リンドグレーン | |
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Unga Astrid | |
監督 | ペアニル・フィシャー・クリステンセン |
脚本 |
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製作 |
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製作総指揮 | ヘンリク・ツェイン |
出演者 | |
音楽 | ニクラス・スミット |
撮影 | エリク・モルバリ・ハンセン |
編集 |
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製作会社 |
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配給 |
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公開 | |
上映時間 | 123分 |
製作国 | |
言語 |
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興行収入 | $962,653[1] |
『リンドグレーン』(スウェーデン語: Unga Astrid、デンマーク語: Unge Astrid; "若いアストリッド")は、2018年のスウェーデン・デンマークの伝記映画。スウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンの初期の人生を描いた作品で、ペアニル・フィシャー・クリステンセンとキム・フップス・オーカソンの共同脚本をクリステンセンが監督し、アルバ・アウグストとマリア・ファール・ヴィキャンデルがリンドグレーンの若き日と老年期の姿を演じ、マリア・ボネヴィー、マグヌス・クレッペル、トリーヌ・ディルホム、ヘンリク・ラファエルソン、ビョルン・グスタフソンらが出演している。
2018年2月21日に第68回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、スウェーデンでは2018年9月14日に、デンマークでは2019年1月31日に劇場公開された。
世界中の子どもたちがアストリッド・リンドグレーン(マリア・ファール・ヴィキャンデル)に手紙を書き、それを見た彼女はスモーランド地方で過ごした青春時代を思い出す[2]。ヴィンメルビュー新聞社で働いていた彼女(アルバ・アウグスト)は、30歳年上の編集長レインホルト・ブロムベリ(ヘンリク・ラファエルソン)と恋に落ちる[2]。彼女は息子ラーシュを妊娠する。未婚の母である彼女は、父親の名前を公表しなくてもよいコペンハーゲンで出産することを選ぶ[3]。
息子はデンマークの里親のもとで幼少期を過ごすことになる[2]。王立自動車クラブで、アストリッドは後に夫となるストゥーレ・リンドグレーン(ビョルン・グスタフソン)と出会う[2]。
主要撮影は、ドイツ・ブランデンブルク州ポツダムのマルカート宮殿と、スウェーデンのヴェストラ・イェータランド県で行われた。
第68回ベルリン国際映画祭でプレミア上映された後、シカゴ国際映画祭で上映された『リンドグレーン』は、ミュージックボックス・フィルムズが北米での配給権を購入。本作は2018年11月23日に限定的に劇場公開された。
日本ではミモザフィルムズが配給を行い、2019年12月7日に劇場公開された。
本作は批評家からの称賛を受けた。レビュー収集サイトのRotten Tomatoesでは、28件のレビューをもとに96%の支持率を獲得し、平均評価は7.1/10、批評家の一致した見解は「『リンドグレーン』は愛されるキャラクターの生みの親に敬意を表して作られた伝記映画で、舞台裏のストーリーも同じように時代を超えて魅力的であることを証明している。」である[5]。レビューに正規化された評価を割り当てるMetacriticでは、8人の批評家をもとに加重平均で100点満点中71点を獲得し、「おおむね好意的な評価」を示している[6]。
アストリッドとストゥーレの娘であるカリン・ニイマンは母を描いたこの映画を批判し、アストリッドはこのような映画を非常に嫌がっていただろうし、レインホルト・ブロムベリとの関係、息子の誕生、養護施設での滞在など、彼女の人生の期間はプライベートなものであり、これらはアストリッドが焦点を当てたくなかったもののだ、と述べている[3]。ニイマンは、その人の最も親密な私生活の数年間ではなく、人生で成し遂げたことに焦点を当てたウィンストン・チャーチル(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)やビョルン・ボルグ(『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』)に関する他の伝記映画と比較した[3]。