裏切り者 | |
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The Yards | |
監督 | ジェームズ・グレイ |
脚本 |
ジェームズ・グレイ マット・リーヴス |
製作 |
ニック・ウェクスラー ポール・ウェブスター ケリー・オレント マット・リーヴス クリストファー・グッド |
製作総指揮 |
ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン ジョナサン・ゴードン |
出演者 |
マーク・ウォールバーグ ホアキン・フェニックス シャーリーズ・セロン フェイ・ダナウェイ エレン・バースティン ジェームズ・カーン |
音楽 | ハワード・ショア |
撮影 | ハリス・サヴィデス |
編集 | ジェフリー・フォード |
製作会社 |
ミラマックス インダストリー・エンタテインメント |
配給 |
ミラマックス アスミック・エース |
公開 |
2000年10月12日 2001年11月23日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $24,000,000[1] |
興行収入 |
$889,352[1] $924,036[1] |
『裏切り者』(うらぎりもの、The Yards)は、2000年のアメリカ合衆国の犯罪映画。監督はジェームズ・グレイ、出演はマーク・ウォールバーグ、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロンなど。グレイ監督が自らの青年時代に起きた実際の汚職事件をモチーフに描いた社会派サスペンス[2]。
ニューヨーククイーンズ区。刑務所から出所したレオ・ハンドラーは、自分を女手一つで育ててくれた母を悲しませないため、今度こそまっとうな人生を歩むと心に決めていた。叔父であるフランク・オルチンは、経営するエレクトリック・レール社の機械工としてレオを雇おうとするが、そのためには学校に2年間通う必要があり、母をすぐにでも楽にさせたいレオは話を保留にしてしまう。
レオの悪友で、先にフランクの会社で働いていたウィリー・グティエレスはレオを自分の部署へ引き込むため、入札現場に連れていくなど自分の仕事を見学させる。そこで繰り広げられていたのは、汚職や談合といった不正の数々だった。レオは不安になるが、ウィリーから貰える分け前に気を良くし、フランクを説得してウィリーと一緒に仕事をするようになる。
しかしある晩、ウィリーの不良仲間を連れて競合相手の車両に細工をするため操車場に行ったところ、掌を返して協力を拒んだ職員をウィリーが刺殺してしまい、見張りをしていたレオも警報を聞いて駆けつけた警官に重傷を負わせてしまった。フランクの指示を仰ぐことができない中で、レオは「唯一の目撃者である警官が意識不明の間に彼を殺せ」と不良仲間から脅されるが、銃口を向けたところで怖気づき逃げてしまう。
意識を取り戻した警官の証言に加えて、ウィリーが口を噤んだことにより、レオは殺人犯として追われることになった。ウィリーはレオを助けたかったが何もできず、件の警官にはフランクの賄賂も通用しない。逃亡生活を強いられたレオはウィリーと決別することになり、密かに助けを求めたフランクもレオの殺害を考えており、孤立無援の状態になっていた。
事件についての聴聞会が行われる当日、レオがエレクトリック・レール社の競合相手であるウェルテック社の人間と共に会場に現れる。居合わせたフランクは裏から手を回し、聴聞会が行われる前にレオ、クイーンズ区の区長、ウェルテック社の重役、ニューヨーク市警の本部長と密約を交わした。レオは罪に問われないことと引き換えにフランクたちの不正を暴露しないことを約束するが、後日それを反故にして不正の告発を行う。
Rotten Tomatoesによれば、98件の評論のうち高評価は64%にあたる63件で、平均点は10点満点中5.9点、批評家の一致した見解は「力強い演技と演出を特徴とする『裏切り者』は、本格的な雰囲気を持つ質感豊かな犯罪スリラーである。」となっている[3]。 Metacriticによれば、31件の評論のうち、高評価は19件、賛否混在は10件、低評価は2件で、平均点は100点満点中58点となっている[4]。