが速くなり、"HURRY" までの制限時間も短くなることで、難易度が上昇する。2周目のROUND 32をクリアするとさらに難易度が上がった3周目となる。4周目以降はこの3周目の難易度が続き、ROUND 255の次ROUND は0に到達する。ROUND 255はボーナスステージのためラウンド表示なし。最後のROUND 0をクリアするとゲームスタート時の「NOW ON TO THE STORY」のデモが再び始まり、ROUND 1に戻る。ゲームの難易度は3周目を上限にして以降ループすることから時間制限がない条件では、得点効率の高い危険なパターンを使うより、安全パターンでミスせず面クリアしていくほうが高いスコアを記録しやすい。
難易度設定は全8段階あるが、PS2の移植版は2段階目と8段階目が重複しているため、実質7段階のみ。ゲームスタート時に表示されるマッピーがネコたちを追いかける「NOW ON TO THE STORY」のデモでは、ネコの走行スピードに難易度の設定が反映されているため、この時点でおおよその難易度設定を判別できる。
『マイコンBASICマガジン』誌でハイスコアを集計していたコーナー「チャレンジ!ハイスコア」では、7万エブリ設定で2,000万点のスコアが確認されている。また、ノーエブリの標準設定で1000万点を超えたプレイヤーも複数存在する[要出典]。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | マッピー | 1984年1月18日 1984年6月19日 |
MSX | ナムコ | ナムコ Bug-Byte |
ロムカセット | DP-3701[注釈 6] |
- | 4階建て ボーナスラウンド無し |
2 | マッピー | 1984年1月[9] |
X1 | マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ[注釈 7] | DP-3293[注釈 8] | - | 5階建て 1986年に『NEW VERSION』発売 |
3 | マッピー | 1984年2月頃[10] |
M5 | ナムコ | タカラ | ロムカセット | GRC-19 | - | 4階建て ボーナスラウンド無し |
4 | マッピー | 1984年 ・4月頃:MZ7[11] ・8月頃:MZ15[12] |
MZ-700/1200/80K/C MZ-1500 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (MZ7) クイックディスク (MZ15) |
DP-3201165 (MZ7) DP-3201202 (MZ15) |
- | 5階建て ボーナスラウンド無し MZ7:PCG対応 |
5 | マッピー | 1984年11月14日 |
ファミリーコンピュータ | ナムコ開発一課 | ナムコ | 192キロビットロムカセット[13] | NMP-4500 | - | 5階建て |
6 | マッピー | 1986年4月頃[14] |
PC-8001mkIISR FM-7 MZ-2500 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (FM7,PC80SR) フロッピーディスク (FM7,MZ25) |
DP-3301183 (FM7 CT版) | - | 5階建て |
7 | マッピー | 1986年7月10日 |
スーパーカセットビジョン | ナムコ | エポック社 | ロムカセット | 09340 | - | 5階建て |
8 | マッピー NEW VERSION |
1986年8月頃[15] |
X1 | マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク |
DP-3203162 (CT版) DP-3203221 (FD版) |
- | 5階建て |
9 | マッピー | 1986年10月頃[16] |
PC-6001mkII PC-8801mkIISR |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ フロッピーディスク |
DP-3103154 (PC60II CT版) DP-3101111 (PC88SR FD版) |
- | PC60II:4階建て PC88SR:5階建て |
10 | マッピー | 1991年5月24日 |
ゲームギア | ナムコ | ナムコ | 1メガビットロムカセット[17] | T-14027 | - | 5階建て 追加モード「御先祖様の挑戦」「対戦MAPPY」収録 |
11 | ナムコミュージアム Vol.2 | 1996年2月9日 (通常版,限定版) 1996年9月30日 1996年11月10日[18] 1999年10月28日 (廉価版) |
PlayStation | トーセ | ナムコ | CD-ROM | SLPS-00210(通常版) SLPS-00209(限定版) SLUS-00216 SCES-00267 SLPS-91159 (廉価版) |
- | 縦置きモニター表示対応 |
12 | ナムコギャラリー Vol.1 | 1996年7月21日 |
ゲームボーイ | ナムコ | ナムコ | 4メガビットロムカセット | DMG-ANGJ | - | 5階建て(縦スクロールあり) スーパーゲームボーイ対応 |
13 | ナムコヒストリー Vol.1 | 1997年4月25日 |
Windows (95) | ナムコ | ナムコ | CD-ROM | NMC-2009 | - | |
14 | Microsoft Revenge of Arcade | 1998年7月31日 |
Windows (98) | ナムコ | マイクロソフト ナムコ |
CD-ROM | - | - | |
15 | スーパー1500 マッピー |
1999年4月16日 |
Windows (98) | ナムコ | メディアカイト | CD-ROM | - | - | |
16 | マッピー | 2001年 |
iアプリ | インプラス | ナムコ | ダウンロード (ナムコ・ゲームス) |
- | - | |
17 | ファミコンミニ08 マッピー | 2004年2月14日 |
ゲームボーイアドバンス | ナムコ | 任天堂 | ロムカセット | AGB-FMPJ-JPN | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
18 | Namco Museum Battle Collection Namco Museum Battle Collection ナムコミュージアム Vol.2 |
