谷歌 (中国語 読み:グーガー、拼音 : Gŭgē )は、Google の中華人民共和国 でのブランド 名[ 2] 。
Google China 本部
北京市 、清華サイエンスパーク の旧Googleオフィスビル(科建ビル)
Googleローカライズ製品「Google音樂 」リリースイベント
Google ChinaはGoogle の子会社でありかつて人気のある検索エンジンであったが、中華人民共和国 のネット検閲 システムの「グレート・ファイアウォール 」によってほとんどのサービスがブロックされた。
2010年にすべてのサービスを中国版から香港版に自動リダイレクトし提供していたが中止され、現在中国版のページには香港版へのリンクが設置されている[ 3] 。
2013年11月までに、検索市場シェアは2009年8月の36.2%から1.7%に低下した[ 4] [ 5] 。2020年7月には少し上昇し、3.8%となった[ 6] 。
米グーグルは、中国への検索事業を再参入する計画が進められていたが、中国再参入を事実上凍結する事が分かった。中国への再参入を断念したわけではないという[ 7] 。
2006年 4月12日 に、中華人民共和国の北京市 で開かれた記者会見で発表された[ 8] 。なお中華人民共和国では「谷歌 」と表記されるが、この場合の「谷」は「穀」の簡体字 に相当する[ 9] [ 2] 。なお同国内では中国共産党 政府による検閲 が行われていたが、これをグーグルは順守したために、検索結果に中国共産党の主張に反するサイト は表示されなかったことから、表現と報道の自由が保障されたアメリカ の政府やマスコミ から大きな批判を受けた。
2008年 5月12日 に発生した四川大地震 における全国哀悼日期間中、モノクロ を基調としたデザイン に変更された。また、5月19日 には全国一斉に黙祷 を捧げたので、その瞬間のユニークアクセス数が10分の1になった[独自研究? ] 。
2009年、Googleの中国内でのシェアは33%であり一定の定着を見せた一方、シェアトップの百度には大きく離されており、ビジネス的には失敗だった。これは(少なくともデビッドやアランらGoogle上層部の考えでは)、検閲が実際には百度に有利に働き、外国企業のシェア奪取を阻害する不平等な保護主義であったためである。一方、国境なき記者団ら人権団体は「Googleは中国の人権を侵害する検閲を受け入れることで巨大な中国市場で膨大な利益を得ている」といった、利益を過剰に見積もるフェイクニュースでGoogleを攻撃し、世論もこれを信じていた。 [独自研究? ]
2010年 1月12日 に、アメリカのグーグル本社は、中華人民共和国を基点とした同国の人権 活動家の Gmail アカウント などを対象とした大規模サイバー攻撃 があったことを公表し、言論の自由 が脅かされていることなどを理由に今後中国共産党政府による検閲 を受け入れない方針を発表、「google.cn」の閉鎖も視野に入れ同国政府との交渉 を行った[ 10] [ 11] 。
検閲なしの検索サービスを行うことを同国政府に求めた交渉は決裂したため、2010年3月22日に「google.cn」は検閲を行っていない同国特別行政区の香港 版「google.com.hk」への自動リダイレクト となり[ 12] 、2010年7月ごろからは香港版へのリンク となった。
米グーグルは、中国への検索事業を再参入する計画が進められていたが、中国再参入を事実上凍結する事が分かった。中国への再参入を断念したわけではないという[ 13] 。
2016年8月1日、Google中国は本社を清華サイエンスパークから北京融科情報センター(北京融科资讯中心)に移転した[ 14] 。
2016年12月8日、Googleは北京国家会議センター でGoogle Developer Day China 2016を開催し[ 15] 、Google Developers China(developers.google.cn)、Android Developers China(developer.android.google.cn)、Firebase China(firebase.google.cn)など、中国本土の開発者向けの開発者サイトの創設を発表した[ 16] 。これはGoogleが2010年の中国市場撤退後、Google中国が再び「.cn」ドメイン名を使用する初めての機会となった[ 17] [ 18] 。
2017年8月31日、Google中国はTensorFlow 中国向け事業(tensorflow.google.cn)を発表した[ 19] 。
2017年5月、Google中国は中国政府・中国囲棋協会 と「The Future of Go Summit」(フューチャーGO(碁 )サミット、中国語:中国乌镇围棋峰会)を開催した[ 20] 。
2017年12月13日、Google中国は上海でGoogle Developer Day China 2017を開催し、科学者のフェイフェイ・リ とジア・リ (Li Jia)博士が率いるGoogle AI中国センター(谷歌AI中国中心)の設立を発表した[ 21] [ 22] [ 23] [ 24] [ 25] [ 26] .。
2020年8月14日、香港 の国家安全維持法 が制定されたことを受け、Google中国は香港当局からのデータ要求に直接応じないこととし、代わりにアメリカ合衆国 との相互法的援助 を経由させることを表明した[ 27] 。
中華人民共和国 内における、Googleの事業である「谷歌」は、当初は中国共産党 政府による検閲 に協力し、中国政府の主張に相反するウェブサイト は表示されなかったため、アメリカ合衆国議会 による公聴会で批判されていた[ 28] 。
^ “Google ICP牌照获批准 研发投入转向广告技术” (中国語). 捜狐. (2007年6月19日). http://it.sohu.com/20070619/n250654264.shtml 2017年2月3日 閲覧。
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^ グーグル、中国再参入を事実上凍結 個人情報保護に課題(2018.12.18 朝日新聞 )
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^ Google、中国から撤退か Google.cn 閉鎖の可能性も (2010.1.13、SEMリサーチ [1] 渡辺隆広、ASCII.jp )
^ Google、中国からの大型サイバー攻撃に中国市場撤退も (2010.1.13 TechCrunch Japan)
^ グーグル、中国の検索サイト停止 (2010.3.23 日本経済新聞 )
^ “グーグル、中国再参入を事実上凍結 個人情報保護に課題” . 朝日新聞デジタル . (2018年12月18日). https://www.asahi.com/articles/ASLDL3DG1LDLUHBI00H.html 2020年7月5日 閲覧。
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