TOI-715 b

TOI-715 b
星座	とびうお座
分類	太陽系外惑星
発見
発見日	2023年5月10日
発見者	TESS; Dransfieldら
発見方法	トランジット法
位置; 元期:J2000.0
赤経 (RA, α)	07h 35m 24.2565907060s
赤緯 (Dec, δ)	−73° 34′ 38.826696668″
固有運動 (μ)	赤経: 82.634 ミリ秒/年; 赤緯: 9.987 ミリ秒/年
年周視差 (π)	23.5534 ± 0.0472ミリ秒 ; （誤差0.2%）
距離	138.5 ± 0.3 光年 ; （42.46 ± 0.09 パーセク）
軌道要素と性質
軌道長半径 (a)	0.0830±0.0027 au
公転周期 (P)	19.288004+0.000027; −0.000024 日
軌道傾斜角 (i)	89.856°+0.018°; −0.017°
TOI-715の惑星
物理的性質
半径	1.550±0.064 R⊕
平衡温度 (Teq)	234±12 K
他のカタログでの名称
UCAC4 083-012601 b, TIC 271971130 b, WISE J073524.45-733438.8 b, 2MASS J07352425-7334388 b, Gaia DR2 5262666416118954368
	■Template （■ノート ■解説） ■Project

TOI-715 bとは、スペクトル分類がM型の恒星であるTOI-715のハビタブルゾーン内を公転しているスーパーアースの太陽系外惑星である^[3]^[4]^[5]。

主星のTOI-715は、地球からとびうお座^{[注 1]}の方向に約42パーセク（140光年）離れた場所に存在しており、天の南極に非常に近い位置にある赤色矮星である^[1]。この恒星は太陽より小さく、温度も低く、見かけの等級は16.7で肉眼で観測することは不可能であり、小型の望遠鏡でも観測が難しいほど暗い恒星である^[7]。

TOI-715 bは地球の1.55倍の大きさを持ち、主星から0.083天文単位 (12,400,000 km) 離れている^[1]。また、主星のハビタブルゾーン内を公転しており、平衡温度は234 K (−39 °C) である^[1]。TOI-715 bは2023年にTESSによって発見され^[8]、発見論文の著者によると、保守的なハビタブルゾーンで発見された最初のTESSによって発見された惑星である^[1]。「保守的なハビタブルゾーン」の概念は、惑星が地球が太陽から受ける日射量の0.42～0.842倍に相当する日射量を受ける領域であるとして、2014年にKoparappuらによって定義された^[9]。TOI-715 bの日射量は0.67+0.15
−0.20 S_🜨であるため、保守的なハビタブルゾーン内に位置している^[1]。

NASAは、将来的にはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が水や大気の証拠を調査するためにTOI-715 bが観測される可能性があると述べた^[10]。さらに、同じ惑星系に2番目の太陽系外惑星TIC 271971130.02が存在する可能性があり、この惑星候補もハビタブルゾーン内を公転しているとされている^[10]。

大きさの比較
地球	TOI-715 b

脚注

注釈

^ ^a ^b このウェブサイトで赤経 07^h 35^m 24.26^s・赤緯−73° 34′ 38.83″^[6]から導出。
^ ^a ^b パーセクは1 ÷ 年周視差（秒）より計算、光年は1÷年周視差（秒）×3.2615638より計算

出典

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o Dransfield, Georgina et al. (2023-10-28). “A 1.55 R_⊕ habitable-zone planet hosted by TOI-715, an M4 star near the ecliptic South Pole”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 527 (1): 35–52. arXiv:2305.06206. doi:10.1093/mnras/stad1439. ISSN 0035-8711. "[W]hile several 'habitable zone' planets discovered by TESS have been confirmed (e.g. Gilbert et al. 2020; Vach et al. 2022), none yet have fallen within the conservative habitable zone as described by Kopparapu et al. (2013)—until now."
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “Results for TOI-715”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2024年7月31日閲覧。
^ “TOI-715 b”. Exoplanet catalog. NASA. 2024年2月4日閲覧。
^ Ralls, Eric (2024年2月4日). “Super-Earth discovered in the "optimal" habitable zone of its star, TOI-715 b”. Earth.com. 2024年2月5日閲覧。
^ “NASA discovers 'Super-Earth' 137 light-years away”. The Economic Times. (2024年2月4日)
^ Vallenari, A. et al. (2022). “Gaia Data Release 3. Summary of the content and survey properties”. Astronomy & Astrophysics. arXiv:2208.00211. doi:10.1051/0004-6361/202243940 Gaia DR3 record for this source at VizieR.
^ “★ TOI 715” (英語). Stellar Catalog. 2024年6月18日閲覧。
^ Nazzaro, Miranda (2024年2月5日). “NASA announces 'super-Earth,' exoplanet in 'habitable zone'”. The Hill
^ Gough, Evan (2024年2月2日). “A Super-Earth (and Possible Earth-Sized) Exoplanet Found in the Habitable Zone” (英語). Universe Today. 2024年6月18日閲覧。
^ ^a ^b Brennan, Pat (2024年1月31日). “Discovery Alert: A 'Super-Earth' in the Habitable Zone”. NASA News and Events. NASA. 2024年2月6日閲覧。

TOI-715 b

脚注

注釈

出典

参考文献

関連項目

TOI-715 b
星座	とびうお座^{[注 1]}
分類	太陽系外惑星
発見
発見日	2023年5月10日^[1]
発見者	TESS^[1] Dransfieldら^[1]
発見方法	トランジット法^[1]
位置元期:J2000.0^[2]
赤経 (RA, α)	07^h 35^m 24.2565907060^s^[2]
赤緯 (Dec, δ)	−73° 34′ 38.826696668″^[2]
固有運動 (μ)	赤経: 82.634 ミリ秒/年^[2] 赤緯: 9.987 ミリ秒/年^[2]
年周視差 (π)	23.5534 ± 0.0472ミリ秒^[2] （誤差0.2%）
距離	138.5 ± 0.3 光年^{[注 2]} （42.46 ± 0.09 パーセク^{[注 2]}）
軌道要素と性質
軌道長半径 (a)	0.0830±0.0027 au^[1]
公転周期 (P)	19.288004+0.000027 −0.000024 日^[1]
軌道傾斜角 (i)	89.856°+0.018° −0.017°^[1]
TOI-715の惑星
物理的性質
半径	1.550±0.064 R_⊕^[1]
平衡温度 (Teq)	234±12 K^[1]
他のカタログでの名称
UCAC4 083-012601 b, TIC 271971130 b, WISE J073524.45-733438.8 b, 2MASS J07352425-7334388 b, Gaia DR2 5262666416118954368^[1]
■Template （■ノート ■解説） ■Project