2005年8月23日 2005年12月9日 2006年6月8日 |
PlayStation Portable | ゴッチテクノロジー | ナムコ | UMD | ULUS-10035 UCES-00116 ULJS-00047 |
- | 画面モード7種[注釈 9] |
19 | MAPPY | 2005年6月13日 |
Windows Mobile | ナムコ | ナムコ | ダウンロード | - | - | |
20 | Namco Museum - 50th Anniversary ナムコミュージアム アーケードHITS! Namco Museum - 50th Anniversary Namco Museum - 50th Anniversary |
2005年8月30日 (PS2,XB,GC) 2005年10月25日 (WIN) 2006年1月26日 (PS2) 2006年3月27日 (WIN) 2006年3月31日 (PS2,XB) 2006年5月19日 (WIN) 2006年6月9日 (GC) |
PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox Windows (XP) |
Digital Eclipse | ナムコ ナムコ エレクトロニック・アーツ |
DVD-ROM (PS2,XB) 8センチ光ディスク (GC) CD-ROM (WIN) |
SLUS-21164 (PS2) SLUS-20273GH (PS2廉価版) DOL-G5NE-USA (GC) SLPS-25590 (PS2) SLES-53957 (PS2) DOL-G5NE-EUR (GC) |
- | 難易度設定にイージーがない。 |
21 | Mappy | 2006年11月2日 |
Palm OS | ナムコ | ナムコモバイル | ダウンロード | - | - | |
22 | ナムコミュージアムDS | 2007年9月18日 2007年10月11日 2008年2月29日 |
ニンテンドーDS | エムツー | バンナム | DSカード | NTR-YNME-USA NTR-YNMJ-JPN NTR-YNMP-EUR |
- | 画面モード4種[注釈 10] |
23 | Namco Museum Remix みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル Namco Museum Remix |
2007年10月23日 2007年12月6日 2008年4月18日 |
Wii | バンナム | バンナム | Wii用12cm光ディスク | RVL-RN2E-USA RVL-RNWJ-JPN RVL-RN2P |
- | |
24 | マッピー | 2008年1月29日[19] |
Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FDEJ | - | ファミリーコンピュータ版の移植 2019年1月31日配信・発売終了[20] |
25 | マッピーWIDE版 | 2008年3月5日[21][22] |
iアプリ | インプラス | バンナム | ダウンロード (ナムコ・ゲームス) |
- | - | |
26 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | 2008年11月4日 2009年5月15日 2009年11月5日 |
Xbox 360 | バンナム | バンナム | DVD-ROM | 21022 2RD-00001 |
- | |
27 | マッピー | 2009年3月25日 2009年3月25日 2009年4月14日 |
Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | 2019年1月31日配信・発売終了[20] |
28 | Namco Museum Megamix | 2010年11月16日 |
Wii | バンナム | バンナム | Wii用12cm光ディスク | RVL-SNME-USA[23] | - | 「Namco Museum Remix」の増補版 |
29 | マッピー | INT 2011年3月3日 |
iPhone (iOS) |
バンナム | バンナム | ダウンロード | - | - | |
30 | マッピー | 2013年5月15日[24] |
Wii U | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FA2J | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
31 | マッピー | 2013年8月28日[25] |
ニンテンドー3DS | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TDJJ | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
32 | NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1 | INT 2020年6月18日 |
Nintendo Switch(日本国外) PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
B.B.スタジオ M2 |
バンナム | ダウンロード | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
33 | マッピー
(ナムコットコレクション版) |
2020年8月20日 |
Nintendo Switch | B.B.スタジオ エムツー |
バンナム | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植
DLC第2弾10タイトル中の1本 |
34 | マッピー | 2021年10月21日[26][27][28][29] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
ナムコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
CUSA-29636 CUSA-29637 CUSA-29638 [30] |
- |
