名称 | ISS 69S |
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任務種別 | ISSへの無人の宇宙船交換飛行 |
運用者 | ロスコスモス |
COSPAR ID | 2023-024A |
SATCAT № | 55688 |
ウェブサイト | en |
任務期間 | 215日(計画) 561日 11時間 42分(進行中) |
特性 | |
宇宙機種別 | ソユーズMS No.754 |
製造者 | RKKエネルギア |
乗員 | |
乗員数 | 打ち上げ:0、着陸:3 |
着陸 | |
任務開始 | |
打ち上げ日 | 2023年2月24日 00:24:29 UTC |
ロケット | ソユーズ 2.1a |
打上げ場所 | バイコヌール宇宙基地31番射点 |
打ち上げ請負者 | プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター |
任務終了 | |
着陸日 | 2023年9月27日 11:17 UTC |
着陸地点 | カザフステップ |
軌道特性 | |
参照座標 | 地球周回軌道 |
体制 | 低軌道 |
傾斜角 | 51.66° |
ISSのドッキング(捕捉) | |
ドッキング | MRM2 天頂側 |
ドッキング(捕捉)日 | 2023年2月26日 00:58 UTC |
分離日 | 2023年4月6日 08:45 UTC |
ドッキング時間 | 39日 7時間 47分 |
ISS(再配置)のドッキング(捕捉) | |
ドッキング | プリチャル 天底側 |
ドッキング(捕捉)日 | 2023年4月6日 09:22 UTC |
分離日 | 2023年9月27日 07:54 UTC[1] |
ドッキング時間 | 173日 22時間 32分 |
輸送 | |
重量 | ~430 kg (950 lb) |
加圧 | ~430 kg (950 lb) |
ソユーズMS-23は、ソユーズMS宇宙船を新しい宇宙船に交換してソユーズMS-22で打ち上げられた3名のクルーが搭乗して着陸するために、無人で2023年2月24日にバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられたソユーズ宇宙船[2]。
ソユーズMS-22の冷却機に、微小隕石の衝突による直径0.8mmの穴が開いたことから[3]、ソユーズMS-22の安全性が疑問視されることになった。そこでソユーズ32号のように無人でMS-22を帰還させ、代わりにソユーズ34号同様に無人のMS-23が打ち上げられた[4][5]。無人で打ち上げられたものの、プログレスMS同様に与圧区画に搭載した430kgの補給品を輸送した。
MS-23がISSにドッキングするまでは、スペースX Crew-5が非常の場合にMS-22のクルーを帰還させるオプショとしてみなされていた。これは、スペースXが当初クルードラゴンに7名同時に搭乗することを前提に設計したことから可能となる。これらの理由から、国際宇宙ステーションのミッション管理チームはNASAの宇宙飛行士フランシスコ・ルビオの座席の内張を、ルビオが緊急避難のために宇宙ステーションから地球に戻る必要が発生した場合に備えて救命ボート機能を確保するために、ソユーズMS-22宇宙船からクルードラゴン・エンデュランスに変更することを決定した。内張は2023年1月17日に移され、設置と設定は2023年1月18日のほぼ全日を要した。2機のソユーズ間での座席内張の交換は過去にも行われたが、ソユーズからクルードラゴンへの交換は初めてだった[6]。この変更によって、MS-22宇宙船内部の熱負荷が減少してクルー保護能力が向上したので、非常時にはプロコピエフとペテリンががMS-22で地球に帰還することも可能となった。スペースX Crew-5離脱後は、Crew-6宇宙カプセルも緊急避難としてクルーを戻すために機能するように設計されている[7]。
2023年2月26日にMS-23が宇宙ステーションに到着してからは、ルビオの座席内張は新しいソユーズに移され、セルゲイ・プロコピエフとドミトリー・ペテリンの座席内張はソユーズで帰還するために3月2日にMS-22からMS-23に移された[6]。
2021年5月に、当初3名のロシア人クルーがこのミッションに指名されていた。アメリカ人宇宙飛行士ローラル・オハラが、少なくともそれぞれ1名のNASAの飛行士と、ロスコスモスの飛行士を各クルー交代ミッションで維持するためのソユーズ=ドラゴン・クルー入れ替えシステムの一環としてアンドレイ・フェジャーエフと交代した。このシステムは、ステーション上の両国の存在と、ソユーズないし商業乗員輸送機が予定外に地上に留まった場合にも別々のシステムの維持能力を保証するものである[8]。
地位 | 打ち上げ機乗組員 | 着陸機乗組員 |
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指揮官 | オレグ・コノネンコ, ロスコスモス 第68/69次長期滞在 5回目の宇宙飛行 | |
第1ライトエンジニア | ニコライ・チュブ, ロスコスモス 第68/69/70次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
ローラル・オハラ, NASA 第68/69次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
第2フライトエンジニア | ローラル・オハラ, NASA 第68/69次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
マリナ・ヴァシェフスカヤ[9] 1回目の宇宙飛行 |
地位 | 乗組員 | |
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指揮官 | アレクセイ・オヴチニン, ロスコスモス | |
第1フライトエンジニア | オレグ・プラトーノフ, ロスコスモス | |
第2フライトエンジニア | トレイシー・コールドウェル, NASA |
ソユーズMS-22のクルー帰還能力が損なわれたことから、ソユーズ32号のように無人で再突入させ、MS-22のクルーを帰還させるためにソユーズ34号同様にMS-23が無人で打ち上げられた[10]。当初の有人ミッションは遅延し、MS-24ミッションに振り替えられた。
クルー
地位 | 打ち上げ機乗組員 | 着陸機乗組員 |
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指揮官 | なし | セルゲイ・プロコピエフ, ロスコスモス 第67/68/69次長期滞在 2回目の宇宙飛行 |
フライトエンジニア | なし | ドミトリー・ペテリン, ロスコスモス 第67/68/69次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
フライトエンジニア | なし | フランシスコ・ルビオ, NASA 第67/68/69次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |