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開発元 | Sony Computer Entertainment |
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初版 |
2012年4月19日(オープンβ) 2012年10月3日(正式) 2012年11月20日(SDK) |
最新版 |
2.0
/ 2014年6月13日 |
対応OS | PlayStation Vita/PlayStation Vita TV、Android 2.3以上4.4.2以下(PlayStation Certified) |
対応言語 | 日本語 |
サポート状況 | アクティブ |
公式サイト | jp.playstation.com/psn/psm |
PlayStation Mobile(プレイステーション・モバイル、PSM、旧称PlayStation Suite(プレイステーション・スイート))とはソニー・コンピュータエンタテインメントが提供していた、PlayStation Vita/PlayStation Vita TV及びAndroid搭載端末(PlayStation Certifiedデバイス)で動作する仮想的なプラットフォームである[1]。
従来のPlayStationハードウェアで専用ソフトを実行していた環境とは違い、多種多様環境下で共通仕様の仮想的なハードウェアを設定し、その中で共通のソフトウェアを実行させるというPlayStationの世界を広げる試みであった。従来のSCEと契約したデベロッパーだけでなくゲーム機と縁の無かった開発者も含む全開発者を対象としたオープンな開発環境であった[2]。
しかし、2014年8月にAndroidでのサポートを打ち切り、以降はPlayStation VitaおよびPlayStation Vita TVに特化したアプリケーションに注力することが発表となった[3]。さらに2015年3月にはPlayStation Vitaも含めてサービスを完全に終了することが発表となり、同年7月15日でコンテンツの新規販売を終了、9月10日に既に購入したコンテンツの再ダウンロードも終了した[4]。
PSMアプリケーションは、直接OSの元で実行されるものではなく仮想マシン(VM)にて実行される[5]。実行バイナリーもCPUに依存しないマネージコード[1]となっていて、構造上ARM以外での動作が不可能ではなかったが、ARM系CPUのハードウェア上のみの動作にとどまった。
実際SDKにはPC/AT互換機Windows環境下のシミュレーターも付属していた[2]。
2012年11月20日より提供開始されたPlayStation Mobile開発サポートプログラムであり、正式版のPlayStation Mobile SDKも提供される。Sony Entertainment Networkアカウントを持っていれば、誰でもデベロッパー登録(無料)ができた。テスト、デバッグにはPC上のシミュレーターを使用する。
提供国は日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、台湾、香港、アイルランド、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、メキシコの各国・地域で提供され、順次拡大される。
PlayStation Mobileを介してソフトを作ることでPS Vita、Androidで動作するソフトを制作することができる。PlayStationという名前からゲームソフトを連想しやすいが、一般的な実用アプリも制作可能で、乗換案内のアプリやニュースアプリなどを、AndroidとPS Vita両方に提供できるということになる。開発者側から見ればPS Vitaに加えてAndroidの市場も対象として制作でき、SCE側から見ればPS Vitaのコンテンツを拡充することができる。ソフトウェア開発キット(SDK)は一般に公開され、個人や学生でもソフトを作りPlayStation Storeを経由して販売することができるため、今までは「家庭用ゲーム機はハードルが高く難しい」と考えていた開発者もソフトを開発、提供することができるようになるとしていた[6]。また、ゲーム機外の分野から開発者をPlayStationに集める戦略の一環としていた[1]。
PlayStation Mobile公式開発サポートのTwitter IDは@PSMDevSupportとなっている。開発関係ハッシュタグは#pssuitedevが使われているが改名により#psmdevに移行した[7]。
デベロッパー登録開発者は、SCEとのパブリッシャーライセンス契約(日本では7980円/年)の締結後に、所定の手続きを経た上でPlayStation Storeからの配信が可能になる。
パブリッシャーライセンス契約は、個人法人共に可能であった。
実機即ちPlayStation Vita、PlayStation Certifiedデバイス上でのテスト、デバッグにはパブリッシャーライセンスが必要であった[8]。
PlayStation Mobile SDK(プレイステーション モバイル エスディーケー)は、PlayStation Mobileプラットホームで動作するアプリケーションソフトウェアを開発するためのソフトウェア開発キットである。
2012年4月19日に開始したオープンβ版[9]からPS Vita上で動作検証が可能になった[10]が、正式版とともに実機動作はパブリッシャーライセンスが必要となった。クローズドβテスト、オープンβテスト共に個人で参加可能だった。
デベロッパー登録をすれば無料で入手可能。正式版で開発したアプリケーションはパブリッシャーライセンス契約した上で、所定の手続きをすればPS Storeにて配信される[10]。開発言語はC#だが言語の種類は柔軟に対応するとしていた[1]。
Windows版しかSDKが存在しない。
バージョン0.99よりSDKの名称も正式名称に合わせて変更された[11]。
正式サービス開始に合わせて更新され、バージョン1.00となっている。
バージョン2.0からAndroidはサポート対象外となった。
標準ライブラリーの他にコアAPIには以下のものを揃えていた[2]。
PlayStation Certified(プレイステーション サーティファイド)は、Android搭載端末メーカーに対する、PlayStation Mobile対応サポートプログラムである[12]。
コンテンツ再生においてPlayStation クオリティが保てる機器にはPlayStation Certifiedロゴがライセンスされる[12]。
この認証が通った機器の総称は「PlayStation Certifiedデバイス」である[10]。
PlayStation MobileのサポートがAndroid 4.4.2で打ち切られることになったため、Androidのバージョンを4.4.3以降にアップデートした場合、コンテンツが正常に作動しなくなる可能性がある[3]。
※はDUALSHOCK 3対応となっているがAndroid 4.2へとソフトウェアアップデートが必要となる。
PlayStation Mobile専用コンテンツは、2012年10月3日よりPlayStation Storeにて配信された。それと同時に初代PlayStationのゲームの配信は終了となった。
日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリアの9か国にて開始され、順次拡大される[20]。
2013年12月18日には、アイルランド、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、メキシコの9か国で開始される[21]。
開始日には、約30のコンテンツを50円から850円(税込)で配信された[20]。
「お金を出しても手に入れたいクオリティのものを揃える」というSCE側のポリシーにより、完全無料のコンテンツは配信することができない[22]。
2011年
2012年