1984〜86年にかけて開発・販売された。当時の移植作品(コンシューマ版含む)は、画面の向きの違いと画面解像度的制約から、ニャームコ屋敷が5階建て(一部機種は4階建て)にアレンジされている。また、キャラクター動作や内部処理等も異なる為、機種毎に独自の攻略パターンを構築する必要があった。
1997年発売の『ナムコヒストリー』に収録。また、1999年4月にはメディアカイトから単品販売されている。
2005年に発売されたカバヤの食玩「ゲーム伝説」シリーズの『マッピー』は、序盤数面だけのラウンド限定システムだったため、得点効率を高めたパターンが必要になる。
画面外にいるネコ達のy軸位置がアイコンでわかるナビゲート機能が追加されている。また、落とし穴ステージをベースとした90秒のタイムアタックである「スクランブルモード」が新たに収録された。パワードア、落とし穴、アイテム(新アイテムで、対には用意されておらず1個だけ)はしばらく経つと復活する。
評価 | ||||||||||||
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1997年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われた『ゲーメスト』読者の人気投票によるムック『ザ・ベストゲーム2』では、「ルート的には、ドットイートゲームの延長線上と言える。だが、素晴らしいキャラクター造形と、新味を加えたさまざまなアイデアによって、完成度の高いゲームになっている」、「(トランポリンに関して)このアイデアが、他のゲームでは為し得ない、スリル満点の逃亡劇を演出している。また、敵をパワードアやベル、落とし穴などでまとめて倒し、高得点を狙えるフィーチャーもあったことが、ゲームにより深みを与えている」、「キャラクター面では、ハードの限界を補う、ドット職人の技術が光る。色数が使えず、小さくしかできないキャラクターをマッピーに見せるテクニックは芸術的」と紹介されている[38]。
ファミコン通信クロスレビューでは5、7、7、4の23点[36]。レビュアーは御先祖様の挑戦モードや対戦モードといった新要素が良く、目新しさはないため物足りない人もいるかもしれないが携帯機としては十分、一方でオリジナルやFC版とは感覚が大きく違い、壁に当たって跳ね返ったり床を飛び乗る感覚にかなり戸惑った、スクロールでガタつく、拡張マップは無駄に広いとした[36]。
「ニャームコ」は、1980年に第1回マイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボット。身長65cm、重量は27kgで、入り口で、ヒゲ、尻尾、首を動かしてから迷路に挑戦する。袋小路に来ると首を左右に振り、目を白黒させて「ニャンダ? ドウシタンダニャ?」とつぶやくモーションが組み込まれている[39]。小沢純子が入社の動機としてあげているのはこの「ニャームコ」である。
「マッピー」は1981年に開かれた第2回全日本マイクロマウス大会(財団法人ニューテクノロジー振興財団主催)にナムコから参加したロボットである。ニャームコの進化モデルとしてマイクロキャット大会よりも条件が厳しいマイクロマウス大会のために開発され、小型化のため壁から3mmの位置にフォトセンサーが設置されている[39]。車体部分は当時の一般的なマイクロマウスと同様のものだが、上半身はキャラクター然とした外観となっていた。当時2,000万円以上した高さ41cm、重量4.3Kgの精密ロボットである。後に設計が整理され、1983年に「マッピーキット」として78000円で発売されている。実際のデモンストレーションでは、ニャームコの描かれた風船がゴールとして設定され、それを尻尾に付いた針で割った後、サイレンを鳴らしながら最短コースで戻ってくるという動作が行われていた。
1983年に放映された科学教養アニメ『ミームいろいろ夢の旅』では、第35回の「ロボットを作ろう(全4回)-1-」にて、マイクロマウス用ロボットのマッピーが作中に登場した。
マッピーという名前は「マップ」に警察官を指す隠語である「マッポ」に由来する[40]。
また、新正工業から「それゆけ!MAPPY」が発売されており、商品はマッピー本体、迷路の壁とそれを固定する土台、ゴールとなるニャームコの看板で構成されている。こちらは左の壁沿いに進み続けることで添付のニャームコの看板にたどり着く玩具である[41]。
ニューテクノロジー振興財団の発起人はナムコ創業者の中村雅哉で、全日本マイクロマウス大会には2016年現在もバンダイナムコグループが特別協力している。
2006年に行われた「第27回全日本マイクロマウス大会」では、上記のニャームコとマッピーが動画と共に展示された。[39]
2013年より『MAPPY』のタイトルで配信されたWebアニメ。全編英語で公式サイトでは日本語字幕がつく。2014年9月30日にShiftyLook閉鎖により配信終了。
話数 | サブタイトル | 英題 | 配信日 |
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第1話 | 新入社員 | New Hire | 2013年7月23日 |
第2話 | 職員のダイエット作戦 | Employee Fitness | 2013年7月29日 |
第3話 | 産業スパイ | Corporate Spy | 2013年8月5日 |
第4話 | ディグダグとマッピーは友達 | Dig Dug and Mappy Are Friends | 2013年8月12日 |
第5話 | 春の大掃除 | Spring Cleaning | 2013年8月19日 |
第6話 | タイムカードクライシス | Time Card Crisis | 2013年8月26日 |
第7話 | ニンジャアサルト | Ninja Assault | 2013年9月23日 |
第8話 | 地下の財宝 | Buried Treasure | 2013年9月30日 |
第9話 | 妖怪道中記 | Shadowland | 2013年10月14日 |
第10話 | 最悪なクリスマス:パート1"ベラボーマン" | Merry Heistmas Part 1 - Bravoman | 2013年12月20日 |
第11話 | 最悪なクリスマス:パート2"美術品のありか" | Merry Heistmas Part 2 - Museum Piece | 2013年12月27日 |
第12話 | 最悪なクリスマス:パート3"失敗" | Merry Heistmas Part 3 - The Fall | 2014年1月10日 |
第13話 | 最悪なクリスマス:パート4"最終話" | Merry Heistmas Part 4 - The End | 2014年1月20日 |